
お洒落なレストランやカフェが並ぶロンドンのイズリントン地区に、つい最近、新しいスタジオを構えたばかりの「エアサイド」は、印刷物、ウェブサイト、テレビコマーシャルなど、あらゆる媒体のデザインを手がける、スーパー・クリエイティブ・スタジオ。設立者の一人、フレッド・ディーキンがエレクトロ・ポップ・デュオのレモン・ジェリーのメンバーであることでその名前を知っている人も多いかもしれない。今日はそんな彼らの新しい仕事場を訪問し、シニア・デザイナーのヘンキ・ルウンさんにエアサイドのハッピーな作品の数々を紹介してもらった。
作:チエミ
それにしても、いいスタジオですね。窓からビジネス・デザイン・センターが丸見えですよ!いつ引っ越しされたんですか?
今年の5月です。それまでは、ずっとこのすぐ近くのスタジオを使っていたんですよ。

まずは最上階から。光が溢れる最上階のミーティング・ルーム。

同じ階の別室にあったシルクスクリーンで刷られた昔の作品。

「何のお茶がいい?」と見せてくれたキッチンの引き出し。カフェなみの品揃え!
では待望の引っ越しだったんですね。ところで、エアサイドは元々、3人で始められた会社だったそうですね。
そうです。現在もその3人がディレクターを務めています。アレックスは主に映像系、フレッドはデザイン、ナットはインタラクティブ系という感じですね。その他に、現在は、デザイナー、インタラクティブ・デザイナー、プロダクト・マネージャーなども合わせて、フルタイムのスタッフが計12人、3ヶ月毎に変わるインターンが1人、その他にフリーランスのスタッフもいます。

フリーランス・デザイナー専用の一角。

そのすぐ右側は、デザイン本が並ぶミニ・ライブラリー。

忙しそうなので背後から…。こちらがメンバーの作業スペース。

ヘンキさんの机の横にあったオモチャ。日本のものが好きらしい。

デザイナー、ジェイミーさんの机の上のスケッチブックを覗き見…。

棚に飾られた手編みのぬいぐるみ達、スティッチーズ。左から、イヴ、レイレイ(このコは目が見えないらしい)、ジョージ 、キャットドッグ。
エアサイドは今年が設立10年目になるそうですが、現在、作品集を制作中だそうですね。
そうなんです。作品集は英語と日本語の二カ国語で、300ページ以上にも及ぶ、過去のものから現在もの作品までを網羅した集大成になる予定です。昔は、音楽関係の仕事が多くて、エアサイドが出来たばかりの頃は、フライヤーのデザインや、ミニストリー・オブ・サウンドなどのクラブのデザインも手がけたんですよ。これはもうちょっと後のもので、北野武監督の「座頭市」のポスターですね。

10年程前に創始者の一人フレッドさんによってデザインされたフライヤー。見覚えのある人も多いのでは?

「座頭市」のイギリス用ポスターもエアサイドのデザイン。
現在は、どのような内容のお仕事が多いのですか?
媒体もクライアントの種類も様々なのですが、ギャラリー関係の仕事が多いですね。例えば、先日までV&Aで行われていた「チャイナ・デザイン・ナウ」展のウェブサイトや、ホワイト・キューブ・ギャラリーの以前のウェブサイト、随分前にロンドンと東京で行われた「ジャム」展などにも作品を提供していました。
エアサイドとして必ず変えないようにしている作品のスタイルはありますか?個人的には、可愛いキャラクターが登場するカラフルな作品、というイメージがありますが、過去の作品を見ていくと必ずしもそうではないようですね。
どちらかというと、毎回違うものを作るようにしているので、決まったスタイルはないと思います。ただ、カラフルで可愛いというイメージは決して間違いではないですよ。



可愛いヘビメタ・キャラクターが登場するレモンジェリーのミュージックビデオ。もちろん監督はエアサイド。
仕事の依頼が来た時には、どのようにして担当者を決めているのですか?
まずは、全員でミーティングをします。
全員で?
ええ。まずは、みんなでアイディアを出し合って、そこで最も良いアイディアを考えついた人が責任者となるか、そのアイディアを他のスタッフへ渡しさらに膨らませていく形をとっています。アイディアを考えるのに与えられる時間は30分くらいだったり、1日だったり、まちまちですね。
その方法は、社内のコミュニケーションとしてもとてもいいですね。また、どんな時も最高のアイディアが採用されるというところが、常に全力投球な感じがします!ところで、先程から気になっていたんですが、これは名刺ですか?
これは僕達の名刺の色校です。裏がなかなか面白いんですよ。


カットされたものを見ると裏はアラビア文字のようになっているが…

縦にすると、実はメンバーの横顔だということが分かる!
これは面白いアイディアですね!
つい最近、雑誌社などに送るためのプレスパックが上がってきたばかりで、こちらにもちょっとした工夫があるんです。

季節毎に作られる、作品集のDVD用ケース。これを開いて背の部分を見てみると…

毎回ケースを印刷しなくても済むよう、初めから四季が書かれ、不必要な部分は塗り潰して使えるようになっていた!
やはりイメージ通り楽しい作品が多いですね!クリエイティブであり続けるためのコツは何でしょうか?
常に情熱を持ち続け、同じ程の情熱を持つ人達と仕事していくこと。もし、僕がクリエイティビティに対して情熱がなかったら、今直ぐこの仕事を辞めて農家ででも働きますよ…。
では、最後にエアサイドが今後目標にしていることはありますか?
東京にもスタジオを持ちたいと思っています。そうすれば、日本のスタッフが日本時間でやった仕事を、イギリス時間の朝からロンドンで働く同僚に引き継いでもらって、ものすごい早さで仕事が終えられますからね!
たしかに!(笑)ヘンキさん、今日は素敵なスタジオに招待して下さって、ありがとうございました!これからもハッピーな作品を作り続けてくださいね!
3 コメント
ウェブマガジン「PingMag」及び、姉妹サイト「PingMag MAKE」は、2008年12月31日をもって休刊いたしました。これまで応援して下さった世界中の皆様、またご協力頂いた皆様に、心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。
PingMagの姉妹版、日本のモノづくり情報を世界に発信中!
PingMagから大切なお知らせ
2008年12月31日
板谷龍一郎:色鮮やかでユーモア溢れる世界
2008年12月29日
マギボン:YouTube発のネットアイドル
2008年12月26日
ベネデッタ・ボッロメティ:たくさんの元気をくれる不思議な絵
2008年12月24日
中銀カプセルタワービル:未来の建築
2008年12月22日
花村えい子:キュートでポップな60年代の少女マンガ
2008年12月19日
日本のハイテクトイレ事情
2008年12月17日
アミューズメント:アートやファッションと融合するゲーム文化
2008年12月15日
HIROCOLEDGE:現代に溶け込む新たな伝統
2008年12月12日
瀬戸正人:ビンラン売りの甘い誘惑
2008年12月10日












名刺カッコ良すぎです。。。
Posted by: Keisuke @ 7月3日2008年
süper site bugunde gectı
Posted by: goruntulu sohbet @ 7月22日2011年
スタジオ訪問:エアサイド good post1362
Posted by: air multiplier @ 4月21日2012年