プラットフォームの壁画

2008年2月6日 カテゴリー: イラストレーション, グラフィック, 国内

プラットフォームの壁画

南北線・飯田橋のホームでは魚やタコがお出迎え!

空も緑も見えない地下鉄には、どんよりとした空気が漂い、蛍光灯だけが鋭く光っている。そんなことを感じながら、とある駅に降りると、明るいビジュアルがパッと目の前に広がった。ホームの壁一面に描かれたカラフルで楽しげな絵で、不思議と気分は軽やかに。今日のPingMagは、東京の地下鉄のホームを彩る様々な壁画を紹介します!

作:リョウコ


壁画のない寂しいホーム。

壁画のある明るいホーム。

最初に見つけたのは、代々木公園駅のホームに描かれていた赤、黄、緑の葉のパターン。もちろんこれらは公園の樹々を象徴したもので、その色は季節により変化する葉を表している。

色とりどりの葉が描かれた千代田線・代々木公園駅のホーム。

代々木公園だけでなく、土地のシンボルがホームに描かれている駅を他にも多数ある。銀杏並木通りで有名な外苑前駅のホームには、代々木公園同様、四季折々に葉の色を変化させる並木道の姿が描かれている。


銀座線・外苑前駅には銀杏並木の壁画がある。こちらは夏の並木道。

こちらは秋の並木道。

また、土地にゆかりあるものを「色」で表現していたのは、江戸川橋駅のホーム。神田川が流れる江戸川橋は、かつて桜の名所として知られていたことから、川は水色に、桜はピンクで表されていた。

有楽町線・江戸川橋駅のホーム。趣のある色合には下町の風情がある。

青山一丁目の壁画は少し変わったデザイン。3Dのような壁画には、ヒマワリや椿など季節の花が描かれている。しかしこれらの絵は、反対車線から眺める作りになっている為、近くで見ることはできない。

椿の絵が施された銀座線・青山一丁目のホーム。

渋谷方面行きのホームにはヒマワリの絵。

他の駅よりとても長い新御茶ノ水駅のホーム。その長さを利用してか、ホームにはタイルで出来た旧暦のカレンダーがずらりと並んでいる。

千代田線・新御茶ノ水駅のとても長いプラットホーム。

細かなタイルで作られたカレンダー。

きれいなグラデーション。

五月のカレンダー横にはタイルの日にちも。休日は半円のマークが付く。

東京メトロの路線のなかでも、特に壁画のある駅が多かったのは「南北線」。平成12年の9月に開業したばかりの南北線には、各駅にホームドアが設置され、ドアの向こうの電車通路に、壁一面に絵が広がっている。しかし何故、南北線だけこれほど壁画が多いのか?そこで東京メトロお客様センターに聞いてみた。

「ドアホーム越しからは宣伝広告が見え難いので、それならば楽しい絵を飾ったほうが、ホームもより明るくなり、お客様に喜んで貰えるのではないかと考えました。また地下鉄全ての壁画の目的は、少しでも地下鉄を快適に利用して頂く為です。」

南北線・後楽園駅の壁画は、ちょっとマチスの切り絵みたい!?

またこれらの絵にはテーマとメッセージがあるという。カラフルでシンプルな切り絵が印象的な駒込駅には、全ての人々に活き活きとした時間を届けたい、といった願いを込め「あなたにジョイフルタイム」というテーマがつけられたそう。また王子駅では、自然な爽やかさが感じられるガーデンを地下空間に、とテーマは「メトロガーデン」。

「あなたにジョイフルタイム」というテーマの南北線・駒込駅。ホームドアの色がフレームのよう。

こちらは南北線・王子駅のホーム。イチゴ?それともトマト?

南北線の他に銀座線も通る溜池山王駅には、それぞれのホームにユニークな壁画がある。ホームドアのない銀座線には建物や人々の服装などから特徴が感じ取れる世界中の国々が描かれている。

銀座線・溜池山王駅のぼんやりとしたタッチの不思議な絵。

一方南北線には、エビやカニなどをモチーフした日本的な絵が大胆に装飾されている。こちらもまた、それぞれの絵にテーマがあり、ちなみにエビは「自然との出会い、そのよろこばしい瞬間」と題されている。

南北線・溜池山王駅に描かれていたダイナミックなエビ。

こちらはカニ…白と紺のコントラストが渋い!

美しい色合いのナス。背景の渦巻きも素敵。

ご協力して下さった皆さん、ありがとうございました。お気に入りの壁画は見つかったでしょうか?皆さんも自分の街でおもしろい壁画を探してみて下さいね!

7 コメント

  1. つまらない特集ですね。

    Posted by: あのにます @ 2月6日2008年

  2. 溜池山王駅の「自然との出会い、そのよろこばしい瞬間」は全体のテーマで、これは海老の1月から始まって、12月まで、暖簾やお皿など日本の市井の生活に根付いた自然から生まれたデザインと季節の絡みを綴ったある意味絵巻のようなものだと伺ったことがあります。

    Posted by: ykk @ 2月7日2008年

  3. 末広町駅が無いのはまことに遺憾です。

    Posted by: ななしさん @ 2月7日2008年

  4. ふだんなにげなく見る地下鉄の壁画。それを記事や写真で切り取ることで、自分が世界のいち都市に住んでいることをあらためて感じて、居ながらの異国感をおぼえました。
    世界の旅行者は、この日本の地下鉄を奇異と関心の目でながめるのかもしれませんね。

    Posted by: ズブロフスキー3世 @ 2月7日2008年

  5. 有楽町線・江戸川橋駅のホーム。趣のある色合には下町の風情がある。
    等、ちょっとそうかな・・・?と思いました。

    例えば日比谷線東銀座は歌舞伎座が近いせいか、ちょっと渋い色合いになって趣があります。
    (絵としては地味なので載せるにはあれかもですが)

    もう少し広範囲で色々なジャンルのものを見たいですね。少々物足りないというか。
    (もっとなるほど~とか思えるものが欲しい)

    Posted by: nagy @ 2月7日2008年

  6. 私も最近この「壁画」達が気になっていました。一昔前に比べてイメージアップとかデザイン性にも力を入れ始めたのだな。とぼんやり考えていましたがこの記事を通して各路線、各駅の「壁画」に対する想いやコンセプトの存在に触れ、また見る目が変わった気がしました。東京だけでなくほかの都市の地下鉄の「壁画」も気になるところです。

    Posted by: kurokke @ 8月19日2008年

  7. [...] Read the original Japanese version at PingMag» « “Sessue Hayakawa: Silent Cinema and Transnational Stardom” Book Review “Thrilling Tape Roll Designs” Translation » [...]

    Posted by: Kevin Mcgue | “Tokyo’s Train Station Art – Bringing Nature In” Translation @ 4月17日2010年

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