
模型の機関車やキャラメル箱のジープなど、昔の子供達は自分で何かを作ることが大好きだった。現在、東京・京橋のINAXギャラリー1で開催中の工作の時代-「子供の科学」で大人になった展では、雑誌「子供の科学」上で1950年〜60年代に登場した工作を再現している。「模型電気洗たく機」や「月世界探検車」など、その時代を象徴したユニークな作品の数々は、どれも工作とは思えないくらいの本格的な作り!本日のPingMagでは、「子供の科学」の昔懐かしい工作をご紹介します!
作:リョウコ
「子供の科学」は、宇宙工学や動植物の生態などを本格的に紹介する、子供向け科学雑誌。中でも、工作少年達を虜にした紙飛行機や日常家電などのミニチュアを作る「工作コーナー」は、あまりにも有名だ。創刊された大正13年(!)以来、ノーベル賞受賞作家をはじめ、現在活躍中の科学者や技術者など、この雑誌の影響を受けた大人達は数知れない。子供達だけでなく、大人になっても購読を続けるほど、根強いファンは今でも多く存在している。

今回、工作の再現に協力したのは、おもちゃ病院活動を行うボランティア・グループ「ねじまわし」の皆さん。小さい頃は工作少年として過ごした彼らは技術者などとして活躍した後、このようなボランティア活動をしている。工作には「模型洗濯機」や「模型ミキサー」など、当時の世の中を賑わした家電が多く、ねじまわしの皆さんも思わず懐かしくなったそう。

ねじまわしの方が作った「模型電気洗濯機」。1952年に大ヒットした東芝製の小型洗濯機をモデルにしたもの。

中にある大きなかくはん翼が特徴的。ちなみに洗濯機のフタは、100円ショップにあった木製の茶托を利用しているそう!

こちらは、1952年に初めて発売されたジューサーミキサーを模型にした「模型ミキサー」。上下のプラスチックケースも100円ショッップで揃えたそう。

ワイヤーで動く「自動模型ケーブルカー」は、かなり難易度の高い工作のひとつ。
「子供の科学」の工作の特徴は、作り方の説明とその設計図しか紹介されていないこと。普通の子供雑誌の付録は、細かに指示された展開図だけでなく、キットそのものが付いていて、誰でも簡単に組み立てることができる。しかし「子供の科学」の工作は、そんな生易しいものではない…。


こちらは、1960年代に登場した「ダブザ型流機関車模型」の工作用紙。表には機関車の設計図、裏には作り方の説明があるだけで、それ以外には何もない…。
「子供の科学の工作は簡単そうに見えても、実際に作ってみると単純ではありませんでした。形が出来上がったとしても、そこから動かすにはどうすれば良いかなど、更に思考を凝らさなればならない。解説文も読者が自ら考えるように、意図して説明が省かれているのもありました。」(INAX BOOKLET 工作の時代 -「子供の科学」で大人になった INAX出版より)


なぜ「子供の科学」は、このような本格的工作を子供達に提供するのだろう?展示に併せて発行されたブックレットには、創刊者である原田三夫氏や編集者のこのような言葉が綴られていた。
「この雑誌の一番大切な目的は、本当の科学というものが、どういうものであるかを皆さんに知って頂くことです。科学とは、自然の中にある規則を明らかにすることであり、それを知ることによって自然に従い、無理なく楽しく暮らすことができ、世が文明に趣くのです。」(創刊者・原田三夫氏)
「子供の知識や好奇心は、分野の隔たりこそあれ、大人以上です。例えば、昆虫好きの子供達の知識は、図鑑に載っている昆虫名を丸暗記するほど豊富で幅広い。情報の簡略化、楽しげな演出の優先などを廃した大人もうなる記事作り。それでこそ子供達に本当の科学を伝えることができると信じています。」(子供の科学編集長・柏木文吾)

ゴム動力でプロペラが回る模型飛行機「ダーカスニーナ号」。

水の働きを活かして作る「エジプト水時計」。

「子供の科学」の工作では、自分の手を使って考えながら作ることが一番大切にされている。それは、実際に物の変化を目の当たりにし、素材や動きを自身の身体で感じなければ、本当の意味で理解したということにはならないからだ。創刊当時は、現代と違い、お小遣いのない子供達も多く、材料や道具を入手するのも困難だった。しかしそこで、代わりになる物を探し出し、工夫しながら作ることで、想像力が養われ、作る喜びを得た。


INAXギャラリーの皆さん、ご協力して頂きありがとうございました!こちらの展示は今月24日まで開催中です。お見逃しなく!
工作の時代-「子供の科学」で大人になった展
会場:INAXギャラリー1
住所:東京都中央区京橋 3-6-18 INAX:GINZA 2F
会期:開催中〜5月24日(土)日祝日休館
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小学生の時に学校に学研の雑誌を売りに来ていたのを思い出す。
関西にお越しの折にグリコピア神戸。
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Posted by: Kevin Mcgue | “Kodomo no Kagaku Magazine: Science For Kids” Translation @ 4月17日2010年