
東京の目黒川沿を歩いていると、何やら不思議な雰囲気を放ったお店が見えてくる。そのお店の名前は「Kakitsubata」。入り口から見える大きな顔の彫刻は、一瞬にして目を奪われてしまうほどインパクト大。中に入ると、世界各国から集められたお箸や茶筒、古きよき日本の伝統と現代の考えからなる作品、また海外アーティストたちのユニークで素敵なジュエリーや鞄などの美しい作品が静かに並べられ、隣には同名のギャラリーも開設されている。今回はこんな魅力的なお店のプランナーである白水由紀子(しろうず・ゆきこ)さんに、Kakitsubataについてお話を伺ってみた。
インタビュー:ウレシカ
作:ウレシカ&リョウコ



まず最初に、Kakitsubataはオープンからまだ一年も経っていないと伺っています。お店を始められたきっかけは何だったのでしょう?
お店のオーナーが初めてオランダを訪れた時、そこで大変な刺激を受けたのです。デザインに対する自由さや、そのデザインや考えなどに新鮮なインスピレーションを感じて、彼女自身も何かやってみたいと思ったのが、このお店を始めるきっかけでした。

こちらはカバのバージョン。
オーナーさんと白水さんは、どのようにして一緒にお仕事をされるようになったのですか?
オーナーと私が出会ったのも、彼女がこのお店を始めることがきっかけでした。以前、私はCIBONEに勤務していて、そこでは輸入の仕事を担当していました。ある日、彼女からこのお店を開きたいという話をされて、お店のコンセプトやアイディアなどを色々聞いている間に、私自身とても興味を持ち、是非一緒にやってみたいと思ったのです。

では、今でも以前のように買い付けで海外に出張される機会は多いのですか?
そうですね。お店を始める前に、オーナーからオランダ中心でやっていきたいという希望があり、また私も元々ファニチャーが専門でオランダ人デザイナーの知り合いも沢山いるということもあって、オランダを中心に活動しています。けれども、時々フランスにも足を運んだり、今度イタリアにも行くので、オランダから他の国へ少しずつ広めていけたらいいなと思っています。
このお店には海外のアーティストの作品以外にも、日本の伝統的なものが沢山ありますが、それには何か理由があるのでしょうか?
海外に出張した際、その国のデザイナーたちと話す機会をよく設けるのですが、その度に彼らは必ずと言って、日本の文化や伝統工芸について興味津々に訊いてきます。しかし、恥ずかしいことに私たちは日本人でありながら、日本の伝統的な良いものに関して詳しく知らなかったので、それらについて答えることが殆ど出来ませんでした。むしろ、彼らの方が日本の伝統、例えば着物や漆、歴史などの知識が豊富でした。

Kakitsubataに置いてある魅力的な本の一冊をご紹介。この本はニットの編み方について書かれているのだけど…今の時期は、ちょっと暑いかな!?
また、外国の方々と話していると、彼らのアイデンティティに対する意識を強く感じます。それに比べて日本人はアイデンティティを意識しないで生きていることに気づき、私達も日本に古くから伝わる良いものを、もう一度ちゃんと見直してみようと思いました。そして、今度は私たちの方から、日本にはこんなに素晴らしいものがあるということを世界に発信出来るようにしていきたいと思い、日本の美しい伝統的なものを取り入れるようになりました。しかし現時点ではまだまだ私たちも勉強不足なので、これからもっと伝統工芸の職人さんたちにお会いしてお話を聞いたり、作る所を見学していきたいと思います。

お皿。(Design by ON ZA LINE)

京都鍛金の矢床鍋。(Design by Shigeru Terachi)

同じく、京都鍛金のアルミ釜。(Design by Shigeru Terachi)
白水さんが注目しているオランダの作品をいくつか紹介して頂けますか?
こちらは、オランダのロイヤル・ティヒラー・マッカム社の磁器の作品です。その数々の作品は、ユルゲン・ベイ やヘラ・ヨンゲリウスといった素晴らしいデザイナー達によるもので、昔のタイルに描かれていた伝統的な絵をモチーフにして作られたカップなどがあります。



フェルトとレザーが組み合わされている!
他にも、前回訪れたドイツのアンビエンテやポーランドのデザイナーの指輪や、H2000SRによるロシアン・ハンドバッグ、コリン・コブソンのドレス、ベルギーのビンテージが揃っているお店から入手した、ビンテージの洋服などオランダ以外のプロダクトも取り扱っています。

着物の袖をモチーフにしたドレス(Design by Corinne Cobson)

カラフルなドレス:KITSUNE (Design by c.neeon)


日本のプロダクトには、江戸切り子や薄いガラスのコップにお箸などといった、伝統的で美しいものを色々揃えています。



それと、このお店で日本各地の古き良きものを扱う上でもう一つ大切にしていることは、こういう風にしたら現代の人々にもっと受け入れられるのでは、などといった考えを取り入れてバランスのよいプロダクトを作っていくことです。昔と今を融合させて、昔と今も何処かで繋がっているという事をしっかり表現していきたいと思っています。
セレクションは頻繁に変わっているようですが、1つの作品ににどれだけのストックがありますか?
セレクションはその作品によって数は異なるので、ものによっては1つだけしかないものもありますが、漆のコップなど、ずっとお店に置いてある物もありますよ。

作品を選ぶときに決め手となることは何ですか?また、買い付けにはオーナーさんと一緒にではなく、個人で行われるのでしょうか?
最初は、私とオーナーの好みに違いがあったのですが、一緒にこのお店をやっていくにつれて、二人の中でKakitsubataスタイルを確立したように思います。今となっては、どちらかが買い付けに行ったとしても、そこで選ぶものはお互いが惹かれるものであることに、100パーセント自信が持てますね。そしてその物には、日本の色や感じと似ていたり、西と東は何処かで繋がっているというのが感じられるというような、オーナーが最初にオランダを訪れたときに感じ取ったインスピレーションや独創的な雰囲気が漂った物を選んでいます。

現在ギャラリーで行われている漆の展示会の様子

床のディスプレーに置かれているのは、瞑想のための腰掛け。なんだか小さなマッシュルームみたい!
このお店の隣にはギャラリーもありますが、そこでは実際どのような展示会が催されていますか?
現在ギャラリーでは日本の伝統工芸、漆の展覧会を行っています。そこでワークショップを開き、新しい漆の技術を紹介するのではなく、昔から伝わる漆の陶器の作り方、樹皮をはがすところや絵を盛り込むところ、磨くところなどを皆さんにお見せしています。

お店とギャラリーと両方を運営する上で、それぞれ大切にしている部分を教えて下さい。
お店ではただ物を売るだけではなくて、その物が持つ機能や制作過程、またその作品を手がけたアーティストたちのことを紹介し、出来るだけお客さんとコミュニケーションを取っていきたいです。そして、お客さんには本当に使ってみたいと感じた上で買ってもらいたいですね。
ギャラリーは、お店で取り扱っている作品のアーティストたちの活動や、日本の伝統的な物がどのように作られるかなどをより深く知ってもらう場所にすることを心がけています。

白水さん、ありがとうございました!現在、ギャラリーで行われている 桐本泰一展が、4月29日まで延長されます。皆さんも中目黒に寄る機会があれば、ぜひKakitsubataに足を運んでみて下さい。きっと何か新鮮なインスピレーションを得られるはず…。そして、触発されて胸がいっぱいになった時には、お店の隣で一休みしてくださいね!
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こんにちは はじめまして
私は津守優子と申します。on the line の倉橋愛さんに教えてもらいました
私は、墨絵を描いております。特に着物や帯に直接絵を描いています。伺いたいと考えておりますが、場所が今ひとつ?連絡先教えてください
Posted by: 津守優子 @ 10月26日2007年
津守さま
はじめまして。
ご連絡が大変遅くなってしまいました。
改めまして、白水と申します。
宜しくお願い致します。
取材されているのに、全くチェックできておらず大変失礼致しました。
弊社の店舗は、中目黒駅より川沿いに池尻大橋に向けて約10分弱歩いて頂くと和菓子で有名なひがしやさんの一件手前にあります。
住所は、青葉台1-13-11となります。
燕子花別館というギャラリーは、店舗よりすぐとなりますので、スタッフにてご案内させて頂けます。お会い出来るのを楽しみにしております。
ご連絡、ありがとうございました。
Posted by: 白水由紀子 @ 6月26日2008年
süper site
Posted by: goruntulu sohbet @ 7月22日2011年