
今年も、スタイリッシュなスウェーデン発の作品がやってきた!「デザイン・タイド」や「100%デザイン・トーキョー」、「デザイン・タッチ」におけるファンキーなデザイン・パーツや、お洒落なファッション展示会をはじめ、今年は東京丸の内ビルディング1F、マルキューブにて、スウェーデン語で「Young」を意味する「UNG」と呼ばれるスウェーデンの若者達による展示会を開催中。スウェーデン発のデザインが人を引き付ける理由は何であるか、その理由の解明のために、PingMagはUNGのキュレーターであるカリン・ヴィバリさんにその本質について伺った。
作:ベレーナ
訳:リエ・イシミ

まず一般的なことからお伺いしたいのですが、近年のスウェーデンのデザインにおける主な傾向はどういったものなのでしょうか?
現在の若いスウェーデン人デザイナーは根気があるようです。手工芸や材料、技術に関し学ぶことはより重要であり、また若者は様々なデザインや芸術分野を試したいと思っています。自分達の感情をあらわにすることによって、心から湧き上がる作品が生まれ、国際的に認められるのだと思います。また、以前から多くのデザイナー達は記事や本を執筆し、論議を交しています。つまり、スウェーデンのデザイナーは、自分のやりたい方法で物事を進めたいのです。

彼らのデザインの工芸品ではかなりの才能を発揮しているのが理解できますし、UNGの展示会の作品は、明らかに手間と時間が掛かっています…。


確かに新鮮なアプローチですよね!例えば、アグリキュートの風変わりな花瓶のように、思い起こすと2000年以来スウェーデン・デザインはミニマリズムや単純さから、よりラフで荒っぽい形状に変化していますね。…こういったデザインはどうなのですか?
現在スウェーデンでのデザイン傾向はとてもオープンです。ここ2、3年では、境界線が広がり、デザインと芸術の違いがはっきりしなくなってきています。また一般の人々も様々な創造的表現について学ぶことによりオープンであるように思えます。

同じく100%デザインより。ジアリーミの「フィースト」。織物風の彫刻が施され、グラスがより上品に。(提供:Giarimi)
UNGは今話題の新しい作品を紹介していますが、定着したデザイナーと比べ、コンセプトや材料などに関してのアプローチはどのように異なりますか?
UNGでは、製作者側によるプレッシャーを受けずに自分達の思うように行なうことができます。また、多くの機能的、非機能的なプロジェクトがあり、革新的なエネルギーを感じることができます!そして、作品がどのように創造されたかという過程が、作品そのものと同じくらい重要であることが頻繁にあります…。

この展示会は、これからのグラフィックスや商品、ファッションデザインの概観を表現しようとしていますが、もしスウェーデンにおいて主なデザインからのアウトプットがあるとすれば、それは一体何でしょうか?
非常に才能のあるスウェーデンのグラフィックデザイナーが多く存在しますが、その殆どの人は、ストックホルムにあるコンストファックと呼ばれる王立芸術大学で教育を受けています。もししっかりとした基礎を身につけたいのであれば、王立芸術大学は、そういった基礎を学ぶのに適した学校の一つだと思います。またそこには、様々な映画の企画や生地の柄、その他メディアなどにトライしているグラフィックデザイナーも多くおり、気性に富んでいます。

また、ニナ・ロラーデによる「ヴィルク」などのレースの作品は、スウェーデンの伝統の素晴らしい部分を表現しているようですが、デザインが伝統的な手細工品に戻っているのは別の傾向でもあるのですか?
UNGにおいて伝統に注目したのはいいポイントです。モア・ジャンセによる「グーストール2/ロッキン・チェアー」でその伝統を確認することができ、また別の例では、イダ・ワンラーによる「メメント」テーブルや「グラマラス・バイ・ナイト」ランプなどでも確認できます。間違いなく今後こういった作品が多く見受けらえるでしょうし、私が先に、現在におけるスウェーデンの若いデザイナーはより根気がある、と述べた理由でもあり、手細工品により真剣に取り組んでいます。

また、アンドレアス・アールトーネンとグスタフ・チェリーンによる「ピンギスボード ー ドント・フィード・ザ・スウェズ」では、とてもユーモアがあり皮肉なアプローチを取っていますが、テーマは何でしょうか?
彼らは実際、卓球のボールだけで構成されるテーブルを創作しようとしました。とてもユーモアがありますよね。私は動物の前に掲げてある「餌を与えないで下さい」という表示がある動物園について常に考えていました。もしかすると、スウェーデン人は彼らの目では動物のようですね。

海のそよ風の中で身につけたいドレス。ファッション・スウェーデンのイベントの一部である「ハウス・オブ・ダグマー」は、一発即発的なレトロ風の春物コレクションを紹介。(画像提供:House of Dagmar)
最後に、常日頃疑問に思っていたことについて伺いたいのですが、ストックホルムがファッション・ヒップスタードムの中心でありながら、スウェーデン・デザイン分野の中で明らかにファッションが大きな役割を果たしているのはなぜでしょうか?
メディアや店などによって推進される有能な若いファッションデザイナーが沢山います。つまり、現在、スウェーデンにおいてファッション・デザイナーになることはとてもポピュラーで、そういったことが国際的なキャリアに挑戦する自信を与えています。また、何年か海外に住むのは自然なことであり、ほとんどのデザイナーは、学校を卒業後海外在住を計画しており、国際的な接点を多く持っていることが頻繁にあります。

グローバルな考えを持つデザイナーということですね。UNGのカリンさん、ご協力ありがとうございました。丸の内ビル7階で行なわれる今週金曜日のUNGパーティーで是非お会いしましょう!
会場:東京丸の内ビルディング1F(地図はコチラ)
展示期間:2007年11月4日(日)まで連日開催
開館時間:午前11時~午後9時
入場料:無料
※11月2日(金)午後6時より東京丸の内ビルディング1Fでスウェーデン・スタイル創立者で、スウェーデン大使夫人のエワ・クーリンによるトークショーが行われます。その後のパーティーは、東京丸の内ビルディング7Fにて午後7時30分より開催されますので、お時間のある方はぜひお立ち寄り下さい!
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素敵なデザインの数々・・・
Posted by: M.K. @ 11月2日2007年
[...] 警備員がいたけど特に寄ってこなかったので、隙間から入って、勝手にみてまわりました。何枚か作品の写真を撮ったけれども、PingMagがスウェーデン・スタイル2007・イン・東京でフィーチャーしているので、ぜひこちらを。インタビューはこう始まる:「現在の若いスウェーデン人デザイナーは根気があるようです。」素晴らしいですね。 [...]
Posted by: ripplet.jp : 佐々木朋美 / Tomomi Sasaki @ 11月5日2007年