ハットラー vs ザイデルの映像バトル!

2008年5月14日 カテゴリー: イベント/展示会, 映像

ハットラー vs ザイデルの映像バトル!

Zero7・フィーチャリング・ホセ・ゴンザレスのミュージックビデオ「フューチャーズ」より。映像を手がけたのは、現在ジャパン・ツアー真っ最中のドイツ出身のロバート・ザイデル。動画はコチラから。

ロンドン在住のマックス・ハットラーとドイツのイェーナ在住のロバート・ザイデルは、共にメディア・アーティストで、映像作家。ワイマール・バウハウス大学RCAで映像を学んだ彼らが、現在新たなインスピレーションを求めて日本を訪問中!今日は、5週間の滞在中に23回ものイベントに参加するというロックスター並みの彼らを捕まえ、自身の作品や日本の印象などについて話を伺った。

作:チエミ

お二人は今回一緒にジャパンツアーを行われていますが、個人で活動されていることが多いそうですね。マックスさんは、イスラムの模様とアメリカ国旗を混ぜ合わせた「コリジョン(衝突)」というアニメーション作品が多くの映画祭で上映され話題になりましたが、あちらは奇しくもロンドン同時爆破テロ事件が起こった2005年の作品でしたね。

マックス:あの作品は元々、RCAの卒業制作で作ったものです。制作中に見た、サイモン・ロブソンの「ホワット・ベリー・セイズ」という政治的なショート・フィルムにインスパイアされ、自分の作品の中ではハッキリと「人間は皆平等なんだ」ということを表現したいと思うようになりました。あの作品の中には、イスラムとアメリカだけでなく、イギリスの国旗も含まれていて、対立し合う二組を象徴する模様に実は共通点が多く含まれていることを語っています。作品完成後に起こった爆破事件は卒業パーティーの翌朝だったので、奇妙な偶然に自分でも大きな恐怖感を抱いたことを今でも鮮明に覚えています。

マックス・ハットラー「コリジョン」より。

対立し合う二組の国旗の一部が…

…激しく衝突し合い、溶け合ってゆく。映像はコチラから。

マックスさんは、一方で「ドリフト」という作品で、「コリジョン」とは全く違うスタイルの、クロースアップの作品を制作されています。普段はどのような視点で作品を制作されているのでしょうか?

マックス:僕は何かを拡大したものに興味があって、いつも抽象的なイメージになるまで、拡大し続けるんです。「ドリフト」では、見慣れた体のパーツを拡大することで、まるで異国の風景のようにも見えてきますよね。僕のスタイルは作品によって変化しますが、ちょっとしたユーモアのある、ナラティブなもので、見る人に何らかの感情を抱いてもらえるようなものを作るように心がけています。

マックス・ハットラー「ドリフト」。これは一体、体のどこの部分だろうか…。動画はコチラから。

ロバートさんはいかがですか?ユニバーサル・エブリシング2年前のインタビューで企画内容を話してくれていたHDプロジェクト「アドバンスド・ビューティー」にも映像作品を提供されていますが、あの作品のテーマはどのようなものだったのでしょう?

ロバート:彼らからの要求は、HDで、且つ作品の最初と最後を白くするということだけでした。そこで、僕は非常に色彩豊かで、詳細にまでこだわった作品を作りたいと思っていました。完成した作品は、普通サイズで見ると、特別なことはないように見えますが、HDだとその動き、早さ、色などが全て異なっているのが分かるんですよ。

ユニバーサル・エブリシングがキュレーターを務める「アドバンスド・ビューティー」は、デジタル作品を集めたHD BD。こちらは、ロバートさんが手がけた作品「アピアランス・ディサピアランス」。

拡大図。静止画では分からないが、実際の映像では細かな部分まで全て動いている不思議な作品。プロジェクトの詳細はコチラで。

ドイツのフィレティック美術館では建物全体に映像を映し出すという大変興味深いインスタレーションも行われていましたね。

ロバート:僕はバウハウスに行く前に、1年間生物学を専攻していたんですが、ある時、フィレティック美術館のディレクターと知り合い、100周年記念のイベントについて話すようになりました。この美術館の創始者は、ドイツの生物学者で大変美しい絵を描くアーティストでもあるエルンスト・ヘッケルで、彼は僕のインピレーションの源でもあるんです。そこで、僕達は最終的に「生きている絵画」と題して、美術館の内部の灯りともシンクロさせた外壁のインスタレーションを一晩行うことになりました。

僕の作品は殆どの場合、オーガニックで、見る度に違うものが発見できる複雑な彫刻のようなものなんですよ。

ドイツのフィレティック美術館で行われた100周年記念のインスタレーション。ヘッケルのドローイングを見れば、よりこの作品の意味が理解できるだろう。インスタレーションの動画はコチラから。

ところで、お二人はどのようにして知り合われたのでしょうか?

マックス:僕達は1年前、クロアチアで開催されたドレスデン映画祭のエクスチェンジ・フォーラムで知り合い、意気投合したんです。昨年11月にイギリスのノリッジで行われたオーロラ・フェスティバルでは、一緒にビジュアル・パフォーマンスを行いました。

お二人のビジュアル・パフォーマンスを映像で拝見したのですが、役割り分担はどのようになっているのでしょう?

マックス:ライブでは、グラフィック的要素の強い僕の作品とロバートのオーガニック要素の強い作品の2種類の映像を混ぜ合わせています。ロンドンで活動しているスプリングマイン・デザスターが、サウンドトラックを作ってくれて、それに合わせた映像を生で構築してくという感じです。

ビジュアル・ライブ・パフォーマンス「ハットラー vs ゼイデル」より。

今回二人で日本をツアーしようと思ったのはなぜですか?

マックス:とにかく日本に興味があったんです。初めは滞在中に作品を紹介できる機会があればいいな、程度に思っていましたが、結局23カ所でイベントを行うことになりました。

すごい数ですね…。東京の印象はどうですか?

マックス:すごく楽しくて、この街に馴染んできたようにすら思います。

ロバート:僕は小さな街に住んでいるので、正直、圧倒されています。東京は、毎日がロック・フェスティバルみたいで…。ただ、普段から食べ物に興味があるんですが、日本食には非常にインスパイアされています。日本の食べ物は質感や色身が本当に素晴らしいですね…。昨日お寿司を食べたんですが、繊細な要素がいくつも絡み合うその複雑さや構成には驚くばかりです…。

生物学を学んだ人らしいコメントですね…。今日はこれからどちらへ?

マックス:目黒寄生虫館に行こうと思ってます。何か作品になりそうなものに巡り会えそうな気がしています!

きっと巡り会えると思いますよ…。ロバートさん、マックスさん、今日はありがとうございました!


マックス・ハットラー(左)とロバート・ザイデル(右)。

パフォーマンスの様子。先週金曜にスーパーデラックスで行われた「スナック永子」にて。

【お知らせ】本日ご紹介したロバート・ザイデルさんとマックス・ハットラーさんのジャパン・ツアーは、まだまだ続きます!東京だけでなく、関西地方の皆さんもお見逃しなく!

5月15日(木)レクチャー&上映会(学生のみ)@ 大阪電気通信大学
5月16日(金)AVライブ・パフォーマンス @ 名古屋K.D Japon
5月17日(土)「イメージ・フォーラム・フェスティバル」上映会&トーク @ 京都ゲーテ・インスティトゥート
5月18日(日)AVライブパフォーマンス @ 京都UrBANGUILD
5月20日(火)レクチャー&上映会(学生のみ) @ 京都嵯峨芸術大学
5月23日(金)AVライブパフォーマンス @ 神戸Roots
5月24日(土)上映会&トーク @ 大阪Planet Plus One
5月25日(日)AVライブパフォーマンス @ 大阪Planet Plus One
5月25日(日)ライブパフォーマンス @ 東京Seco Lounge
5月26日(月)上映会&トーク @ アップル銀座店

各イベントの詳細は、コチラから!

3 コメント

  1. Gooooooooooood!

    Posted by: 匿名 @ 5月16日2008年

  2. Gooooooooooood!

    Posted by: cococoaki @ 5月16日2008年

  3. zaman süper site
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    Posted by: goruntulu sohbet @ 7月22日2011年

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