
ヨーグ・レーニをグラフィック・アーティストに転身したプログラマーだと言う人もいれば、真逆のことを言う人もいる。ベクトル画像、ウェブ・アプリケーション、スクリプトを駆使した彼の革新的な作品の数々は、彼自身をアルゴリズムありきのデザインにのみ安らぎを感じるアーティストにしてしまったようだ。先日、そんなヨーグが彼の作品や、ロボット・アーティストの「ヘクター」を紹介しにPingmagにやって来た。今日は、ヨーグのコラボレーション・デザインについての考えや、2台のMacの奇妙な会話も、ポッドキャストで紹介しよう。
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作:ジョン
訳:チエミ
ヨーグが最初に見せてくれた2つのプロジェクトは、まさしく実験の初期段階のものと言える。兄のウアスが作ったLegoフォントに合わせて、ヨーグは誰もがオンラインで使えるおもしろツールを制作した。

ベクトル画像に…

取り憑かれた男
このLegoフォントはAdobeのイラストレータでEPSに書き出すことができる。もちろん書き出す為にはフォントを購入しなければいけないが、それはバイラル・マーケティングにはもってこいと言えるだろう。それにしても、こんな物が1998年に作られていたなんて本当に驚きだ。

ヨーグ:このLegoフォントは、2種類あるんです。ひとつはAM(午前)フォント、もうひとつはPM(午後)フォント。よく見ると分かるように、影の着き方が違っている。このディテールがとても気に入っています。

次にヨーグが作ったのは、似たようなテーマで正反対の目的を持つルービック・メイカー。シミュレーションされた3D空間の中で、アイコン化されたルービック・キューブを使って遊ぶことができる。これはその後、デザイナーのコーネル・ウィンドリンがルービック・キューブをベースにしたフォントを作るツールとして使用した。
次に、ヨーグは彼の作品に多大な影響を与えているベクトル画像との関係について話し始めた。
ヨーグ;僕の作品には、いつもベクトル画像とのなんらかの関わりがあります。簡単に作れて結構良いものができるので、数学的なツールとしてとても興味深いんですよね。
ベクトラマは、様々なユーザーがオンライン上で使えるデザイン・アプリケーション。そこには、ユーザーがシェアできる“遊び場”と呼ばれる場所があり、そのすぐ横には自由にドラッグできる複数のオブジェクトがある。(他のユーザーはその間、リアル・タイムで見ることができる)

ヨーグ;これは様々な理由から、ベクトル画像をベースにしています。その理由のひとつは、ベクトル画像はとても容量が小さいということ。そのため、小さなデータで、正確なイメージを作ることが可能なのです。だから、ウェブ上やマルチ・ユーザーで扱うにはとても適しているんですよね。

ヨーグ;またデザイナーの間で、自分の作品で使用したオブジェクトのプライベート用ライブラリーを持ち、デザインのマシンみたいに、みんなに使わせてあげるのがちょっとした流行なんです。
ベクトラマは2000年にスタート以来、5分毎に“遊び場”を記録し、そのデータをずっと蓄積し続けている。ベクトラマの歴史を訪れてもらうと分かるように、世界中のユーザーのコラボレーションによって生まれた素晴らしい画像の数々をそこで見る事ができる。それは、過去6年間の何十万という画像数にもかかわらず、合計してもたった70mb程度にしか満たないという。そして、それはなんと言ってもベクトル画像だからこそ出来ることなのだ。
ヨーグは次に、スクリプトグラファーのプロジェクトを見せてくれた。これは、彼がAdobeのイラストレーター用に作ったプラグインで、ユーザーは自分のスクリプトを書いて、ドローイング・ツールを作ることができるという優れモノ。ツールの多くは、マウスのポインターの動きをベースにしていてる。
ヨーグ;手描きとスクリプト操作をちょうど足し合わせた感じで、ただのプログラミング・デザインではないんです。僕は、アートとして単にデザインを生み出すのは、ちょっと簡単すぎると感じているんです。
スクリプトグラファーは、ヨーグの最も有名なプロジェクトで、雑誌I.D.の表紙も飾った「ヘクター」をベースにしている。

ヘクターは、Adobeのイラストレーターとスクリプトグラファーで動く、コンピューター制御されたグラフィック・ロボットで、巨大なベクトル画像を描くことができるものだ。説明しても分かりにくいので、とりあえず動画を見てもらおう。

ヘクターは、モーターがついた2つのベルトに吊るされた自動ボタン付きのスプレー缶。そして、そのスプレー缶は、壁を沿うように上下しながら、コンピューターを経由して送られたイラストレータのデータを数時間かけて描き出すのだ。

ヨーグ:僕にとっては、これはグラフィティではなくて、むしろいつも完璧であるベクトル画像に、ちょっとした“汚さ”を持ち込んだアウトプット・デバイスなんです。


ヘクターのスプレー缶は軽量で、2つのモーターに吊られているため、直線を描こうとすると揺れが生じてしまう。それを回避するために、ヨーグはヘクターの為の特別なスクリプトグラファーを作った。それは、正しい直線を書くために、ヘクターがどこでターンすべきかということを計算してくれるものなのだ。では、下の図を見てもらおう。ヘクターが実際描くのは青のライン、そして赤のラインはヘクターの動きを表すライン。そう、ヘクターの動きはこのように細かく計算されているのだ。


例え、ヘクターが描き出す絵が複雑であろうとも、スクリプトグラファーは、その為の正確な“動き”を計算ではじき出す。

ヘクターの詳しい説明と新しい仲間の「リタ」の話は、ポッドキャストでどうぞ。また、ヘクターは今週末まで東京のインフォメーション・ギャラリーで展示されているので、ヘクターに自画像を描いてもらいたい人は、お見逃しなく!
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2 コメント
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She hardly allowed the distance was so profound, that the missionaries isn’t the sort appeared to flash all at a close.
Posted by: christian warrior @ 1月6日2007年
ベクトルとヘクターと揺れ防止アルゴリズム good post991
Posted by: air multiplier @ 4月21日2012年