月影屋のパンクな浴衣

2007年7月30日 カテゴリー: ファッション, 国内

月影屋のパンクな浴衣

自分の作品のモデルをしている重田なつきさん。豹柄ゆかたとキスマークの帯が、ロックな80年代のテイストと日本の伝統的な夏の和服を結びつける。 © 月影屋

もうすぐ八月、花火のシーズン。花火を見に行くなら、やはり浴衣を着ていきたいところだ。この時期は浴衣専門店だけでなく、デパートの期間限定のショップなどでも簡単に浴衣が手に入るが、浴衣を着る人が年々増えてゆく中で、どうにかして他人の浴衣と差をつけたいと考える人も少なくはないだろう。先日、本格的な夏が始まる前に個性的な浴衣を見つけようと街をブラついていたPingMagは、この夏とても忙しくなりそうな浴衣デザイナー、月影屋の重田なつきさんを捕まえた!

作:ケビン・マクギュー

重田さんのデザインされる浴衣の柄は、一般的なものとは随分異なりますね。デザインのインスピレーションは、普段どこから得ているのでしょうか?

基本的に、毎年自分が欲しいものが何かを考えます。例えば、今年は豹柄が着たくて作ってみたのですが、そこからこのロックなテイストに似合うものを探っていきます。その雰囲気を持っているアイテムとしては、今年の新作の中ではこのキスマークの帯などがありますね。

伝統的な方法で染められたモダンなデザイン。

伝統的な浴衣には花模様やかすりが多いですが、それに関してはどう思っていらっしゃるのですか?

伝統的なものが好きか嫌いかとかじゃなくて、伝統的なものの中に気に入った柄もあれば、嫌いな柄もある。見てカッコ良ければ好きだし、気に入らなかったら嫌い、という感じです。浴衣を作る時には、昔からの職人さんにデザインの型を彫ってもらっているんですが、それも伝統的なものが好きだからという訳じゃなくて、その作り方の方が出来上がりがカッコ良くなるからなんですよ。


松をモチーフにしたデザインの浴衣。

こちらはかなりトラディショナルな感じ。

ストライプの浴衣は、その太さによって印象もかなり変わる。

伊達男、とはまさにこのこと!

ところで、重田さんは帯のデザインも手がけられますよね。帯のデザインをする時は、機能よりも飾りとしてのデザインを重視していらっしゃいますか?

両方ですね。タイシルクの帯が多いんですよ。あと、日本製の着物用の生地も使ってます。値段が高いけれど、締めやすいから使ってるんです。それに、シルクはポリエステルよりも見た目がいいですよね。だから、機能性とカッコ良さと、両方を考えて作っています。


銀座や築地市場の写真が印刷された、呉服用の高級絹の帯。

その帯を締めた様子。いい感じ!

80年代ロックテイストの和服。本物の蛇皮の帯とラインストーン付き帯び。

キスマークの帯を締めた男性の浴衣姿。© 月影屋

カッコイイ!© 月影屋

レザーや蛇皮の帯も作られていらっしゃいますが、見た目はかなり重そうですね…。

蛇皮は軽いんですよ。レザーは硬いんですが、締めている時に見える部分だけレザーを使って、後ろは着物用の生地を使っています。だから締めやすいんです。

左は牛革で出来た帯、右は蛇皮の帯。

タイシルクで作られた帯。

浴衣を作るには、かなりの手間がかかるそうですね。

うちのこだわりは縫製ですね。デザインも重要ですが、縫製も一番って言っていいぐらい重要ですね。ですから、あまり大量には作れないんですよ。多少お手伝いしてくれる人はいるのですが、ほとんど自分で行っています。帯のラインストーンなども、全部自分で一個ずつ手で付けているんです。ひとつの帯のデザインにつき普通10本ぐらい作りますが、手がかかるデザインの時は、一本しか作らないものもあるんです。

着物や浴衣の文化が消えていくとよく言われていることに関しては、どう思われますか?


「ベルばら」などの漫画からヒントを得た布デザイン。

6、7年前は確かに少し減りましたが、浴衣はまた盛り上がって来て、今は様々な種類のものが手に入りますよね。ですので、最近では、この文化は消えないんじゃないかなって思っています。ただ、柄のデザインをする時、私は絵を描いて、その絵のままに職人さんに型を彫ってもらうんですね。そして、シルクスクリーンみたいに染め分けるんです。でも細かいデザインだと、その絵の型を彫るのは、何十年もやっているベテランの職人さんしかできないんですよ。ベテランの職人さんはもうすぐ退職されますが、若い人達の技術的な成長が間に合うのかどうかが心配ですね。

伝統的なものがなくなると困るというよりも、私がデザインしたものを、今の職人さんは「これぐらいなら、僕が彫れるよ」って言ってくれるんです。でも、もしデザインを出して、「それは僕には出来ない」って断られたら、その浴衣は私が作りたくても作れない。それは困りますね。伝統的なものがなくなるなんてことはあまり考えないですが、私が作りたいものが出来なくなるのは困ります。技術のある職人さんがいなくなることで、デザイナーの自由もなくなってしまうんですよね。


この型の準備は経験が豊富な職人さんの手でも、一週間程かかったという。

こんな細かい型を作るのに必要な技術が消えていくのは本当に残念。

浴衣の楽しみ方について、何か特別なアイディアはありますか?

洋服と全く同じですね。自分でカッコ良いと思うものを組み合わせて、皆に「それカッコいいね」と言われたら気分がいいでしょう?洋服も和服も、みんなそうですよ。

浴衣に似合った下駄やアクセサリーも忘れずに!

月影屋の重田なつきさん、どうもありがとうございました!

9 コメント

  1. 我看日本人都很恶心啊!

    Posted by: 匿名 @ 8月1日2007年

  2. 邪でクール!今年は荒縄柄の浴衣でキメます。

    Posted by: fruity @ 8月1日2007年

  3. 我看日本人都很恶心啊!
    你在這里用中文干嗎?日本人看不懂。
    你會日語或者英文嗎?這里不是中國。

    如果不會日語請去英文頁吧。
    http://pingmag.jp/2007/07/30/punk-yukata/

    Posted by: 匿名 @ 8月3日2007年

  4. 讨厌的支那人……

    Posted by: Nichimi Misui @ 8月4日2007年

  5. その美意識にしびれました。

    Posted by: swan @ 8月6日2007年

  6. 重田さんの豹柄ゆかたとキスマークの帯姿を先日拝見しました!素晴らしい!自分自身が欲しいのは牛革や蛇皮の帯です!
    重田さんのファッション刺激に感謝感謝!海外にも是非!

    Posted by: MM @ 8月16日2007年

  7. [...] Japanese Text [...]

    Posted by: Kevin Mcgue - Tokyo Based Journalist & Filmmaker » Tsukikageya: Do the Punk Yukata! @ 1月27日2009年

  8. かわいい…

    Posted by: じゅん @ 4月15日2010年

  9. [...] Read the Japanese version at PingMag» « “Border Town” Book Review “Swordless Samurai” Book Review » [...]

    Posted by: Kevin Mcgue | “Tsukikageya: Do the Punk Yukata” Article @ 4月19日2010年

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