
ユニークな絵柄や書体に、レトロな色使いが素敵な薬のパッケージ。素材も今のようなビニールやプラスチック製ではなく、紙やブリキ素材で作られたものが殆ど。今日は昭和の時代に販売されていた様々な薬のパッケージを紹介します!
作:リョウコ
協力:昭和レトロ商品博物館
塗り薬
女性のイラストが印象的なメンタムのパッケージ。塗り薬として有名な「メンソレータム」は、19世紀に米メンソレータム社から生み出され、アメリカの建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが創立した製薬会社の近江兄弟社で販売されたことで広まった。しかし、奇しくも近江兄弟社はその後倒産。現在では、ロート製薬がメンソレータムの販売権を取得し製造販売を行っているが、後に再興をはかった近江兄弟社が現在販売しているのが、この「メンタム」。少し複雑だが、どちらも同じ塗り薬。

茶髪の女性が描かれたメンタムの箱。

こちらは黒髪の女性。

包帯や鋏が描かれたケース。しかし、包帯が入っている訳ではなさそうだ。

同じく塗り薬の「メンスター」。

「OZO」は文字で円が描かれている。

赤いラベルが熨斗紙のような「日新メンタム」。

薬師と鬼のような人物が描かれた、昔のメンタム宣伝ポスター。

着物姿の子供が描かれた分利膏の箱。
解毒薬の「分利膏」の箱には、昔ならではの絵柄が落ち着いたトーンで描かれている。ちなみにこの薬は、明治時代に埼玉県に建てられた薬店・旧村山快哉堂で作られた各種家伝来薬なのだとか。そのお店はもう閉業してしまったが、建物は街の文化財として保管されている。
オブラート
最近では、あまり見かけなくなったオブラート。しかし、実は現在でも三角形や袋型、ゼリー状、イチゴ味など様々な種類が市販されている。こちらはちょっと懐かしい丸形のオブラート。

ベビーパウダー
こちらは、赤ちゃんのベビーパウダーの「パーキュロ」。戦時中に使用されていたようだが、蓋の中央には、赤ちゃんの顔が描かれ、明るいチェック柄がアクセントになっている洋風なデザイン。ちなみに、その当時ベビパウダーは「打ち粉」と呼ばれていたらしい。

マスク
今では誰もが手軽に購入できるマスク。しかし、昔のマスクは黒のビロード製で、なおかつ上品な箱に収められていた。箱のラベルには、マスクを覆った紳士や貴婦人が描かれ、「最高級男子用」「最高級婦人用」と書かれていることから、かなり高級なものだったことがうかがえる。

男性用の「王冠マスク」。

ビロードの女性用「博愛マスク」。
ビタミン剤
今でも多くの人々が利用するエーザイ株式会社のビタミン剤、チョコラBB。昔のパッケージは、今のものと比べてもあまり大差はないが、独特な書体や味のある独特な色合いには、昭和の趣が感じられる…。

ビタミン錠剤、チョコラBB。

こちらは液状のビタミン剤、チョコラD。
サロンパス
久光製薬のシップ「サロンパス」のパッケージは、白と紺のシンプルなデザイン。1934年頃にサロンパスが販売されるまで、シップ代わりに使われていたのは、黒色の膏薬が和紙に貼り付けられている万金膏(まんきんこう)という名の貼り薬だった。そして、その薬が進化したのがこのサロンパス。肌に膏体が残らないということから、当時では画期的な薬として扱われていたらしい。

胃腸薬
七福神の一人、大きなお腹の布袋尊(ほていそん)が描かれた愉快な図柄の薬は、広貫堂の「赤玉はら薬」。江戸時代からの歴史を持つ広貫堂の薬には、その頃から楽しい図柄が色々と描かれているのだそう。その隣は第一薬品工業の下り止め「胃腸散」。こちらも目が回りそうなユニークな図柄が描かれている。

大きなお腹!

音波のように広がる円の線。
かぜ薬
近江製剤のかぜ薬のパッケージには様々なデザインがあり、レイアウトがとても大胆!また水色や黄緑、それに赤などの配色もポップで楽しい。

絆創膏と液体石鹸
こちらは以前、PingMagでも紹介したテープで有名なニチバンの絆創膏「キープ」。トリコロールの配色が爽やかで、漢字とカタカナのみが使われている。佐藤製薬の「ファミリアン」は、キャラクターのサトちゃんがポンプの本体になっている液状薬用石鹸。ちなみに、このサトちゃんの生みの親は、有名な童話作家・シナリオライターの飯沢匡氏と童画家の上方重巳氏なのだそう。

ニチバンの絆創膏。

サトちゃんボトルに入った薬用石鹸。
昔の薬局の看板
最後はこちらの日の出薬局の看板!

昭和の薬のパッケージ、いかがでしたか?本日ご紹介した薬は全て東京青梅市の昭和レトロ商品博物館でご覧頂けます!
3 コメント
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ベビーパウダーの写真を見てビックリ!これは私の母が、私が子供だったころに、お尻にはたいてくれたものです!楽しい思い出をフラッシュバックしてくれて、ありがとう!
Posted by: Yako @ 3月31日2008年
[...] Read the original Japanese version at PingMag» « “Midori by Moonlight” Book Review “Beer Café Gambrinus Bar” Review » [...]
Posted by: Kevin Mcgue | “Vintage Japanese Pillbox Designs” Translation @ 4月17日2010年
昔懐かしい昭和の薬 good post1310
Posted by: air multiplier @ 4月21日2012年