
パチンコ。それは、うるさくて、不快で、まるで酔っぱらった親戚のオヤジ…。そして、日本の生活に偏在するもの。家路に着くやつれたサラリーマンや、買い物途中の主婦を巧みに誘い込む、地元のパチンコ店(=パチンコ)とは一体何なのか。おそらく、それに対するもっともらしい答えと言えば、ギャンブル、キラキラ光る物、そしてアライグマのような不思議な魅力…。いつしか僕はパチンコ初体験☆を熱望するようになっていた。そして、ついに僕はこの危険な香りのする騒がしい世界に、身を投じることになったんだ。
作:アダム
訳:チエミ

パチンコは、「芸者」や「緑茶」「富士山」などと並んで、「日本と言えばコレ」リストに常にランクインしている。その始まりは正確には分からない。しかし、多くの専門家は、アメリカのゲーム(日本ではコリントゲームとして知られる)に由来しているんじゃないかと推測している。また、パチンコは第一次世界大戦の終わり頃の、日本人兵士の発明だという説もある。「パチンコ」という名前は、パチパチという玉がぶつかる音に由来しているようだ。始まりが何であれ、パチンコは1920年代初期に日本に登場した。そして、その後すぐに最初のパチンコ店が大阪にオープン。でも最初の台は、現代のそれとは全くかけ離れたものだった。木と金属の優しい組み合わせで出来た台は、耳をつんざくという表現とは皆無だったんだ。

「怪物くん」モデル

「ハクション大魔王」モデル

「寺内貫太郎一家」モデル

え?
パチンコ店が絶えず最新のパチンコ台を導入し、よりきらびやかな台と交換することで、一体どれだけ早く顧客を満足させているのか、また僕はどうやって初期の台を見つけることが出来るのか、全く見当もつかなかった。でも有り難いことに、どんな物にでも必ず熱狂的なマニアや愛好家がいるものなんだ。
パチンコ業界で働いている友達から、パチンコ博物館について聞かされた。色々調べた結果、それはパチンコ村で知られる東京・東上野にあることを知った。そして、僕は自分がギャンブルで溢れ返るネオン街に向かっていると想像していた。
パチンコ村は、日本最大手のパチンコ会社、小売業者、デザイナーのホ−ムベースであるにも関わらず、拍子抜けするぐらいに控え目で、明らかに魅力に欠けていた。パチンコから連想する溢れんばかりのエネルギーがそこには存在しないことに多少がっかりしながらも、僕は山下商会の3階に辿り着いた。エレベーターの扉が開く前に聞こえてきたのは、パチンコ玉の「パチパチ」という音。そして、その扉の向こうにあるものに、僕は決して失望することはなかった…。

パチンコ博物館のある山下商会(東上野)

パチンコの歴史のパンフレット


現在、パチンコ博物館では、1920年代の日本でのパチンコ・デビューからパチンコの新時代を築いた1999年までの間の148もの台を展示している。


パチンコの歴史の中でもシンプルな時代

1920年代の伝統的な金太郎モデル

芸者モデル

東京タワーをモチーフにした初期のモデル

シンプルなデザイン

花をモチーフにしたモデル
第二次世界大戦後の好景気による家庭用テレビの大衆化で、それまでの伝統的なものは少しずつアニメと漫画に代わっていった。さらに外国文化の到来とその普及が、パチンコ・デザイナー達に大きな影響を与えたんだ。

「ジャックと豆の木」を元にした台

「アラジン」

「スーパー・ブラザーズ」モデル

80年代頃のバレリーナの台。バレリーナが回る!
視覚的な部分を除いて、パチンコ・デザインの面白い点は、常連客を何時間も留めておくための工夫があること。例えば、ただの金属だったハンドルが、フレームと一体化した灰皿や、握りやすい丸いハンドルに変わっていった。

タバコの焼けこげに愛を感じる

エキサイティング!!

簡単に操作できるパチンコのハンドル

スペシャル “ハイ・タッチ” ハンドル
おそらく、パチンコ博物館で味わえる最大のメリットは、博物館の来場者用に用意された1970年代や1980年代の古いパチンコ台を実際に触れる事だろう。500円玉を手にして、30分ほどチャレンジ!

パチプロが背後で舵を取る…

博物館の来場者用に用意されている台
正直なところ、やり始めの2分はパチンコが何を訴えているのかさっぱり分からなかった。僕の頭から30cmぐらい離れたところに、メガフォンとフラッシュライトを持った子供が、ギャーギャーと叫んでいるかのようにしか思えなかったんだ。しかも、ずーっと止まらずに…。でも、そう感じていたのは僕が勝ち始める前までだ。おそらくパチンコの人気の理由の一つは、ゲームの単純さにあるんだろう。プレイヤーは、パチンコ台に対して、パチンコ玉を飛ばす力を調節することしか出来ない。その後、入賞口につながる釘の間に玉が入るか、悲しくも玉がそのまま下に落ちてゆくかの問題だけ。ちなみに、僕はたまたまビギナーズ・ラックによって、ちょっとだけ勝つことができた。おかしなことに、日本ではギャンブルのほとんどが違法とされている。パチンコ店は、パチンコ玉を現金に交換しないことで、法の網をくぐり抜けているんだ。その代わり、取り引きは他の場所で行われている。一般的には、通りの向こうに立つ小さな窓が付いた所か、店の角を曲がった所に位置している。

ある意味フィーバー中

いっぱいのドル箱(パチンコ用語)
もしこの博物館を訪れる機会があったら、パチンコの歴史を必ず持ち帰って欲しい。もしくは、芽生えたばかりのギャンブル熱にドップリと浸るために、自分のパチンコ台を持つのもいいかもしれない。

僕が今後、パチンコ屋の常連になるかは分からない。でも、この経験で間違いなくパチンコを語れるようにはなったかな。
7 コメント
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初期の頃のパチンコ台は、木製でとってもシンプルでかわいい!
でも、カラフルなキャラクターを入れたりしていて、現代のパチンコ台と発想は変わらないんだねー
Posted by: ひろぽん @ 4月7日2006年
現代のはエンターテイメント性にものすごく重点を置いていますよね。最近のパチンコ台を見ると、大人も子供と一緒で、何かが光ったり、動いたり、音が出たりするのが好きなんだなーって思います。
Posted by: chiemi @ 4月7日2006年
[...] лютуют, опять же. Тогда япония села и стала играть в пачинко. Такая тупейшая разновидность пинбола. Покупаешь [...]
Posted by: Личный блог Д. А. Кузьмичёва » Эпоха пачинко @ 2月10日2008年
Хуета какая-то!
Posted by: Вася @ 2月13日2008年
最初にギョッとしたインパクトのあるものが、いつしか周囲にとけ込んでいく。それが本物。街の景観に賛否両論を巻き起こすもの。その先に見えるかもしれないものに興味がある。器が中身を変化、進化させていくこともある。そんな気持ちになった建築物。
Posted by: faye @ 9月15日2008年
最初にギョッとしたインパクトのあるものが、いつしか周囲にとけ込んでいく。それが本物。街の景観に賛否両論を巻き起こすもの。その先に見えるかもしれないものに興味がある。器が中身を変化、進化させていくこともある。そんな気持ちになった建築物。
Posted by: christian louboutin @ 11月10日2011年
パチンコ・デザイン good post982
Posted by: air multiplier @ 4月21日2012年