
LAで出会い、現在は東京を拠点に活動しているZoren Gold&Minoriは、ドイツ出身のゾレン・ゴールドと日本人であるミノリによるアートデュオ。写真をベースに、イラストレーション、コラージュ、グラフィックデザインなどの様々な技法を混ぜ合わせ、その奥に、LA的な大胆さ、ヨーロッパ的な妖艶さ、そして東京のクレイジーさが見え隠れする作品には、彼ら独特の官能的で魅惑的な世界が広がる。今日は、Zoren Gold&Minoriのファンタジー・ワールドへ、皆さんをご招待しよう。それでは、ようこそ…。
作:チエミ

「Object that Dreams」
© 2006 Die Gestalten Verlag, Berlin

「Object that Dreams」
© 2006 Die Gestalten Verlag, Berlin
まずは自己紹介からお願い致します。
Zoren Gold&Minoriです。僕(ゾレン・ゴールド)はドイツ人で、95年からLAに住んでいました。97年に独学で写真を始めて、翌年98年にはフリーランスのフォトグラファーとして活動していました。
私(ミノリ)は、日本人で、96年にLAのオーティス芸術大学を卒業し、その後フリーランスのイラストレーターとグラフィック・デザイナーとして働き始めました。2000年からNYに移ってゾレンと二人で活動を始め、2002年から東京を拠点に活動しています。

「Object that Dreams」
© 2006 Die Gestalten Verlag, Berlin

「Object that Dreams」
© 2006 Die Gestalten Verlag, Berlin
お二人はどのように知りあって、またどのような経緯で共に活動することになったのでしょうか?
私達は97年に、当時ゾレンが一緒に仕事をしていた友人のアートディレクターを通して、LAで知り合いました。とても気が合って、写真をベースにして私達のスキルをミックスさせたら何が生まれるだろう、という話をするようになりました。そして、2000年から共に活動するようになったのです。
普段は、お二人の中で決まった役割などはあるのでしょうか?
役割は毎回変わります。新しい仕事が来る度に、違ったアプローチや違った見方をするように心がけていますね。そうでないと、つまらないものになってしまうので。
世間から注目浴びるきっかけとなった作品はどれでしょうか?
ここ東京では、写真とアート・ディレクションを担当したUAのアルバム「泥棒」と、シングル「閃光」ですね。

© Speedstar International, Victor Entertainment

© Speedstar International, Victor Entertainment
最近はどのような活動を行っていますか?
先週末、原宿の「International Gallery BEAMS」で行われたBEAMSの30周年記念イベント「TOKYO STYLE CLASH/HOT OR NOT」に参加しました。
「TOKYO STYLE CLASH/HOT OR NOT」は、BEAMSとクリエイター集団SHOW studioとのコラボレーションで行われたイベントだそうですね。会場に集まったお客さんの中から、日本一のファッション・スタイルを決定するというものだったそうですが、お二人はそこで何を担当されたのでしょうか?

同じく会場での撮影会の様子。優勝者には100万円が授与される為、かなり気合いの入った人も…。

こちらは暴走族ファッションの皆さん。よく見ると、左の人の頭には暴走族人形が付いている。
キックオフ・パーティーでのショーケースと、イベント開催中に集まったお客さんを撮影する9組のフォトグラファーの一組に選ばれました。
LA、NY、東京と様々な都市での生活を経験なさっていて、ファッション性の高い作品を作り出すお二人ですが、日本のファッションシーンについては、どのように思われますか?
ファッション・シーンに関してはあまり詳しくはないのですが、東京のシーンは、かなりリッチで、ここ数年はクリエイティブさが欠けてきているような気がします。ですがもちろん、時には驚かされたりすることもありますよ。
Beamsのイベント以外には、どんな活動をされていますか?
笹川美和さんのミュージック・ビデオを手がけました。今回は、私達が初めてディレクション、撮影、編集の全てを担当したんです。それと、カヒミ・カリィさんの最新アルバム「nunki」の写真とアート・ディレクションも担当しました。また、ドイツのDie Gestalten Verlagより、今月の4日に初の作品集「Object that Dreams」を出したばかりです(国内近日発売予定)。

Zoren Gold&Minoriの初の作品集「Object that Dreams」の表紙(国内近日発売予定)
© 2006 Die Gestalten Verlag, Berlin
作品集の出版はどのような経緯で実現したのでしょうか?
ある時、ゲシュタルテンを含めた様々な人達に私達のウェブサイトの更新情報をメールで流したのです。すると、ゲシュタルテンの出版者であるロバートさんより、私達の作品を気に入ったので、将来的なコラボレーションについてまた連絡するかもしれない、と返事がありました。そして10分後にまたメールが来て、作品集のオファーを頂きました。
この作品集は、お二人の現在までの作品の集大成だと受け取って良いですか?またこれから見る人にメッセージはありますか?
作品のセレクションには関わっていませんが、過去から現在までの私達の作品のコレクションであることは確かです。メッセージは、「Enjoy!」ですね。
この作品集もそうですが、お二人の作品には独特な雰囲気があると思います。普段はどのようなところからアイディアを得るのでしょうか?
ミステリー、自然、マジック、セックスなど、私達のファンタジーを刺激するものなら何でもです。

「Object that Dreams」より
© 2006 Die Gestalten Verlag, Berlin

「Object that Dreams」より
© 2006 Die Gestalten Verlag, Berlin

「Object that Dreams」より
© 2006 Die Gestalten Verlag, Berlin

「Object that Dreams」より
© 2006 Die Gestalten Verlag, Berlin
ひとつのプロジェクトに関わる時、何に一番こだわりますか?
撮影が終わった後で、収めたイメージから視角化し、それらの潜在的なエッセンスを表面に出すようにしています。
ご自分達のスタイルを表現するとしたら、どのような言葉が思い浮かびますか?
エロティック、シュール、意外性… 私的な旅、などでしょうか。

「Object that Dreams」より
© 2006 Die Gestalten Verlag, Berlin

「Object that Dreams」より
© 2006 Die Gestalten Verlag, Berlin

「Object that Dreams」より
© 2006 Die Gestalten Verlag, Berlin

「Object that Dreams」より
© 2006 Die Gestalten Verlag, Berlin
常に作品に込めるメッセージなどはありますか?
私達の作るものに意識的なものや、隠れたテーマなどはありません。作品は、私達の意識していない考え方や欲望を反映しているにすぎないのです。イメージで遊んでいるうちに、ビジョンが見えてくるのです。

ゾレンさん、みのりさん、今日は沢山の素晴らしい作品を見せて頂き、本当に有難うございました。これからもお二人の魅惑的な世界に注目していきたいと思います。
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