WORLD DISC:マラソンが地方都市を救う!

2008年1月9日 カテゴリー: フォトグラフィー, 国内

WORLD DISC:マラソンが地方都市を救う!

昨年12月に創刊されたフリーペーパー「WORLD DISC」より、沖縄那覇市で開催された「NAHAマラソン」の様子。23回目となる今回のNAHAマラソンには、なんと23,448人もの人達が参加した。

お正月恒例の一大イベント、箱根駅伝。力いっぱい箱根の山々を走り抜くランナーの姿に、思わずテレビの前で歓声を上げた人も少なくないはずだ。日本は今、空前のマラソンブーム。様々な地方で開催されるマラソン大会の参加者数は年々増加し、マラソンを通して活気づいている都市が国内には多数存在していることを、皆さんはご存知だろうか?昨年12月29日に創刊されたフリーペーパー「WORLD DISC」は、マラソンを切り口に、いち地方都市に焦点を当てプロモーションしてゆくプロジェクト。今日は編集長である畠山浩行氏に、「WORLD DISC」についてお話を伺ってみた。

作:チエミ

畠山さん、まず「WORLD DISC」を作ることになった経緯から教えて頂けますか?

元々、職人気質の人が好きなので、そのような人達を世の中に紹介しながら、東京以外の地方都市をもっと知りたいと思ったことがきっかけです。ところが、実際色々な地方に遊びに行く度に、過疎化問題などを抱えた街の様子を肌で実感して、その地方の情報を発信しながら将来的に人を呼び込むための何かを出来ないかと考え始めました。そこで、誰もが手軽に参加できるエンターティメント性の高いもので、観光業としても成り立つ普遍的なテーマは何だろうという視点から「マラソン」を切り口にしたフリーペーパーの発行を思いつきました。マラソンは、老若男女かかわらず楽しめるものですし、マラソン人口は年々増えています。そして、マラソンと言えば、鍛え抜かれたアスリート。その精神は、あらゆる分野の職人にも通じるものですよね。

タブロイド・フォーマットの「WORLD DISC」。創刊号の特集には、マラソン人口の多い沖縄が選ばれた。ちなみに、マラソンはアメリカでも人気のスポーツ。そんな部分も意識して、テキストは全て日本語と英語の二カ国語表記になっている。「世界中の人に東京以外の日本も知って欲しい」と、畠山氏は語る。

では、タイトルでもある「WORLD DISC」という名前には、どのような意味が含まれていますか?

人の世界観を記憶し記録する、という意味があります。僕達は「アスリート=職人」をテーマにした新聞を通して、その土地の空気感のようなものが国内だけでなく、海外にも発信できたらと考えています。


創刊号に掲載されたYOKANG(ヨウカン)は、琉球紅型と呼ばれる沖縄の伝統的な文様染めの型紙を使って手作業で服作りを行う二人組のユニット。

宮古島に魅せられたキキとテツによる「ハーベスタ」は、11月にメジャーデビューしたばかりのユニット。

では、なぜ一般的な雑誌のフォーマットではなく、「タブロイド」という新聞のフォーマットを選ばれたのでしょうか?

僕自身、ニューヨーク・タイムズの写真がとても綺麗で好きなんです。また、1日で何万部も刷り上がるという速効性も魅力のひとつですし、新聞の匂いや暖かみがあるところも好きですね。フリーペーパーを新聞で作ることも、すごく今の時代にマッチしていると思いませんか?

タブロイドという形をとっている「WORLD DISC」。

沖縄が特集されている創刊号では、地元で活躍する人達から名産品に至るまで、幅広い内容が網羅されていますが、何を基準にしてコンテンツは選ばれたのでしょう?

感覚な部分が多いですが、沖縄で活躍している人からいろいろ意見を聞いた上で、実際見て、触れて、選んだものばかりです。また沖縄を訪れたことがない人達が見て、遊びに行きたくなるようなものや、その地域を愛してやまない人達の話題を詰め込みました。

水族館の展示窓としては世界一の大きさを誇る「沖縄美ら海水族館」。WORLD DISCでは、美ら海水族館の名物館長、内田詮山氏にお話を伺っている。

取材されてみて気づいた沖縄の特徴などはありますか?

現地の人から話を聞くと、当たり前だけど地元を愛している。これって東京ではあまりみかけない光景ですよね。それと、すごくみんな楽しそうに生活しているな、と感じました。

制作にあたって苦労した点などはありますか?

4泊5日という短い時間の中で、掲載に最も適したコンテンツを見つけ出すことが大変でした。また、8ページという限られたスペースで、読ませるための最良のバランスを考えることや、二カ国語の文字数の調整にも苦労しましたね。

沖縄の名産品を紹介するページ。食品からコスメまで。

WORLD DISCのいちコーナー。沖縄と言えば、泡盛、そしてウコン。

沖縄の次はどの街に焦点を当てる予定ですか?

3月に湘南、その後は、札幌、徳島などマラソンが開催されているエリアを順次紹介していく予定です。

では、最後に「WORLD DISC」としての目標を教えて下さい。

年内に10万部、近い将来には50万部まで発行できればと思っています。また、WORLD DISC公認のマラソンコースを地方自治体と組んで出来たら面白いですよね。日本にはあまり知られていない面白い場所や職人がまだまだ沢山いますから、どんどん紹介していきたいです。

このフリーペーパーで、地方都市に沢山の注目が集まることを祈っています。畠山浩行さん、今日はありがとうございました!

フリーペーパー「WORLD DISC」は、都内では、ニューバランス原宿店を中心に、カフェ、レストランなどで配布されています。大阪、沖縄、アメリカのボストン、ニューヨーク、シカゴなどでも配布予定です。見かけた方は、ぜひ手に取ってみて下さいね!

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