よぬこ:古布から生まれたモダンなつまみかんざし

2008年6月12日 カテゴリー: 国内, 民芸・工芸

よぬこ:古布から生まれたモダンなつまみかんざし

日本の伝統を活かし、現代にも取り入れやすいデザインで作られた「姫コ」のつまみかんざし「金魚」。

羽二重(はぶたえ)と呼ばれる薄い絹の布から作られる、花や蝶の色鮮やかな「つまみかんざし」。江戸時代に髪飾りとして生まれたその日本の伝統工芸品は、洋服が主流になった今、七五三や成人式など、特別なときにしか使われることがない。そこで今日は、そんなかんざしをモダンなスタイルで提供してくれる、つまみかんざしアーティスト、よぬこさんをご紹介したい。

作:リョウコ

つまみかんざしを作るきっかけとなったことは何ですか?

元々は奈良の和裁の専門学校に行っていたんです。しかし、教えがあまりにも厳しく、耐えられなくなってしまったので、東京に戻ることにしました。そこで、これを区切りをつけるため、趣味である写真の展示会を開くことにしたんです。でも、ただ写真を飾るだけではつまらないので、昔、つまみ細工のワークショップで買った「かんざしのキット」のことを思い出し、それを自分なりに工夫して作り、写真と一緒に飾りました。


黒髪に映えるつまみかんざし。

すると思いがけないことに、東京でお店を開いている方が、そのかんざしに興味を持って下さったんです。そのことがきっかけとなり、独自のブランド「姫コ(ひめこ)」を立ち上げました。この姫コという名前は、子供からお年寄りまで、全ての女性がお姫様気分を味わえるようにという意味なんです。


落ち着いた色合いが美しい「薬玉(くすだま)」。

色も形もキュートな「鞠子(まりこ)」。

ネーミングも涼しげな、「パラソル」!

こちらはショールピンとして使える「はなたま」。

「姫コ」のかんざしは、一般的なものに比べてモダンなデザインですね。

伝統的なかんざしって、確かに重みがあってとても美しいのですが、なかなか洋服に合わせにくいところが個人的にも残念だと感じますし、せっかくの伝統が時代の流れで希薄になっているのはとても悲しいですよね。ですので「姫コ」では、女性達が普段着でも気軽につけられるような、ジーンズにも合わせられるようなつまみかんざしを目指しています。


「花丸(はなまる)」は山に咲く花がモチーフ。(画像提供:野庵

菜の花を描いた「菜々葉(ななは)」(画像提供:野庵)。

では、つまみかんざしの作り方についてお聞きします。まず、どのような素材を使っているのですか?

つまみかんざしと言えば、羽二重というシルクの生地が主流ですが、私は着物の裏地を使っています。この生地は、薄く光沢感ある羽二重に比べると、少し厚めで色の濁ったところが特徴です。でもその色や質感がカジュアルな服装にしっくりくるんですよね。

古布には同じものは二つとないらしい。

では、この生地からどのようにかんざしが作られていくのでしょうか?

まず、生地を小さく正方形に切り、それをピンセットで摘んで折りたたみ形を作ります。そしてつまんだままの状態で、糊につけ一枚一枚丁寧に、土台に重ねつけていきます。そして最後に、ポイントになるビーズ、または天然石などをつけると完成です。


小さく正方形に裁ち…

…形を整える。

ビーズを付けて完成!

シンプルなかんざし作りの道具。

とても細かい作業!やはり、和裁の経験がここで活かされていますね。一つ作るのにどのくらい時間はかかりますか?

う〜ん、1~2時間程度かな…。でも出来ないときのほうが多いんですよ(笑)。つみかんざしって、質感や色合いなどのバランスが、実際に出来上がったものを目にしない限り分からないので、もしデザイン画を最初に描いたとしても、その通りには仕上らないんです。だから頭の中でイメージするしかないんですよね。初めの頃よりは少しイメージ出来るようになったんですが、でもこれがなかなか思い通りにはいってくれなくて。やっぱり経験を積むことしかないんでしょうね。

ドキッとするほど色鮮やかな「艶(つや)」。

虹色を彩った「心」。

本物の花びらのような「PINK」。

アイデア出しで煮詰まることもありますか?

当初は無我夢中だったので、どんどんアイデアが出て来ました。しかし3年経った今は、なかなか新しいものが生み出せなくなって、よく行き詰まっています(笑)。たぶん、技術も少し上達して経験もそれなりに増えたから、保守的になってしまっているんだと思うんですよ…。

シックなデザインの「季空(きくう)」は、ぜひ大人の女性に。

そういう時はどうされるんですか?

夢中になっていた初期の頃の作品をもう一度見直し、作り直すことにしています。その頃の発想って、凄くエネルギーに満ち溢れていて、経験がないせいか、チャレンジ精神旺盛な感じがするんですよね。

ワークショップで、つまみかんざしの作り方を教えているよぬこさん。

今後の予定や目標などがあれば聞かせて下さい。

個展やグループ展を開くつもりです。それと、つまみかんざしをどんどん広めていきたいので、ワークショップも行うつもりです。

よぬこさん、お話を聞かせていただいきありがとうございました。これからもどんどん素敵な「姫コ」のつまみかんざしを作って下さい。今後の活動も楽しみしています!

4 コメント

  1. あああああああああああ

    Posted by: 匿名 @ 3月6日2009年

  2. [...] Read the original Japanese version at PingMag» « “Losing Kei” Book Review “Colouring Books with Adults in Mind” Translation » [...]

    Posted by: Kevin Mcgue | “Yonuko’s Beautiful Hair Pins: Make New From Old” Translation @ 4月16日2010年

  3. guzel sıte budur

    Posted by: goruntulu sohbet @ 7月22日2011年

  4. よぬこ:古布から生まれたモダンなつまみかんざし good post1350

    Posted by: air multiplier @ 4月21日2012年

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