
千葉市の幕張メッセは決して近くはない。それでも10月27日から11月11日までの17日間に行われた今年の「東京モーターショー2007」のコンセプトカーのディスプレイには首を突っ込まずにはいられなかった!そう、この季節は毎年自動車業界の巨頭が集まって、次世代の自動車がいかに未来的に見えるのかを見せ合う時期。本日はPingMagがピックアップしたお洒落なモデルを一挙に紹介。車のことなんて何も分からないという人も、乗り心地から際どさ全開のデザインにはきっと目を見張るはず…。
作:ベレーナ
訳:山根夏実

「コンパニオン」#1とその燃えるような赤いドレス。ホイールの模様が映える!
PingMagの面々は、総勢150万人にも上る他の自動車好きと一緒に、まず巨大なホールを歩いてみた。この大きなブースが立ち並ぶ区画では、車が2台程度とコンパニオンが、時には車の高級そうなイメージに合わせたドレス姿でそれぞれのブースを彩っていた。
とはいえ、モーターショーに集まった人間が営業担当と車の環境性能について話すことはおそらく滅多にないだろうし、そこで目にした自動車の大半は、むしろウィークエンド・クルーズに出かけるのがぴったりというスポーツカーに近いモデルが多かったように見受けられた(それはそれで楽しいものの、今回は残念ながら環境性能がメイン!)。それでも来場者にはステキなコットンのミニ・トートバッグが準備されており、今年の総合的な広告キャンペーンも十分に足を運んでみる気にさせるものだった。。
電動バイク

ヤマハの「BOBBY」のシックな黒バージョンと…

…エレガントなグレー。折りたたみ式のハンドルが可愛い!
一目で私たちの心を鷲掴みにしたのが、このヤマハの試作車、BOBBY。公式の情報にもあるように、「小さなボディに大きなパーツ」が特徴。それがきれいに組み合わさっているところがすごい!さらに驚かされたのが、この折りたたみ式のハンドル。可愛いでしょう?通勤を少しでも楽にするために、このバイクはハンドルとシートを折り込んでベランダに置いておくこともできるのだ。FeliCa機能を搭載した携帯電話を使っての電源のON/OFF操作だけでなく(よく鍵をなくしてしまうという人には便利そう!)、なんとインターネットに接続することも可能。応用としては…交通情報を調べながらお気に入りのウェブラジオを聞くとか?
流線型…



究極のエレガンス!マツダ「大気」のホイール。
マツダの「葉風」も、風に舞う葉のイメージを見事に体現していたが、一片の葉よりはかなり重いし、むしろホイールのサメの歯を連想させる印象が強かったが、今回は風洞から滑り出してきたかのようなこのモデル、「大気」が主役。メーカーによれば、「空から舞い降りてきた2枚の羽衣」をイメージしたそうだが、確かに「大気」は東京の街を飛翔する贅沢な羽衣と言えるかも…。このホイールにも注目…。
ついに公開。アキラの改造バイク。
近未来を舞台にしたマンガの一コマから飛び出したかのようなスズキの「Biplane」(バイプレーン)は、名前の「プレーン」部分からも分かるように、ライト兄弟の発明にインスピレーションを得たというモンスターバイク。明るい黄色の車体がなおさらにマンガ的な印象をかもし出している。あ、でもアーケード・ゲームのトロンの最新版という感じでもあるかも…。それでもこのバイクはその丸みを帯びた外見に反して、中高年のバイク乗りが黄昏の風を切って走っても十分に快適なように作られている。

ついにマイノリティ・リポートが現実に!
やっぱりテレビはインスピレーションの宝庫に違いない。そしてトヨタの「i-REAL」のコンセプト開発陣もかなりのSFオタクではないかと思ってしまう。この3輪の物体は厳密には自動車ではないので、真っ直ぐに座った形で歩道を移動することもできれば、後輪のホイールベースを長くして上体を倒して、まるでハーレーのように(カウボーイ風の衣装はなしで)車道を移動することもできるのだ。

走るバーバパパ
これはバーバパパ・ファミリーの愛車に間違いなし!遂にバーバパパもあのたっぷりした体型にぴったりな車を見つけたようだ!しかも、このホンダの「PUYO」は刺激的な車でもある。車体には“ぷよぷよ”の柔らかいシリコン素材が使用されていて、常に親近感を持って触れ合える、歩行者に対しても軽い接触であれば怪我をさせない設計になっている。それに加えて、車体全体が光るのも特徴。走って光る「バーバパパ」を毎晩ハグしてみるのもいいかも!

レーザー砲も装備?
ヤマハの「Tesseract(四次元超立方体)」!このまたもやSF的な乗り物は、水冷Vツインエンジンを搭載した4輪のスクーター。目を離した隙に巨大なロボット飛行機に変身…はないかもしれないが、いかにもHaloの銃撃戦に登場しそうなイメージ。モデル名の「Tesseract=四次元超立方体」に込められた製造者のコンセプトがなんとなく分かる気が!

カワイイお友達
これはトイカー?と思ったら大間違い!このトヨタの「RiN」のコンセプトは、例えるなら、人工芝の床を持つ移動式のお茶室?しかし「RiN」の外観は、神秘的な屋久杉の巨木がベースになっているそう。これはもう、加湿器や、ハンドルに実装された電極からドライバーの心理状態を推測して適切な色を映し出す動く樹木と言ってもよさそうだ。しかも、アクセルとブレーキはなんと葉っぱの形!
他には何があっただろう?そう、車内の酸素濃度コンディショナーも装備。足元の自然にも目を向けられるようにと、ドアの下部には雪見障子的な窓も配置されている。なんて自然なパノラマ!これがガソリン燃料車でさえなければ良かったのに…燃料に関する表示がなかったので、ガソリン燃料車だと想定しての話だけれど。この車のロボット版があれば、ジョギング中に木のフリでもしながら付いて来そう…。

光る白銀の夢
ヤマハのブースの前を通った時に目に飛び込んできたのが、一番奥に展示されていた白銀の光るボディ。フィリップ・K・ディックの小説に出てくる金属的な昆虫を連想させるこのモデルは、「胎動」をテーマとする新型の「VMAX」(後ろに見えるケーブルに注目)。公式情報には「人機官能の金型からまさに生まれんとする」とドラマチックに謳われているが、むしろ映画の鉄男に登場するサイボーグの何かのように見える。

荒れ狂う牡牛(プレイモービル版)

…トラックが好きでも手の届かない人には夢のような車!「HI-CT」のフロント。
最後の区画に行き着く前に見たのが、このトヨタのハイブリッドカー、「Hi-CT」。このコンパクトな車は、トラックのごついグリルかブルテリアの額のどちらともつかないフロントが印象的。リヤにはそんなイメージは一切なく、トランク部分はあらゆるものを収納できるようになっている。

レトロな未来の復活
同じくトヨタ製の「1/X」は、まるで60年代に流行した未来的なイメージのプラグインハイブリッド車。この特別車は、細いタイヤで走行抵抗や騒音を抑えるなど、車のあり方を原点から見つめなおすことで「人と社会に調和できる存在」を目指す。あなたの60年代のドレスも、きっとこんな保護を欲しがっているはず。



「コンパニオン」#2。ブースの外で普通のファッションに身を包んだこの人物は、ETCのキャンペーンキャラクター、「ミスターETC」。
クロムに機械!そして唸るエンジン音はこのやや静かな「東京モーターショー2007」では聞けないものの…次はぜひともトランスフォーマーの車が見たいところ!皆さんも、来年はぜひモーターショーを訪れてみて下さいね。
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