
只今妊娠5ヶ月目の私は、今回が初めての妊娠。少子化と言われる日本で、普段の健康状態とは全く違う苦しそうな妊婦さん達を、今までは他人事のように見ていた。しかし、そんな世界がある日突然、自分の身に迫ってきた。どんどん膨らむお腹と共に、大冒険の10ヶ月と子育ての不安が襲って来た…!
作: クラシマ・キョウコ&ウレシカ
妊婦と言えば、マタニティ・ファッション。細身のパンツや短いスカートは諦められても、お腹が大きいからと言って、毎日ダボダボのワンピースじゃつまらない!早速いろいろ調査してみたが、マタニティ関連の雑誌やウェブサイトは一般のファッショに比べると選択がぐっと少ない…。

そこでふと気づいたのは、日本と外国のアプローチの違い。「夢見るファンタジック・マタニティ☆」や「美脚パンツ」といった、妊婦に見えない「カワイイ」路線を目指す日本に対し、外国は体のラインを強調する「スタイリッシュ」「セクシー」「クール」がキーワード。妊婦がスタイリッシュでセクシーなんて…。では、日本と外国の違いをちょっと比べてみよう。


外国の妊婦さん達が大きく膨らんだお腹にありったけの注目を集めようとするのに対し、日本の妊婦さんは一生懸命お腹が見えないよう隠そうと努力する。

イギリスのオンライン・ショップ「Crave」は“洗練された”ママをアピール

日本の「妊すぐ」は“可愛い”ママ・スタイル。お腹はどこ…?
こちらは、ドレスの比較。シンプルで落ち着いた日本のドレスに比べて、胸を強調する外国のドレス。そして、その名前は「マイアミのマタニティ・エンパイアで会いましょうドレス」…。ちょっとやりすぎじゃ…。

「マイアミのマタニティ・エンパイアで会いましょうドレス」は「Crave」より

「妊すぐ」のとてもシンプルなドレス
日本のマタニティ・ファッションは外国モノに比べてかなり地味目だ。日本の女性の中には、セクシー・ママになりたいと思っている人はいないのか…。

「Gap マタニティ」
外国の洋服ブランドでは、「マタニティ」ラインを持つのはとても普通なこと。メンズ、レディース、キッズ、マタニティ…。Gapにも、ヨーロッパの若者に大人気のH&Mにも、マタニティ・ラインは存在する。じゃあ、日本は…??
代官山まで足を伸ばすと、ママのための素敵なお店もチラホラ。クールな子供のオモチャに、素敵なドレス、そしてきらびやかな乳母車…。日本に新しいトレンドの波がやってくる気配を感じずにはいられない。とはいえ、代官山のお店ゆえに、値段もなかなかのもの…。

びっくりするような乳母車は代官山のお店から

左の乳母車の詳細。キレイな蝶の飾り付き
赤ちゃん関連にもちょっとしたトレンドがあるようだ。自分の服と子供服をお揃いにするお決まりの手法はさておき、最近街で見かけるオシャレなスリングは、色も種類もなかなかのもの。

2種類の布によって作られているスリング

こちらはドラゴンのイラスト入り
赤ちゃんを乳母車に入れる欧米に対し、日本では今でも赤ちゃんをお母さんの体に密着させるように抱えるのが一般的。そして、昔は赤ちゃんを包むために風呂敷がよく利用されていた。最近では風呂敷こそは見かけないものの「おんぶスタイル」は健在。では、ちょっとここで「おんぶ紐」の使い方をご紹介。

1.おんぶ紐を台に広げて、赤ちゃんをのせる

2.紐を持って、赤ちゃんを力いっぱい持ち上げる

3.「よいしょ!」の声と共に、前で紐を整える

4.はい、ポーズ!赤ちゃんも快適そう
欧米では、スリングのようなスタイルはまだ新しく、赤ちゃんを体に密着させることが母親にとっても赤ちゃんにとっても良いことであると、最近考え始められたばかり。スリングを愛用しているお母さんによれば、赤ちゃんはお母さんの体温をちゃんと感じれるため、泣きじゃくることもなく、フィットしていることにより子供を抱いている安心感があるのだとか。

日本のお母さんは抱っこひもを愛用

後ろは安定性のあるクロス型

こちらのお母さんも抱っこひも

後ろはファッション性のある肩掛け
欧米のお母さん達が赤ちゃんを乳母車に入れて育てる間、日本のお母さん達は赤ちゃんをおんぶして家事をしていた。しかし、そのスタイルもいつからか“後ろで抱える”スタイルから“前で抱える”スタイルに変わっていったのだ。戦前からおんぶ紐メーカーを営んできた方にお話をうかがってみた。「赤ちゃんの抱き方は、戦後もおんぶが主流でした。しかし、山口百恵さんが赤ちゃんを自分の前面に抱っこしている姿がマスコミで報道された時から“おんぶ”が衰退し始め、抱っこ紐を使った“前抱っこ”に変わってきたのです。」
ということは、結局は全てその時代の流行に関係してるってことだよね。さて…じゃあ自分は、カワイイ路線?セクシー路線?赤ちゃんは、前抱っこ?それとも、おんぶ?これからじっくりと吟味して、自分にとっても赤ちゃんにとっても、快適な世界を探そうかな。
7 コメント
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確かに外国の妊婦さんてキュートというよりセクシー路線ですね。
抱っこの話は「欧米が乳母車で日本が抱っこ」というより、かつて植民地だったアフリカなどの抱っこの子育てスタイルを欧米が取り入れて、その前抱っこの子育てスタイルが日本でも一般化したんじゃないかと想像します。
このあたり「乳児のときから個室を与える欧米と親子同寝の日本」のような文化社会学っぽい視点でも何か分析できるような気もしますなあ。
Posted by: nao父 @ 5月24日2006年
私の場合、圧倒的に海外妊婦支持派となってしまいます。
なんでもかんでもキュートであればいいって事ではないと思うので。日本女性は「キュート」にとらわれすぎてないだろうか…
どっちにしろ、もっとこのテーマ、掘り下げてほしいかもですね。ライフデザインとして、妊娠に対する感覚の違いって気になります。
アジアの方とかもっとあっけらかんとしてるしなあ…
Posted by: nick @ 5月24日2006年
私も今回のリサーチで、妊娠・妊婦さん・育児の世界のディープさに本当に驚かされました。
余談ですが、現在発売中の雑誌「妊娠生活」は、マタニティーパンツの付録付きだそうです!
Posted by: chiemi @ 5月25日2006年
最近の都市開発は健常者の視点が強すぎる、と妻が妊娠して思いました。マタニティウエアのデザインも周りに「妊婦」と認知してもらい、さらに決して楽ではないマタニティライフを楽しめるようなデザインがいいですね。今回の記事で、スリングの良さが伝わりました。妊娠・子育てライフを楽しめるデザインは素晴らしいですね。親が楽しめばきっと子供にも伝わるはず。お金かかりますけど。。
Posted by: morrow @ 5月29日2006年
東京都の出生率、とうとう1.0を切りましたね。。この記事を書いた時は妊娠5ヶ月目、今はあっと言う間に7ヶ月目に突入しました。体も日々びっくりする程変わって、まだ見ぬコドモの夢を見る様になってきて,,, マタニティーライフにも段々慣れてきて、今度は’リアル’な育児の方に興味が出てきました。何はともあれ、確かに未知の世界で心配な事は一杯あるけれど、同時に新しく知れる世界も一杯あるはず。少しでも、この経過を楽しい事と思える様に、何かメッセージを伝えながら実行していければな、と思います。コドモが減ってく原因は、決して’国のお金対策’で解決できるものではないと実感しますから。。。
Posted by: kyoko @ 6月2日2006年
[...] マタニティ・デザイン特集のコメント欄でも既に書き込みがあったように、妊娠中はハラマキが一番! [...]
Posted by: PingMag - 東京発 「デザイン&ものづくり」 マガジン » Archive » オシャレに生まれ変わったハラマキ! @ 1月16日2007年
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Posted by: VigRX @ 2月7日2012年