ホーリー:インドが誇る色の祝祭

2007年7月9日 カテゴリー: イベント/展示会, インターナショナル

ホーリー:インドが誇る色の祝祭

一日限定の色の祭典「ホーリー祭」は春の到来を祝うインドの大きなお祭り。この色粉は「グラル」や「アビール」と呼ばれるもので、人々はこれをお互いや自分自身に塗りたくり、投げあって祭りを祝う。

春はとうに過ぎたとは言え、インドの春の祝祭を皆さんにお届けするのに来年の3月までなんて待っていられない!そんなわけで、本日はインドの色の祭典、壮麗な「ホーリー祭」のお話。ホーリーは人々が大喜びで色鮮やかな薬草の混合物や極彩色のねっとりとした色粉をお互いに投げつけあう、文字通りきらびやかなお祭り。どう?楽しそうでしょう!神話的な要素を除いても、ホーリーは人気の高いお祭りの一つ。ミルクセーキのような甘い飲物のタンダイやカナビスの葉から作られたアルコール性のバングなどの特別なお菓子や飲物だけでなく、この楽しさという要素も間違いなく人気の理由の一つだろう。PingMagもこの素晴らしい色の祭典のレポートを皆さんにお届けすべく、陽気な群衆の最中に飛び込んでみました!

作:パバ二・ビシュノイ
訳:山根夏実

ホーリー、ほら、やっぱり楽しそうでしょう?色粉で染まった顔には満面の笑顔!(Photo: Pavaani)

重要なのはタイミング


自分(もしくは近くの人)にカラフルな粉を塗りたくろう!(Photo: Pavaani)

ホーリーはインド北部で特に重要視されるお祭りで、冬が終わりを告げ、春の芽吹きが感じられる頃、2月下旬から3月上旬(今年は3月3日)の満月の日に祝われる。だから別名のヴァサント・マホトサヴァの「ヴァサント」も「春」という意味。季節が移り変わるこの時期は、植物や作物の芽吹きが自然に新しい色を添える。ホーリーとはこの新しい生命に敬意を表した、善霊への感謝祭的なお祭りだ。そして、人間の感情を表すと言われる「色」を使う以外に、正しい祝い方があるだろうか?また、この色はこの時期にひきやすい風邪を予防する効果を持つアーユルヴェーダのハーブが原料になっている。

神話

ホーリーの起源は少なくとも紀元前300年まで遡る。ホーリーの由来で最も有名なのは、ヒンズー教のヴィシュヌ神の熱心な信者であったプラハラーダーもしくはプララのお話だろう。

誇大妄想狂の王ヒラニヤカシプは、息子のプラハラーダーを含めた全ての人に自分を神と敬うことを強要するが、プラハラーダーのヴィシュヌ神への信仰は一時たりとも揺らぐことがなかった。激怒したヒラニヤカシプは、これ以上の反対者を出さないためにも息子の命を奪うことを決め、プラハラーダーを真っ赤に焼けた火箸で串刺しにしたり、崖から突き落としたり、象に踏みつけにさせるよう命じる。しかしプラハラーダーの強い信仰心が彼の命を救う。息子を排除する最後の手段として、王は火の中でも燃えることのない特殊な力を持つ妹のホリカにプラハラーダーを腕に抱いて焚き火の中に座るように命じるが、ヴィシュヌ神の名前を唱えたプラハラーダーは無傷で生き残り、ホリカだけが焼け死んだ。一部では、ホリカは王の邪悪な計画に従ったために罰されたとされているが、ホリカは非道な王によって強制的に火の中に入れられたのだとも言われている。また、ホリカは同情的な心から、プラハラーダーを救うために火を防ぐショールを彼に与えたのだという説もある。

今日では、プラハラーダーを救うために命を捧げたホリカを象徴して、ホーリーの前夜にはかがり火が焚かれ、収穫されたばかりの冬小麦が炎に捧げられる。そしてその翌日が、いよいよ色で遊ぶ日だ。

うわ…!「ホーリー」は泥んこなお祭り…。(Photo: Pavaani)

ホーリーの起源だとされるもう一つの伝説は、若きクリシュナが自分の黒い肌と比べて恋人のラーダーの肌は何故あんなにも白いのかと母親に聞いたというお話。母親は彼にラーダーの顔に色を付ければいいと教え、クリシュナは前置きなく、勝手且つ突然にそれを実行したと言われている。このお話はクリシュナの生誕の地として知られるマトゥラーで特に有名である。

パワー・カラー

なんて見事な色の饗宴!インドの天然色は植物や木の幹を発酵させて煮出すことで抽出される。(Photo: Pavaani)

天然材料から作られた色で遊ぶのがホーリーの伝統的な祝い方。最近、天然素材を推奨する動きが盛んになっている背景にはグラルやアビールなどの産業染料に着色料、粉末雲母、時には潤滑油までもが使用されており、目の中に入ったり、吸い込んだりした場合健康に害を及ぼす可能性があることが挙げられる。環境にも優しい染料なら、みんな安心して全身色まみれになれるというわけ!

儀式に使用される鮮やかな色彩は、植物を発酵させて煮出すことによって抽出されており、その殆どが低刺激性で環境にも優しいもの。乾燥されたハナモツヤクノキは、赤やオレンジ色の原料としてよく使用される。ハルディの名で知られるウコン、そしてサフランなどの香辛料からも、黄色から黄土色までの彩りが作られる。こういった天然原料は、美容や治療効果を持つ以外にも肌を守り、血液を綺麗にし、更にはヒンドゥー教の儀式で縁起の良いものだとされている。オレンジ色にはマリーゴールド)やヘナ、深い紫色にはジャカランダが使用される。

ホーリーでの装い

「ピチカリ」で色水をかけて遊ぶ子供。お祭りの日の家族の楽しみ!(Photo: Pavaani)

ホーリーの日を最も楽しむには、白い服を着て人々と挨拶を交わすこと。ティラクと呼ばれる吉祥の印を友人の額に付けたら、あとは全身に色を塗りたくる。色粉をたっぷり宙に投げるのもお忘れなく!そしてピチカリという水鉄砲も大活躍。色水を吹き掛けるのと同様に、色水の詰まった水風船投げつけるのもよくある風習だ。それによって生じる大量の泥や油は転げ回るのに衛生的な環境とは言いがたいけれど…まあ、楽しいから問題ナシ!

そして祝う!


ゲームの準備には染料の分配も含まれる!(Photo by Pavaani)

辺り一面に色粉が撒き散らされる時に、待ったは通用しない!色彩が生命への活力と情熱を表すものであるのだから、それも当然のこと。平凡な生活からしばし抜け出すには、自分や仲間を躍動感溢れる鮮やかな色で塗りたくるのが一番。でも環境にも配慮して、無害な天然の染料を使おう!そして一歩外に出れば…人という大きなキャンバスに素手の逞しいブラシ。ただし、「今日はホーリーなんだから気にしない!」という言葉で、行き過ぎた行動を取るお馬鹿さんには気をつけて!

インドの色の祭典「ホーリー祭」は、本当に素晴らしいパーティー!世界中に広めるべきだと思いませんか?

1 コメント

  1. Hi this is hrangoli..
    The most fun day of Holi is that people who wear white clothes and exchange greetings

    Posted by: hrangoli @ 2月16日2010年

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