
この間、ビデオゲーム・デザイナーのクリス・クラウフォードの「ビデオゲームは死んだ」というインタビューを読んだ。クラウフォードは、1982年に出版された「ビデオゲームのアート」という本の著者として知られている。その本は、世界で初めて“ビデオゲーム”について真剣に書かれたものだった。インタビューの中でクラウフォードは、新しいゲームは、同じような技術の使用を繰り返していると、当時のシーンの物足りなさに対する懸念を示した。さらに、現代のゲームを見れば、デザイナー達が詳細にこだわり、より実写に近いものにしようとしているのがよく分かる。これがゲーム業界の求めるもの?クラウフォードのインタビューを思い浮かべながら、歴史に残る特徴的なデザインのビデオゲームを挙げてみた。
作:ジョン
訳:チエミ

Tempest
20年以上も昔の1980年に誕生したTempest は、今見ても分かりやすくスタイリッシュなデザインだ。Tempestは、初めてベクター・グラフィックを使用したゲームのひとつで、そのカラフルな3Dの構成は、平らな2Dのビデオゲーム・デザインで溢れていた当時はかなり革新的で、技術的な面でも同様だった。例えば、当時のゲームはレベルが上がると、前のレベルで出て来た敵の数が単純に増えたり、速さがアップするというようなものが一般的だったが、Tempestはレベルが上がるごとに外見も変わり、敵のデザインも変わるというアイディアを取り入れ始めた最初のゲームのひとつだった。

塊魂(かたまりだましい)英語版
その高いオリジナリティ、バツグンの奇妙さ、華やかな色彩、アニメーションから言っても「塊魂」をこのリストから除くことは不可能だろう。塊魂は、実に革新的なゲームだ。プレイヤーは、小さな王子になり、惑星の表面で塊を転がし、大きくしてゆく。転がせば転がすほど大きくなる塊は、しまいには人や家、木や動物までをも巻き込んでしまう。見ていて本当に面白いゲーム。

Killer 7
スタイリッシュなゲーム「Killer 7」は、ゲームデザイナー、須田剛一によって生み出された。(彼はプレス発表の際に、レスラーのマスクを装着して登場したことでも知られている)特徴のあるコミックブックのようなグラフィックにも関わらず、発売前の大袈裟な宣伝が原因なのか、ゲーマーからの反応は今ひとつだった。しかし、2005年のリリース以降、その粋なデザインと遊び方で、メディアから多くの賞賛と、IGNより「誰も遊ばなかった最高のゲーム」賞、Gamespotより「最高に革新的なゲーム」賞などを含む数々の賞を与えられた。

ビブリボン
ビブリボン は、実際よりももっと商業的に成功しても良かったはずだ。ゲームデザインに関して言えば、視覚的にはとても特徴的だった。落書きのようなスタイルで描かれたこのゲームで、プレイヤーは自分の好きなCDをかけながら、現れる障害物に対してウサギのキャラクターを操作してゆく。ちなみに、障害物は音楽のテンポや音量にもよって左右される。

大神
数ヶ月前にリリースされたばかりの大神 は、クローバースタジオによるゲーム。主人公アマテラスは、人々や動物と触れ合い、世界を荒廃させる妖怪達と戦う。大神は、印象的なアドベンチャー・ゲームでもあるが、驚くのはその他のゲームと一線を画すそのスタイル。日本画の影響を受けた美しいデザインには、本当に心を癒される。
クリス・クラウフォード著書「ビデオゲームのアート」(英タイトル”The Art of Video Game Design”)は、現在オンライン上で公開されています!クリック
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