小さなマッチ箱に広がる大きな世界

2008年1月24日 カテゴリー: イベント/展示会, 国内

小さなマッチ箱に広がる大きな世界

ユニークなジオラマのマッチ箱。(作:坂谷はるか)

表参道の静かな裏通りに佇むオーパ・ギャラリー。現在、このギャラリーでは100人のアーティスト達による「オリジナル燐寸ラベル&マッチ箱アート展」が行われている。美しい手描きのラベルや小さな装飾付きのマッチ箱。今までには見たことのない斬新なマッチばかり!今日は見ているだけでワクワクする素敵なマッチの数々ご紹介します。

作:リョウコ

今回で7回目を迎えるこの展示には、様々なお客さんが訪れる。子供からお年寄りまで、これほどまで幅の広い層を魅了する展示には、そうそう巡り会えない。そもそもこの展示会は何がきっかけで始まったのだろう?ギャラリーのオーナー、藤波信男さんにお話を伺った。

「最初はイラストレーターの山口マオさんがこの展示を企画し、ご自分のギャラリー・ショップで開かれたのですが、それが面白くてこのギャラリーでも巡回展示をすることになりました。お客さんの反響も大きかったので翌年も開くと、また沢山の来場者がありました。それ以来、このギャラリーで毎年開催するようになりました。」(藤波さん)

最初にマッチ展を開いた山口マオさんの木箱に入ったマッチ。(作:山口マオ)

お花が咲いたマッチ棒。(作:浅見ハナ)

デビッド・ボウイ!(作:ナイスケイコ)

布や糸で出来たマッチ箱。(作:海谷泰水)

小さなギャラリーで行われる小さなマッチの展示だけに、人の目には付かないかも知れないと思っていた藤波さん。しかしその「小ささ」が、逆に好奇心をくすぐったようで、「マッチを擦ったことすらない」という若者や、マッチを懐かしんで立ち寄るお年寄りも少なくないそうだ。

マッチをこよなく愛する加藤豊さんのマッチ箱。また、加藤さんはバーチャルミュージアム「マッチの世界」の監修者でもある。(作:加藤豊)

情緒ある素敵なマッチ。(作:山田心平)

箱の陰に動物が!(作:あずみ虫)

この展示の魅力のひとつは一度に沢山の作家達の作品が見られること。最初は50人から始まり、今回は100人もの作家達が参加している。どのマッチも作家の個性が溢れ、その内容は年々濃くなっている。


小さなマッチ箱に収められた小さな瓶。そして、その瓶にはマッチ棒が入っている!(作:9square)

マッチ箱に入った絵本には、マッチ棒で物を作るネズミの素敵なストーリーが描かれている。(作:良知タカユキ.)

美しいモノクロームのマッチ箱。(作:ワタナベモトム)

作品を見ていると、マッチを「シュッ」と擦る音や火を消した後の独特な匂い、大人がマッチを擦る姿がどこか魅力的に映った子供の頃を思い出す。

「マッチは箱、引き出し、マッチ棒と3次元の立体になっています。これが平面の絵にはない一番の魅力なんでしょう。また、“擦るもどかしさ”と“温かみのある香り”はライターにはない良さですよね。」(藤波さん)


愛煙家の為の携帯用マッチ。(作:阿部千香子)

マッチ箱の4コマ漫画。(作:中本繁)

表情が描かれたマッチ棒。(作:安藤忠)

枯葉が装飾された美しいマッチ箱。(作:Amusium.e)

偶然、会場で2人の作家さんにお目にかかることが出来た。絵本や雑誌の挿絵なども手掛けるみうらし〜まるさんは、一際目を引くTシャツを出展。

「今までに小さな作品も作りましたが、何か物足りなさを感じ、ある時巨大なマッチ箱を作って出展したんです。“邪魔だ”とヒンシュクも買いましたが、人々の反応が面白く自分も楽しめました。それからインパクトのあるものを作ろうと心がけるようになりました。ただ細かい作業が面倒だったというのもありますが(笑)。」(みうらし〜まるさん)


作家のみうらし〜まるさん。

箱の中で眠っているマッチ。出番が来ると一人で出て行き、パッと頭が燃えておしまい。哀れで、儚いマッチをイメージして描かれた絵。

もう一人は、イラストや立体作品を手掛けるおさないまことさん。こちらも、マッチ棒の中にマッチが入っている印象的な作品。

「毎回このマッチ展に出展させて頂いていますが、僕は最初から立体作品を作っています。今回は極シンプルに、マッチの中にマッチがある(笑)。もう一つはマッチで絵本を作り、主人公を立体にしてみました。これは実際使えますが、たぶん使う人はいないでしょうね(笑)。」(おさないまことさん)


作家のおさないまことさん。

平面のものを立体にしてしまうおさないさんのユニークなマッチ作品。

お客さんだけでなく、作家達も存分に楽しんでいる様子が作品から伝わってくる!最後に藤波さんから皆さんにメッセージを頂いた。

「作品を画面で見るのと実際に手にするのとでは全然違います。お時間がある方は“マッチを手にした感覚”を味わいに、ギャラリーに寄ってみて下さい。」


アップルのキーホルダー付きの鞄に入ったマッチ箱には、「運気がアップ(ル)する」と描かれている。(作:うえだしげこ)

焼き物のぶらんこマッチ箱。(作:くまがいのぞみ)

カエルの土俵!?(作:岡田寿)

オーナーの藤波さんがモデルになった作品。(作:矢作信雄)

どこか女性的らしさを感じさせるデザイン。(作:高広夏子)

藤波さん、ご協力して下さった皆さんありがとうござました。他にも沢山素敵なマッチが展示されているので、皆さんもこの機会にぜひ生でご覧になってみて下さい!


マッチを考えデザインする、燐寸を彩る100人の小世界。

「オリジナル燐寸ラベルマッチ箱アート展vol.7」

会期:1月28日(月)まで
(木曜定休)
時間:11:00〜19:00
(最終日は17:00まで)
会場:オーパ・ギャラリー

1 コメント

  1. 素敵な世界。
    平和の灯火を、世界に。

    Posted by: cococoaki @ 1月29日2008年

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