
カシン!カシン!会社へ向かう道の途中で聞こえてくる謎の音…。ある日、好奇心にまかせてその音の方へと足を運ぶと、そこには日本フェンシング研究会と書かれた看板が掲げられた建物があった。フェンシングと言えば、全身真っ白なユニフォームで、尖った剣を持ち、前へ、後ろへと移動しながら、様子をうかがって……相手の急所をひと突き!ちょっと剣道に似ているが、日本人にはあまり馴染みのないスポーツだ。今日はサッカーに飽きてしまった皆さんの息抜きに、少しだけこのミステリアスなスポーツ「フェンシング」の話をしよう。
作:チエミ
フェンシングは、ご存知のように、剣を持った選手が1対1で攻撃し合うスポーツ。制限時間内に一定の有効打突数に達するか、または制限時間内により多数の打突数を獲得した方が勝利となる。
勝つためには、攻撃力だけでなく、防御力も必要で、相手によって様々なスタイルも存在するのだとか。

フェンシングの剣には、フルーレ、エペ、サーブルの3種類があり、それがそのまま種目名にもなっている。
フルーレはフランス語で、「華麗」や「花」の意味。スピーディーな剣さばきで、選手はまるで舞うように敵と戦う。相手の頭、腕、足以外の上半身のみを突けるというルールで、日本ではもっともポピュラーな種目だ。
エペは、フレールほどスピード感はないものの、見ていて一番分かりやすい種目。電気剣を使い、相手のどこでも突く事ができる。
このフルーレとエペの始まりは、15世紀の銃火器の発達後に生まれた重さの軽い剣だという説がある。その後、16世紀のイタリアのレイピアという先端の鋭く尖った剣へと進化し、さらにその後、フランスで練習剣(フルーレ)と、決闘用の剣(エペ)に分かれたのだとか。

3つのうちの最後の種目、サーブルでは、突くことができるのは上半身のみ。元々、騎馬民族の剣術に由来している為、下半身は相手の馬と考えられ、攻撃することは出来ない。
サーブルのはじまりは、ハンガリー人の騎兵が持っていた剣だという説がある。しかし、同じような剣が世界中にあるため、真相は定かではないようだ。
それでは、日本フェンシング研究会のご協力を得て、剣だけでなく他のフェンシング用具にも注目してみよう。
まずは、ミステリアスな雰囲気を存分に引き出すマスクと、グローブから。

マスク

グローブ
ユニフォームは上下に分かれていて、電気審判機を使う試合用のメタル・ジャケットなるものもある。

ユニフォーム(上)

メタルジャケット
下はユニフォーム(下)と、布と皮で出来た肘あて。

ユニフォーム(下)

こちらは肘あて
子供用のシューズと電気審判機。電気審判機を使った試合では、相手を突くとブザーがなるしくみになっている。

シューズ

電気審判機
こうやって1点1点見ていくと、フェンシング用具ってとてもスタイリッシュ。では、フェンシングをテーマにしたグラフィックはどうだろう。フェンシングをテーマにしたグラフィックなんて見た事ない?ところが、意外にも結構あるらしい…。

スピーディーな動きがよく描写されたポスター

こちらは映画のポスター風

ポップアート風

写真を使ったポスター

こちらもポップアート風

1972年のオリンピックのポスター

頭だけでも絵になっている

こちらは布にプリントされたグラフィック
ポーズがキマっているだけに、グラフィックとしては使いやすいスポーツのよう。そして、まだまだこんな物もあった。

様々なフェンシングの切手

様々なフェンシングの切手
フェンシングの中にデザインを感じた人には、最後にこちらをご紹介。スイス人デザイナー、Matti Walkerがフェンシングのマスクをイメージして作ったというStadlerForm社の「マックスヒーター」。

今日は、普段はなかなか触れることのないフェンシングの世界を紹介してみました!
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今まで白タイツのイメージしかなかったけど、グラフィック等こんなかっこよかったなんて、意外でおもしろいです!
Posted by: wakako @ 7月20日2006年