
エクスクサード・プリントシステムは、その燃えるようなステンシル、ダークなスティッカー、大胆なペイント使い、そして激しい色彩のグラフィティで、2005年頃からストリートアート界に名を成しつつあるコロンビアのストリートアート集団。スティンクフィッシュ、ラトソン、デッドバード、セイントキャットという凄みのある通り名でボゴタを拠点に活動するこの4人組は、街中に共同作業による芸術的干渉を施すイベント「デスファーセ」のために、過去3年間に亘ってグラフィティ・ライターを集めてきた。PingMagでは、そんな奇才集団にお話を伺った。
作:アロルド・カルドーゾ・Jr
訳:山根夏実
最初に、エクスクサード・プリントシステムのメンバーについて教えてください。
エクスクサードは4人のグラフィック・デザイナーによって構成されていて、スティンクフィッシュ、ラトソン、デッドバード、そしてセイントキャットというのが私たちの通り名になっています。知り合ったのは大学時代で、一緒にサッカーをやったり飲みに行ったり、街をぶらついたりしていました…。
それが今のような活動に結び付いたのはいつだったのでしょうか?
エクスクサードは2005年に、基本的には私たちが研究をしていたグラフィック・デザインに対応するものとして始動しました。

今でもボゴタを主な拠点に活動されているそうですが…。
私たちはメデリン、カリ、マニサレス、カルタヘナ、ペレイラやバランキージャといったコロンビアの他の都市でも、絵を描いたり、ワークショップを開催したり、カンファレンスに招待されています。
昨年中はオアハカとメキシコ・シティで、エクスペリメンタル・グラフィック・スタジオのTEG主動の居住区の美観プログラムにも参加しました(こちらの詳細な記録はFlickrで見ることができる)。その他にも、アルゼンチンのマル・デル・プラタのトリマルキで開催されたイベントにも参加しましたし、スペイン、アメリカ、キューバでの展覧会に向けて作品を提出する機会もありました。

最近ではかなり国際的に活動されているのですね!それで、このコロンビアのストリートアート集団を結成されたそもそもの理由とは何だったのでしょうか?
楽しむために。そして好きなことを、好きな時に、好きな場所でやるためです。ちょっと信じられない話に聞こえるかもしれませんが、私たちは遊びとしての仕事、仕事としての遊びという考えを強く信じているんです。上司がいて、期限を設定して…というような仕事のスタイルには昔から馴染めませんでした。
その後、私たちの共同作業が進むにつれて、あるアイディアと意図が次の段階へのきっかけとなりました。最初にストリートで作業をするようになった時に私たちが関心を持ったのが公共空間で、どうすればこの興味深く、広大で常に変化し続ける、だけど時に一部の人間によって不当に規制された空間に、私たちの作品を盛り込めるかについて考え始めました。
エクスクサードのウェブサイトには、皆さんがプレーヤー・グループ「祈祷集団」でもあると書かれていますが、これはどういう意味なのでしょうか?
私たちは結成以来、ずっとフィクションに基づいた皮肉っぽいユーモア感覚でやってきました。自分たちのアイデンティティや本業、本来の活動をネタに、我々が実際に何をやっているのかを煙に巻くのが好きなんです。プレーヤー・グループというのはその見本ですね。

それは面白いですね!それから、エクスクサードの皆さんはスプレーだけでなくペンキやステンシルなど様々な技術を使うそうですが、どの技法を一番得意とされているのでしょうか?
最初はステンシルしか使っていなかったのですが、その後他の技法にも興味を持つようになって、違った質感を作ったりサイズを変えてみたりと、概して色々なものを混合して使うようになりました。今では得意とする道具や技法はなく、ブラシ、スプレー、ステンシル、厚紙、チョーク、投影やスティッカーなど、手元にあるもので実験するのを楽しんでいます。

…こちらも同じくビジュアル・ゴアの作品。その他の作品もデスファーセ2のサイトで見ることができる。
エクスクサードでは、ありとあらゆる場所からストリート・アーティストが集い、コラボレーションすることによって芸術的に介入するデスファーセというイベントも企画されていると聞きましたが、これはどういうきっかけで始まったのでしょうか?
デスファーセは、様々なコロンビアの都市で高まりつつある、地元のストリートアート活動に参加する人々と知り合ったことから始まりました。コロンビア国内では、私たちが集まって経験を分かち合い、作品を見せ合える場所がないことに気付いたのです。
最初のデスファーセは、2005年にとある博物館で開催されました。第2回目は2006年にカルチャー・センターで、前回は2007年にストリートで開催されています。

グラフィティという媒体は屋内の芸術空間にも場を移しつつありますが、エクスクサードは前回のデスファーセをあえて解放された空間であるストリートに持っていくことを選んでいますよね。この理由は何だったのでしょうか?
デスファーセは、最初から毎回異なる、特定の場所や出来事に結び付くことのない気まぐれなイベントとして考えていました。そうすることによって、デスファーセはストリートで何が起こっているのかなど、様々な捉え方をすることができるからです。私たちはボゴタのサンタフェ近郊と強い協力関係を持つようになったのですが、即座にこの場所でデスファーセを開催したら面白いだろうと思いました(詳細はこちらのYouTubeの動画にも記されている)。
サンタフェ地域の何がそういったものに理想的だったのでしょうか?
サンタフェはボゴタの下町にある限界区域で、売春、窃盗、麻薬売買、児童虐待など、様々な問題を抱えています。
私たちはこの地域に多様性という要素をもたらし、数日だけでも住民と異なる現実を分かち合える場所を提供することによって、2007年を通してこの空間の改善に力を注いできました。

世界中からサンタフェに集まったグラフィティ・ライターが直面した難題などもあったのでしょうか?
ええ、それも山ほど!中には一度もサンタフェに来たこともなければ、こういった空間で絵を描いた経験のない人もいました。ファッションや業界の芸術形態となりつつあるグラフィティのような媒体において、30人、40人の団体が捨て去られた街に絵を描くことは、昨今では滅多にありません。この街は「商業中心地」に出入りする人の共同体ではなく、そこに住む人によって構成された共同体なのです。


ちなみに、これだけの人数のストリート・アーティストをどうやって集めたのでしょうか?
そこがエスファーセの面白いところなんです。様々な目的、イメージ、技法、そして言語の人々が、全員ストリートを共有する空間として利用する。
私たちにとっての難題は、彼らの興味を引くような、そして十分なスペースを提供し、作業や会話に奮起させることで、ストリートのかもし出す親近感と都市部の多くのアーティストの持つ出会いや他の土地への関心が、私たちがそれを達成するのを手伝ってくれます。加えて、私たちのこの活動は、私たちのプロジェクトに信を置いてくれる組織や個人の支援に依存して成り立っています。

それを聞いて安心しました!しかし、それならストリート・アーティストたちも警察に悩まされることはなかったのでしょうか?
サンタフェで開催されたデスファーセは、とても綿密に計画されたものでした。私たちは事前に住民や高校生、もちろん警察や区役所ともミーティングを行ったので、すべてがとても穏やかに進みました。
サンタフェは区内の無数の場所を提供してくれました。最初はいくつかの壁を塗る許可しかもらえなかったのですが、最終的には更に多くの場所を使うことができました…。

一般的に言って、コロンビアのグラフィティの取り締まりの厳しさはどれくらいのものなのでしょうか?
こちらでは、ストリートアートはそれほど大きな現象ではないんです。市内にはグラフィティや広告向けの空きスペースがいくつもありますが、このアートとその様々な形態に対する取り締まりはそう厳しくはありません。 だからストリートアート・シーンもとても平和なんです。
それは素晴らしいですね!それでも、警察がグラフィティ・ライターを連行することもあるのでしょうか?
滅多にはありませんね。私たちが作ってきたストリートアートの環境は平和なもので、たとえ日中でも、放棄された場所なら自由に描いていいことになっているのです。その結果、ほとんどのグラフィティ・アーティストがこういうやり方を選びます。
それでも警察に連行されれば様々なことが起こる可能性があります。時には事情を説明してお咎めなしになることもあって、その場合は釈放されて、作業を完成させることができます。ですがそれ以外の場合は、数時間勾留されて、IDを記録されることもあります。そして最悪の場合には、パーマネント・ジャスティス・ユニット(UPJ)に24時間入れられることまであります。
コロンビアはそういった面では荒っぽいと聞いていたのですが、今のお話では実に冷静な様子ですね!作業中に、そういった内容(とそれ以外)の誤解を防ぐコツみたいなものもあるのでしょうか?
本当に、一番良いのは警察と―それ以外にも問題を訴える人々とも―ちゃんと話し合って、何をしているのかをきちんと説明することです。

デスファーセの第2弾より、スティンクフィッシュと…

…セイントキャットのステンシル。デスファーセ2より。
とても平和ですね!最後に、エクスクサードの今後の予定について教えてください。
現在は4回目のデスファーセのアイディアや企画を練っているところで、あと昨年11月に発売された私たちの初めての本の流通やプロモーションも続けています。
その他にも、春にスペインで開催されるアーバン・アートのイベントについても考えていますし、私たちのファンザインの第7弾の意見を出し合っているところです。あとは、できるだけストリートで絵を描くことも!

エクスクサード・プリントシステムの皆さん、今日はありがとうございました!彼らの冴えたアートをもっと見たい方は、グループの旧サイトやデスファーセ、Flickrにアップされたメキシコ遠征のページ、もしくはセイントキャットとスティンクフィッシュのサイトも訪問してみてください。また、YouTubeにもエクスクサードの短い動画があります。お楽しみあれ!
11 コメント
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かっちょいい!!
Posted by: 匿名 @ 3月4日2008年
人の絵みて元気になったのは久しぶりです。
いい仕事してますね~。
Posted by: 斉藤 @ 3月5日2008年
hi tokio
Posted by: ahslee @ 6月23日2008年
After read your article I am now armed with the right info, thanks.
Posted by: weightlifting routines @ 6月20日2011年
The importance of breathing, without it……
Posted by: health and harmony @ 6月22日2011年
Ive got to share this topic with the world!
Posted by: Internet Strategy @ 6月25日2011年
school of thai massage and spa certificaes Association of thai treditional medicine Appoved by the Ministry of Health
Posted by: School of thai massage @ 11月25日2011年
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Posted by: อาหารเสริมนาตาลีเดวิส @ 11月27日2011年
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