
先月、東京ファッションウィークの期間中に行われた「rooms No.17」。すでにPingMagでもリポート済みのこちらの見本市では、素晴らしいファッション・アイテムの数々に出会うことが出来た。その中のひとつ、4人組のクランキー・デザインによって発表されたプラモデルのように組み立てて作る指輪「プラリン」は、目の前を通りがかった私達の視線をすぐに捉えた!遊び心があり、可愛くて、そして何とも日本的!今日はそのクランキー・デザインの代表・落合健太さんとクリエイティブ・ディレクターの佐藤紘典さんにプラリン誕生とそのこだわりについてのお話を伺った。
作:チエミ

「rooms No.17」での、クランキー・デザインのブース。
クランキー・デザインは元々、衣装制作をメインに行っていたそうですが、なぜこのプラリンという指輪を作られることになったのでしょうか?
佐藤:ある時、おもちゃ屋でプラスチックの指輪を見たんです。ラグジュアリーな感じの女性用の指輪だったんですが、それをプラモデルみたいに作れないかなと思ったのがきっかけでした。
なぜ「プラモデルみたいに」と?
落合:僕達はプラモデルが好きで、いつもプラモデル製品についてあれこれ考えていたんです。そんな時にその指輪を見て、「こんなのあるんだね」と話しながら、自分達が夢中になれるものづくりと大好きなプラモデルを一つに出来たら、仕事と趣味を兼ねていて楽しいだろうと思ったんです。
それからすぐにデザインを始められたのですか?
佐藤:デザイナーの椎原が「プラモデルだったらこんなことができるよ」と色々案を出し、それに僕も加わって形に修正を重ね、イメージを具体化していきました。

皆さんが盛り上がっていた様子が目に浮かびますね!ですが、それまで全く違う分野のデザインをされていたのですから、色々ご苦労もあったのでは?
落合:プラモデルの持つロボット的な要素と、ファッション的な要素をいかにうまく結びつけるかという問題にぶつかった後、出来た指輪をどのようにパーツ分けするかが大きな課題になりました。
佐藤:例えば、同じ色のパーツを重ねても間に線が入ってしまうんです。それが見え方に支障を来すので、プラモデルを作る工場に相談しに行きました。

その工場はどちらにあるのですか?
落合:栃木の壬生にあるんです。以前、壬生にバンダイの拠点があったので、今でもその関連工場がかなり残っていて「おもちゃの街」とも呼ばれているんですよ。最近は子供の数も減っているので、おもちゃ作りの仕事も減少して、工場の方も異業種と手を組んでいこうかと考えていた時に、僕達がこんなものを持ってやって来た、という感じでした。
工場の皆さんもワクワクされたでしょうね。工場の方のご意見はどのようなものだったのでしょう?

出来上がった手彫りの石膏のサンプル。
佐藤:僕達が考えていた分割方法は難しいと言われ、色々な意見を頂きました。
落合:工場の皆さんはおもちゃ作りのプロなので、いかに面白いプラモデルを少ないパーツで作れるかと真剣に考えて下さいましたね。その後はパソコンで理論上、力のかかる数値を見ながら、一番良い分割の仕方を調べていきました。
苦労の甲斐あって、完成した指輪は簡単に分解できますね。ですが、すぐには組み立てられないのは、わざとでしょうか?
落合:パーツが多いと分かりにくくなるので、意図的にパーツ数を少なくしました。とは言え、簡単すぎても面白くないので、説明書もある程度謎解きのようになっています。最初は少し難しいので、女性なら男友達に頼んで、コミュニケーションを取ることもできますよ(笑)。


組み合わせた時に、とても滑らかに見えるのも凄いですね。
落合:この細かい技術は日本ならではだと思います。パーツの制作には金属の型を使用するんですが、それを作るのにも高い技術が必要なんです。この指輪は曲線が多いので型を彫るのが難しいんですね。さらに発色を良くする為に型をきめ細かく彫らなければいけなかったので、髪の毛と同じ太さの針を使って4日から1週間機械を回し続け、微量の電気を流して溝をなくしてもらいました。


細かい作業ですね…。他にも色々とこだわりがありそうですが?
落合:普通のプラモデルはパーツを取るのにハサミが必要ですが、これは手で簡単に取れるようになっています。残った凸凹部分もツメで擦れば、簡単に取れるんですよ。

箱に関してはいかがですか?
落合:通常、プラモデルの箱は薄い紙で作られた簡単なものですが、それではすぐに捨てられてしまいます。でも箱をデザインする者からすると、自分のデザインがすぐにゴミになってしまっては意味がないので、段ボールを使ってボリューム感を出し、持ち慣れた長方形の箱ではなく、あえて正方形にしてみました。

では、今後プラリンを手にする方に、作り手であるお二人からのメッセージをお願いします。
落合:とにかく楽しんでもらいたいです。作って楽しんで、つけて楽しんでもらう。その後、交換して楽しんで、話して楽しんでもらう。趣味を仕事に出来たらいいなというのが事の発端ですから、作り手だけでなく消費者まで皆に楽しんでもらうのが、プラリンです。
佐藤:コミュニケーションの道具として使って頂けたら、僕達がやりたかったことは伝わるのかなと思います。僕達が作ったのは、その導線ですよね。最終的なプラリンの形は皆さんにお任せします。

クランキー・デザインの落合さんと佐藤さん、ありがとうございました!
【お知らせ】海外向けショッピングサイト「shopPingMag」では、本日ご紹介した「プラリン」のお取り扱いを開始しました!ぜひ、皆さんもコチラから遊びに来てくださいね!
6 コメント
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素晴らしい。
デザインの楽しさと可能性を再確認いたしました。
Posted by: eonokok @ 10月23日2008年
ほっしい!!!
サイズがあればだけど・・・w
Posted by: UMA @ 10月23日2008年
おもしろい!ぜひ買いたい!
Posted by: 匿名 @ 10月23日2008年
giza-kawayusu!!!!!
Posted by: aya @ 10月27日2008年
[...] こちら(PingMag)でも紹介されています。 ▼関連する他の投稿 [...]
Posted by: こんなリングを待っていた!! 組替自在のプラモリング [プラリン]| By Do9IIgane| Post| INTERESTIC NEWS @ 1月22日2009年
わくわくするアイデアですね
パーツを組みかえて、オリジナルデザインがつくれたらもっとワクワクできるな~
Posted by: ビック @ 6月24日2009年