
日本人なら誰でも馴染みのある「マンガ」は、今や日本が世界に誇る文化のひとつ。1958年にデビューした花村えい子は、そのマンガ文化において、少女漫画の先駆者として多くの人に愛される人物だ。PingMag読者の皆さんの中にも、長い睫毛とキラキラと輝くその大きな瞳の少女の絵に、自分の子供の頃を思い出す人も多いことだろう。今回は、デビューから半世紀たった今日でも、フランスでの作品発表や、職人さん達のコラボレーションなど、精力的な活動を行う花村えい子さんにお話を伺いながら、花村さんの初期の作品を中心に、まるで少女のようなそのキュートな素顔を皆さんにご紹介したい。
作:チエミ
花村さんは、昔から漫画家になろうと思われていたのですか?
元々は、竹久夢二や中原淳一の憂いを含んだ情感のある作品に憧れて女子美術大学に進んだんです。でも、漫画家になろうなんて全然思ってはいなかったんですよ。

では、一体どうして漫画家に?
結婚して移り住んだ大阪のアパートの一階が貸本屋さんで、小説を借りによく遊びに行っていたんですけれど、貸本漫画家だったそこのご主人に、ある時、女子美で絵を描いていたことを話して絵を見せたら、いきなり「漫画、描きなはれ」って言われたんですね。「漫画なんて読んだこともないし…」と言ったんですけど、お話作りは好きだから興味を持って、とにかく見よう見まねで一本描きました。それをその漫画家さんが大阪の金竜社という出版社に持って行って、帰りにいきなり原稿料貰ってきてくれたんです。それで、嬉しくて周りの人にご馳走したりしていたら、出版社の人から「あの人はやる気があるんやろか」と言われたので、「描けばお小遣いもらえるし、だったらまたやろうかな」って…。(笑)。
結構軽い気持ちでこの道に進まれたんですね(笑)。
そうなんですよ。それでもまだ漫画家になるつもりはなかったんですけどね(笑)。それから、貸本漫画の仕事が毎月来るようになったんです。その頃の少女マンガは単純な線の絵が多かったので、私のように睫毛をいっぱい描いたのは初めてでしたから「睫毛が沢山生えているなんて、これは漫画じゃない!」って言う人もいました。でも出版社の方がこういうのもいいんじゃないかっておっしゃってくれて、いつの間にかレギュラーになっていました。

その当時、東京の光文社で「少女」という少女雑誌を出していたんですけど、ある時、そこの編集部の方が大阪にいた私と楳図かずおさんと谷ゆきこさんの3人を引き抜きにみえたことがありました。貸本の出版社の方は本当は私達に行って欲しくないのに「雑誌社へ行けばギャラは一桁増えるんだよ」って教えてくれたんです。でも、貸本で描くのは自由で楽しかったので、結局、誰も動きませんでした。
その後、東京に戻った時、少女漫画誌「なかよし」から声がかかったんです。でも、それでもまだ漫画家になるとは思ってなかったんですよ(笑)。

集英社のマーガレットで連載していた「愛のかなしみ」の貸本。
それはどのぐらい前ですか?
もう45年ぐらい前ですね。それでも私はまだ竹久夢二みたいな絵が描きたくて、「女学生の友」の編集部に作品を持って行ったんです。すると、編集長が「挿絵を描きませんか」と言って下さったので、なかよしに仕事を断りに行きました。すると今度は、なかよしの編集長が「あなたは時代に逆行している。これからは漫画の時代です。漫画を描きなさい。」とおっしゃって…。私は根が素直で単純だったので「はい、そうします」と言いました(笑)。
随分と簡単でしたね(笑)。
そうなんです(笑)。なかよしで描き始めて間もなくして、今度はなかよしが「なかよしブック」という付録を私のために作ってくれたんです。小学校低学年ぐらいの女の子向けに名作を漫画化したもので、一回目が「ジャクリン・ケネディ」、二回目は「メリー・ポピンズ」、他にも「二十四の瞳」やフランス映画の「禁じられた遊び」などを描かせて頂きました。そして、すぐ「少女フレンド」、小学館の学年誌、「マーガレット」からも依頼がどんどん来るようになりました。当時のなかよしでは手塚治虫先生の「リボンの騎士」が人気で、同じ号に私の漫画が載ったりもしました。

名作を漫画にするのは、難しいのではないですか?ストーリーも長いでしょうし。
感覚で掴むしかないんですけど、何もしないと何ページにもなりますから、必要ない場面はばっさり切り捨てることが大切ですね。


元々絵のない物語りに絵をつけることに関してはいかがですか?
私の女学生時代はまだカラフルな本がなかったので、親の文学集や文芸集を片っ端から読んで、自分なりの解釈で絵にしていくのが大好きだったんです。面白いお話を読んでいると、この時はこう動くだろうなとか、こういう表情だろうな、と絵が浮かんでくるんですね。
映画監督みたいですね。
先日、東京工芸大学で講義をした時に、やはり「映画監督が良い話を読むと、映画にしたくなるのと同じですね」って私におっしゃった方がいて、私も実際そう思いました。オリジナルのストーリーを作って描くのも好きなんですけど、太宰治とか漫画化してみたい名作もまだ沢山あるんですよ。ほんと、私って欲張りね(笑)。

名作を漫画化する時、どんなことを心がけていらっしゃいますか?
色々な方が名作を漫画にしていますけど、私は原作そのままではなく、初めて読んだ子供たちが面白いと感じて食いつくようなものにしようといつも思っています。
日本の子供達は漫画で歴史を学んだりしますから、それはとても大切なことですね。ところで、最近は海を越えてフランスでも注目されていらっしゃいますが、どのようなきっかけでフランスで作品を発表されることになったのですか?
昔、漫画家協会で賞を頂いた時に、当時のフランス大使館の方が展示されていた原画を見て、その絵を買いたいと言って下さったことがあったんです。漫画の原画だったのでお売りすることは出来なかったんですが、周りの方が「ひょっとしたら花村さんの絵ってフランスの人とかが好きかもね」なんて言っていて、いつか海外の皆さんに見てもらえる機会があったらいいな、とずっと思っていました。


ある時、私の娘がそれまで放っておかれていた60年代の原画を見つけたんです。昔の紙は丈夫だったのか、作品が今でも色鮮やかなんですね。それで、偶然知人のお誘いもあって、2006年の暮れに、パリのソシエテ・ナショナル・デ・ボザール展(SNBA)に1点だけ昔の作品を出したんです。油絵とかのすごい作品の間に、ちょこんと私の漫画が置かれて、すごく恥ずかしくって…(笑)。でも、それがきっかけで、今度は2007年のSNBA展に在仏日本大使から正式に招待されたんですよ。

作品を見たフランスの皆さんの反応はいかがでしたか?
オープニングでは皆さんが自由に持ち帰れるようにと持って行ったパンフレットがあっという間になくなって、若い女性や年配の紳士の方達がそれを私に差し出してサインを求めるんですよ。かと思えば、色々な人達が何も言わずに私の横に並んで、次から次へと写真を写そうとしたり、毎日会場に来る役員の女性の方が、私を見るたびに抱きついてほっぺにチュってして「あなたの絵が好きよ」と言ってくれたり、とにかくすごい歓迎ぶりで、とても嬉しかったですね…。

今年の夏にはパリの老舗百貨店ボン・マルシェでも、墨田区の製造業者の皆さんとのコラボレーション商品を展示販売されて話題になりましたね。あちらはどのようなきっかけだったのですか?
昨年のSNBA展と同じ時期に、四国の五十崎和紙ブランドとのコラボレーション作品をパリの小さなお店に展示していたんですが、それをたまたま通りかかったELLE誌の編集の方が、「この絵が欲しい」とお店の方におしゃったそうなんです。それで、ルーブルのSNBA展の方にも私の展示を見にいらっしゃって知り合うことができたんですが、その方はボン・マルシェでツモリチサトとリカちゃんのコラボレーション企画を担当した人で、60年代のファッションが大好きな親日家だったんですよ。
それは単なる偶然じゃなさそうですね。
そう、本当に不思議だったんです(笑)。それで、その方との出会いがきっかけで、ボン・マルシェが新学期に合わせて開催するキッズフェアに私の昔の作品を使った商品を販売することになったんですが、実際何を販売するかという話になったところで、ある人が国産Tシャツメーカーの久米繊維工業さんを紹介して下さったんです。すると今度は、久米さんが墨田区役所へ連れて行って下さって、そこから商工会議所が墨田区の技術を使って花村えい子グッズを作ってパリで発表してみませんか、と地元の皆さんに呼びかけてくれたんです。

とんとん拍子で進みましたね!
ボン・マルシェのような老舗のデパートでそんなことが出来ることもすごいんですけれど、作って頂いた商品も提供して頂いた場所もとても素敵だったんです。パリの方のセンスも素晴らしくて、会場では私の漫画からイメージしてコーディネートした子供服を横に置いて下さったりして、本当にとても素敵なフェアになりました。


一度会うとその人柄にも惹かれてしまう、とてもチャーミングな花村えい子さん。(Photo: Hisako Yanagihara)
今回もPingMagで花村さんの作品を初めてご覧になる方が沢山いるかと思いますが、最後に皆さんに何かメッセージを頂けますか?
パリのこともまだ実感が湧かないぐらいなんですが、私の作品を皆さんに気に入って頂けたら本当に嬉しいですし、今後も色々な国で可愛い子供の絵と抒情画風の作品の両方をお見せできる機会があれば、ぜひ挑戦してみたいですね。
花村えい子さん、今日はありがとうございました!これからも、素敵な作品で世界中の人を魅了して下さい!
【お知らせ】花村えい子さんとコラボレーションされた久米繊維工業さんが現在、PingMagの姉妹サイトPingMagMAKEにて紹介されています。(記事はコチラ)また、海外向けオンラインショップ「shopPingMag」では、久米繊維工業とのコラボレーションで作られた花村えい子さんのTシャツを販売中です。皆さんもぜひ、遊びに来て下さい!(ショップはコチラ)
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[...] 花村えい子:キュートでポップな60年代の少女マンガ [...]
Posted by: Bookmark::081226 « Kuu2’s Blog @ 12月26日2008年
あなたどこかでおあいしたような・・・
Posted by: ウィーク @ 3月28日2011年
[...] 日本人なら誰でも馴染みのある「マンガ」は、今や日本が世界に誇る文化のひとつ。1958年にデビューした花村えい子は、そのマンガ文化において、少女漫画の先駆者として多くの人に愛される人物だ。PingMag読者の皆さんの中にも、長い睫毛とキラキラと輝くその大きな瞳の少女の絵に、自分の子供の頃を思い出す人も多いことだろう。今回は、デビューから半世紀たった今日でも、フランスでの作品発表や、職人さん達のコラボレーションなど、精力的な活動を行う花村えい子さんにお話を伺いながら、花村さんの初期の作品を中心に、まるで少女のようなそのキュートな素顔を皆さんにご紹介したい。 作:チエミ 花村さんは、昔から漫画家になろうと思われていたのですか? 元々は、竹久夢二や中原淳一の憂いを含んだ情感のある作品に憧れて女子美術大学に進んだんです。でも、漫画家になろうなんて全然思ってはいなかったんですよ。 今見るとむしろ新鮮に感じられる、1960年代の花村えい子さんの作品。 では、一体どうして漫画家に? 結婚して移り住んだ大阪のアパートの一階が貸本屋さんで、小説を借りによく遊びに行っていたんですけれど、貸本漫画家だったそこのご主人に、ある時、女子美で絵を描いていたことを話して絵を見せたら、いきなり「漫画、描きなはれ」って言われたんですね。「漫画なんて読んだこともないし…」と言ったんですけど、お話作りは好きだから興味を持って、とにかく見よう見まねで一本描きました。それをその漫画家さんが大阪の金竜社という出版社に持って行って、帰りにいきなり原稿料貰ってきてくれたんです。それで、嬉しくて周りの人にご馳走したりしていたら、出版社の人から「あの人はやる気があるんやろか」と言われたので、「描けばお小遣いもらえるし、だったらまたやろうかな」って…。(笑)。 結構軽い気持ちでこの道に進まれたんですね(笑)。 そうなんですよ。それでもまだ漫画家になるつもりはなかったんですけどね(笑)。それから、貸本漫画の仕事が毎月来るようになったんです。その頃の少女マンガは単純な線の絵が多かったので、私のように睫毛をいっぱい描いたのは初めてでしたから「睫毛が沢山生えているなんて、これは漫画じゃない!」って言う人もいました。でも出版社の方がこういうのもいいんじゃないかっておっしゃってくれて、いつの間にかレギュラーになっていました。 貸本漫画「少女リーザ」(左)と、「二人のしあわせ」(右)。今では手元にない作品も多いが、たまにネットオークションで昔の作品を見つけても値段が高くて買うのを躊躇してしまうらしい。 その当時、東京の光文社で「少女」という少女雑誌を出していたんですけど、ある時、そこの編集部の方が大阪にいた私と楳図かずおさんと谷ゆきこさんの3人を引き抜きにみえたことがありました。貸本の出版社の方は本当は私達に行って欲しくないのに「雑誌社へ行けばギャラは一桁増えるんだよ」って教えてくれたんです。でも、貸本で描くのは自由で楽しかったので、結局、誰も動きませんでした。 その後、東京に戻った時、少女漫画誌「なかよし」から声がかかったんです。でも、それでもまだ漫画家になるとは思ってなかったんですよ(笑)。 集英社のマーガレットで連載していた「愛のかなしみ」の貸本。 それはどのぐらい前ですか? もう45年ぐらい前ですね。それでも私はまだ竹久夢二みたいな絵が描きたくて、「女学生の友」の編集部に作品を持って行ったんです。すると、編集長が「挿絵を描きませんか」と言って下さったので、なかよしに仕事を断りに行きました。すると今度は、なかよしの編集長が「あなたは時代に逆行している。これからは漫画の時代です。漫画を描きなさい。」とおっしゃって…。私は根が素直で単純だったので「はい、そうします」と言いました(笑)。 随分と簡単でしたね(笑)。 そうなんです(笑)。なかよしで描き始めて間もなくして、今度はなかよしが「なかよしブック」という付録を私のために作ってくれたんです。小学校低学年ぐらいの女の子向けに名作を漫画化したもので、一回目が「ジャクリン・ケネディ」、二回目は「メリー・ポピンズ」、他にも「二十四の瞳」やフランス映画の「禁じられた遊び」などを描かせて頂きました。そして、すぐ「少女フレンド」、小学館の学年誌、「マーガレット」からも依頼がどんどん来るようになりました。当時のなかよしでは手塚治虫先生の「リボンの騎士」が人気で、同じ号に私の漫画が載ったりもしました。 1966年の「なかよしブック」の表紙。「二十四の瞳」(左)と「禁じられた遊び」(右)。幼い子供向けにしては衝撃的な内容も多かったこのシリーズは、当時かなり話題になった。 名作を漫画にするのは、難しいのではないですか?ストーリーも長いでしょうし。 感覚で掴むしかないんですけど、何もしないと何ページにもなりますから、必要ない場面はばっさり切り捨てることが大切ですね。 「なかよしブック」の「涙の折り鶴」の表紙。手元に残っているオリジナルの多くは、ボロボロになってしまっている。 原爆についての物語りでは、かなり衝撃的なシーンも。 元々絵のない物語りに絵をつけることに関してはいかがですか? 私の女学生時代はまだカラフルな本がなかったので、親の文学集や文芸集を片っ端から読んで、自分なりの解釈で絵にしていくのが大好きだったんです。面白いお話を読んでいると、この時はこう動くだろうなとか、こういう表情だろうな、と絵が浮かんでくるんですね。 映画監督みたいですね。 先日、東京工芸大学で講義をした時に、やはり「映画監督が良い話を読むと、映画にしたくなるのと同じですね」って私におっしゃった方がいて、私も実際そう思いました。オリジナルのストーリーを作って描くのも好きなんですけど、太宰治とか漫画化してみたい名作もまだ沢山あるんですよ。ほんと、私って欲張りね(笑)。 花村さんの仕事場の様子。お気に入りの画材は意外にも、普通の水彩絵の具やポスターカラー、日本画の筆や「柔らかくて使いやすい」というナイロンの筆などだそう。 名作を漫画化する時、どんなことを心がけていらっしゃいますか? 色々な方が名作を漫画にしていますけど、私は原作そのままではなく、初めて読んだ子供たちが面白いと感じて食いつくようなものにしようといつも思っています。 日本の子供達は漫画で歴史を学んだりしますから、それはとても大切なことですね。ところで、最近は海を越えてフランスでも注目されていらっしゃいますが、どのようなきっかけでフランスで作品を発表されることになったのですか? 昔、漫画家協会で賞を頂いた時に、当時のフランス大使館の方が展示されていた原画を見て、その絵を買いたいと言って下さったことがあったんです。漫画の原画だったのでお売りすることは出来なかったんですが、周りの方が「ひょっとしたら花村さんの絵ってフランスの人とかが好きかもね」なんて言っていて、いつか海外の皆さんに見てもらえる機会があったらいいな、とずっと思っていました。 フランス大使館の方が気に入ったという1989年の花村さんの作品。 同じく花村さんの近年の作品。時代によって作風も随分変化しているようだ。 ある時、私の娘がそれまで放っておかれていた60年代の原画を見つけたんです。昔の紙は丈夫だったのか、作品が今でも色鮮やかなんですね。それで、偶然知人のお誘いもあって、2006年の暮れに、パリのソシエテ・ナショナル・デ・ボザール展(SNBA)に1点だけ昔の作品を出したんです。油絵とかのすごい作品の間に、ちょこんと私の漫画が置かれて、すごく恥ずかしくって…(笑)。でも、それがきっかけで、今度は2007年のSNBA展に在仏日本大使から正式に招待されたんですよ。 花村さんの1960年代の作品。洋服のデザインや配色は、全て行き当たりばったりで描いているのだそう…! 作品を見たフランスの皆さんの反応はいかがでしたか? オープニングでは皆さんが自由に持ち帰れるようにと持って行ったパンフレットがあっという間になくなって、若い女性や年配の紳士の方達がそれを私に差し出してサインを求めるんですよ。かと思えば、色々な人達が何も言わずに私の横に並んで、次から次へと写真を写そうとしたり、毎日会場に来る役員の女性の方が、私を見るたびに抱きついてほっぺにチュってして「あなたの絵が好きよ」と言ってくれたり、とにかくすごい歓迎ぶりで、とても嬉しかったですね…。 花村さんの1960年代の作品。 今年の夏にはパリの老舗百貨店ボン・マルシェでも、墨田区の製造業者の皆さんとのコラボレーション商品を展示販売されて話題になりましたね。あちらはどのようなきっかけだったのですか? 昨年のSNBA展と同じ時期に、四国の五十崎和紙ブランドとのコラボレーション作品をパリの小さなお店に展示していたんですが、それをたまたま通りかかったELLE誌の編集の方が、「この絵が欲しい」とお店の方におしゃったそうなんです。それで、ルーブルのSNBA展の方にも私の展示を見にいらっしゃって知り合うことができたんですが、その方はボン・マルシェでツモリチサトとリカちゃんのコラボレーション企画を担当した人で、60年代のファッションが大好きな親日家だったんですよ。 それは単なる偶然じゃなさそうですね。 そう、本当に不思議だったんです(笑)。それで、その方との出会いがきっかけで、ボン・マルシェが新学期に合わせて開催するキッズフェアに私の昔の作品を使った商品を販売することになったんですが、実際何を販売するかという話になったところで、ある人が国産Tシャツメーカーの久米繊維工業さんを紹介して下さったんです。すると今度は、久米さんが墨田区役所へ連れて行って下さって、そこから商工会議所が墨田区の技術を使って花村えい子グッズを作ってパリで発表してみませんか、と地元の皆さんに呼びかけてくれたんです。 ボン・マルシェでのキッズフェアの様子。 とんとん拍子で進みましたね! ボン・マルシェのような老舗のデパートでそんなことが出来ることもすごいんですけれど、作って頂いた商品も提供して頂いた場所もとても素敵だったんです。パリの方のセンスも素晴らしくて、会場では私の漫画からイメージしてコーディネートした子供服を横に置いて下さったりして、本当にとても素敵なフェアになりました。 昨年、小学館クリエイティブより復刻版が昨年発売された「霧のなかの少女」の表紙(左)と中ページ(右)。 一度会うとその人柄にも惹かれてしまう、とてもチャーミングな花村えい子さん。(Photo: Hisako Yanagihara) 今回もPingMagで花村さんの作品を初めてご覧になる方が沢山いるかと思いますが、最後に皆さんに何かメッセージを頂けますか? パリのこともまだ実感が湧かないぐらいなんですが、私の作品を皆さんに気に入って頂けたら本当に嬉しいですし、今後も色々な国で可愛い子供の絵と抒情画風の作品の両方をお見せできる機会があれば、ぜひ挑戦してみたいですね。 花村えい子さん、今日はありがとうございました!これからも、素敵な作品で世界中の人を魅了して下さい! 【お知らせ】花村えい子さんとコラボレーションされた久米繊維工業さんが現在、PingMagの姉妹サイトPingMagMAKEにて紹介されています。(記事はコチラ)また、海外向けオンラインショップ「shopPingMag」では、久米繊維工業とのコラボレーションで作られた花村えい子さんのTシャツを販売中です。皆さんもぜひ、遊びに来て下さい!(ショップはコチラ)read more…. 12月 19th, 2008 | Category: PingMag - 東京発 「デザイン&ものづくり」 マガジン [...]
Posted by: 花村えい子:キュートでポップな60年代の少女マンガ « Education News & APP @ 5月3日2011年
&ものづくり」 マガジン [...]
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