ラップ・ザ・セタガヤ!

2008年4月17日 カテゴリー: グラフィック, 国内, 民芸・工芸

ラップ・ザ・セタガヤ!

緑のドットが印象的な豆菓子販売店「豆商はたの」の包み紙。

鳩のイラストに緑のドットが可愛らしい包み紙。これは、東京世田谷区にある豆菓子販売店「豆商」のもの。現在、三軒茶屋の生活工房ギャラリーでは、世田谷文化生活情報センター・生活工房による、世田谷にある商店の包み紙を紹介する「ラップ・ザ・セタガヤ 世田谷の包み紙」展が開催されている。本日のPingMagでは、この展示会を企画した生活工房のプログラムコーディネーター、竹田由美さんにコメントを頂きながら、素敵な包み紙の数々をご紹介します!

作:リョウコ

まずは、生活工房の竹田さんに、この展示会を企画したきっかけについてお聞きした。

「三軒茶屋に“豆商はたの”という、まさに“町の豆屋さん”という装いの店があります。そこの包み紙には、豆と鳩をモチーフにした絵柄が施されていて(トップ画像参照)、以前から可愛いなと思っていたんです。それで、他にもまだまだ素敵な包み紙があるのでは?と思ったのがきっかけです。」


「豆商はたの」の色違いの包み紙。

牛が描かれたシンプルなデザイン。

色々な動物が描かれたオモチャ屋さんの包み紙。

和菓子屋さんは鮮やかな赤。

ユニークな絵柄やレトロな書体が施されたお肉屋さんの包み紙。

竹田さんが町の包み紙に惹かれた理由の一つには、ブランドなどの洗練されすぎたデザインにはない良さがあるということ。そこには、今では希薄になりつつある人の温もりや、町の空気が感じられるそうだ。


おかき屋さんの格子縞!

渋い和風柄。

お茶屋さんは、文字を模様に。

おかき屋さんには、打出の小槌。

翁最中だけに、翁のお面が描かれている。

またこの展示会は、近頃よく耳にする「エコ、コストダウン」の観点を見直すためのものでもあるという。「世田谷の包み紙」展の挨拶文には、このようなことが書かれている。

「包む行為は、中に包まれるモノや、それを差し上げる相手を大切に思ってのこと。包装を簡素化すると、一緒に包まれるはずの気持ちまで削減してしまうような気がする。包み紙が洒落ていたり、お店の心を表しているようなものであったなら、簡単に捨てられるはずがない。その紙を工夫して再度利用するほうが、よっぽどエコではないだろうか。」


上品な赤の縞模様は、お茶屋さんの包み紙。

越後屋豆店はモダンなパターン。

こちらにはメロンが描かれている。

洋菓子屋さんは爽やかなブルー。

和菓子屋さんの繊細な絵柄と柔らかい色合いの包み紙。「亀」の文字にも注目!

確かに、どの包み紙を見ても、そのデザインからお店の心がじんわりと伝わって来る。竹田さんによると、和菓子屋「伊勢屋」の抹茶とピンクの包み紙には、餅つきの道具「臼と杵」、そして三軒茶屋の「三」をかけて作ったマークが描かれているという。ちなみに「臼と杵」という言葉は、男女が和合する、という縁起の良い意味もあるそうだ。また、幾重にも重なった丸がデザインされている洋菓子屋「ヴィヨン」の包み紙は、お皿の上にお菓子やコーヒーカップが置かれた楽しいティータイムの時間を表現しているそう。その隣の和洋菓子屋「好月堂」の包み紙は、甲州街道の古地図をリデザインしたもの。世田谷で店を構えるという店長の想いからその古地図が使われたのだとか。


和菓子屋「伊勢屋」の包み紙。

派手やかなピンク!

丸を重ねた洋菓子屋「ヴィヨン」。

古地図をリデザインした和洋菓子、好月堂。

包み紙の中には、紙質にこだわった手触りの良いものや活版印刷されたレトロなものもなどもある。


柔らかな手触りの包み紙。

「豆商はたの」(トップ画像参照)で使用されていた昔の包み紙。

他にも、花柄をモチーフにしたものが沢山あった。驚くことに、鰻屋さんで使われているのは、梅の花が絵柄にされた包み紙!


「たちばな」の包み紙には、花橘の絵柄。

呉服屋さんは、豪華な花のパターン。

千代紙風。

ゴールドの美しい花々。

梅の花が描れた、鰻屋さんの可愛らしい包み紙!

他にも展示会では、包み紙の展示だけでなく、日々の生活を更に楽しむ為の小物入れや封筒の作り方、折り紙として活用する方法なども紹介している。


包み紙の小箱。

包み紙の封筒。この中に切符など旅の思い出入れよう!

包み紙で折られた動物。

最後に、竹田さんから皆さんへのメッセージを頂いた。

「世田谷在住の方には、この会場でお気に入りの紙を見つけ、実際にそのお店を訪れてみて頂きたいです。“この包装紙素敵でしょう?うちの近くにあるお店のなのよ”なんて、自慢して貰えたらより嬉しいですね。皆がそれぞれ、自分の住んでいる町のことをよく知って、もっともっと好きになれると良いなと思います。」

会場に飾られた色とりどりの包み紙。

竹田さん、お話を聞かせて頂いてありがとうございました。皆さんも素敵な包み紙を探しにぜひ足を運んでみて下さい!

ラップ・ザ・セタガヤ 世田谷の包み紙」展

会場:生活工房ギャラリー
(三軒茶屋キャロットタワー3階)地図はこちらから

会期:4月30日(水)まで
時間:9:00〜20:00(期間中無休)
入場料:無料

2 コメント

  1. 包み紙で折られた動物。
    西武と連想しちゃうところがすごいな。
    デザインというかCIというか。
    江戸の頃からの小紋の伝統も包み紙に。

    PS此処はいつみ楽しみなサイトです。

    Posted by: 大江戸 @ 4月18日2008年

  2. [...] Read the original Japanese version at PingMag» « “Beer Café Gambrinus Bar” Review “Japanese Gift Wrapping: All About The Folding Arts” Translation » [...]

    Posted by: Kevin Mcgue | “Neighbourhood Patterns: Wrap the Setagaya!” Translation @ 4月17日2010年

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