
…本日のタイトル「大ロボット博」は、決して私たちがつけた挑戦的な題名はなく、上野にある国立科学博物館で現在開催されている展覧会の名前。マニアの垂涎の的である「大ロボット博~からくりからアニメ、最新ロボットまで~」には、今この瞬間にも過去20年の間に日本に出現した様々な自動人形、アンドロイド、アニメや玩具に出てくるロボットを一目見ようと人々が群がっているはず。本日のPingMagは、この素晴らしい「大ロボット博」の様子をお届けします!
作:ベレーナ
訳:山根夏実
からくり

日本人のロボット好きはどこから来るのだろうか?ウェブサイト「karakuri.info」によれば、指南車に見られる中国からの影響は紀元前2,600年にまで遡るそうだ。その後、自動人形、いわゆる日本の「からくり」は特に江戸時代に大流行し、その伝統は今日に至るまで大切に受け継がれてきている。今でも有名な「からくり人形」を作り続けている大阪の株式会社ユニックスによると、こちらのからくり仕掛けの茶運び人形は江戸当時のままの技法で作られており、ゼンマイ、水銀と砂だけが動力になっているという。金属のネジや釘は一切使用せず、何度でも分解や組み立てができるのだそうだ。仕掛けも見事さだけでなく、匠の技もふんだんに盛り込まれているみたい。

「文楽人形」。歌舞伎にも様々な影響を与えたからくり人形。これだけでなんと高さ95cm!もちろん動く…。

…そしてその現代版がこちら。社交ダンスパートナーロボット、PBDR。
踊る人形の現代版といえば、この右上のPBDR。名前は「Partner Ballroom Dance Robot(社交ダンスパートナーロボット)」の略だそうだが、2005年に東北大学、野村ユニソングループ、トロワゾによって開発された踊る貴婦人に相応しい優雅な名前かどうか、いささか疑問を感じないこともない…。しかし、腰に搭載されたセンサーは、パートナーや自身の足を踏まないよう予測が可能というからオドロキ!
小さなお手伝いさん
次に紹介するのが、この「パロ」。「人の心を豊かにする“メンタルコミットロボット”」という触れ込みで、一度このぬいぐるみのアザラシを抱くと、「それ」を抱いた感覚は二度と忘れられなくなる。1993年に最初に発表されたこのロボットは、高齢者を癒し、子供をあやすために開発された。全身を覆うセンサーで目を開いたり閉じたりするだけでなく、鳴き声によって驚きや喜び、怒りなども表現することもできる。夜眠らないという点を除けば、まるで本物のアザラシみたい!中でも一番感動的だったのは、展覧会中にパロの電池がなくなった際に、スタッフがパロを赤ちゃんのように抱いてケージに入れて、おしゃぶり型の充電器でチャージしていたこと。それならお次は猫などいかが?ちょうどロボット猫が販売ブースにあるのを発見したことだし…。
怖いアンドロイド

まるで本物の生首のようなこちらは、アニマトロニクス(アニメーションとエレクトロニクスの合成語)の技術を、歌舞伎役者の顔の模型に応用したもので、歌舞伎役者の顔の形状、表情を3次元スキャナで記録している。歌舞伎化粧は歌舞伎役者にとって非常に重要なもの。平面だけでは、資料として100%確実に記録できないことから、このような最新の技術を使うことで、ほぼ完璧な資料として記録することが可能となるそうだ。
音楽の修練

…と思いきや、「FMT-I」は少なくとも3台のコンピュータと山のようなコードに囲まれて平気みたい。
組立ラインでの精密さ
おもちゃ!!

書籍「Super #1 Robot」の玩具コレクションによれば、日本では第2次大戦の後に兵器工場が再編されて玩具の生産が始まり、その結果「マジンガーZ」や「機動戦士ガンダム」といった玩具の隆盛に繋がったそうだ。



鉄腕アトムの精密な内部…
展覧会に欠かせないスターといえば、50年代に文字通り爆発的な人気となった「鉄腕アトム」。しかもこの小さな少年は、2年前にアメリカでもロボットの殿堂入りを果たしているというからビックリ。そして運がよければ、長いこと先延ばしされていた同名のアニメ/実写映画が2009年についに公開されるかも…。
展覧会では、格好良い機械仕掛けのイケメンが他にもいっぱい!でも、あまりパッとしなかったASIMOのプレゼンテーションは紹介しないのでご安心を…。皆さんもこの展覧会をお見逃しないように、上野に急いでくださいね!会期の情報は下記参照。
「大ロボット博~からくりからアニメ、最新ロボットまで~」
会場:国立科学博物館(東京、上野公園) 地図
会期:〜2008年1月27日(日)
時間:火曜~日曜日、9:00~17:00。金曜日は20:00まで。
入場料:一般1,400円(前売り1,200円)、小・中・高校生600円(前売り500円)
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