
今日は、ウェブ・サービスにおける日本と欧米のアプローチの違いについて話してみたいと思う。欧米代表はGoogleが所有するブログホスト「Blogger」、日本からは「ココログ」。この二つを比較しながら見てみるとしよう。両方ともブログ・サービスで、ここに登録したユーザーは自分のブログを始めることができるんだ。じゃあ一体、二つのサービスの違いは何だろう?両者がお互いに学ぶべきところはあるのかな?まずは、一緒に見てみようか。
作:ジョン
訳:チエミ
二つのサービスの機能面に、なんらかの共通部分があることは察しがつくよね。ブログ提供という同じサービスを行っているのだから、確かに類似点は多い。でも面白いのは、この二者の間の使いやすさや、プレゼンテーション、テンプレート・デザインの違いが、とても目につくことなんだ。
じゃあ、これを“トップページ”、“登録の手順”、“記事の制作ページ”、“マイ・ページ”の4つに分けて分析してみよう。
トップページ
じゃあ、まずはBloggerのトップページから見てみようか。

トップページを見れば、そのサービスの第一印象が決まるよね。このトップページは実にシンプルで、登録したユーザーがどんなことを楽しめるかを明確に提示している。ページの真ん中にあるアイチャッチとなる4つのアイコン以外は抑えめの色なので、隣にある眩しいオレンジ色の矢印を見ると思わず登録ボタンを押したくなってしまう。面白いことにBloggerでは、ブログの利用方法を紹介することだけに専念しているんだよね。
この手のサービスの多くは、自分のユーザーが今何を書いているかをやたら紹介したがるんだ。それに対して、Bloggerはブログのリストを載せたりせずに、その情報をJava Scriptでスクロールできるようにしてトップページの最小限のスペースに載せている。このアイディア、すごくいいよね。だって、Blogger上で最近更新された全てのブログうちのどれだけが、僕の興味を引くって言うんだい?Bloggerは、このサービスが盛り上がっているということを見せるという無駄な部分を省いてくれたんだ。
一方、ココログ も違ったアプローチをしているんだ。

カラフルなココログのトップページは、まるでポータルサイトのようで、リンクが沢山あるよね。右のプロモーション部分(商品広告やNifty関連のサイトへのリンク)と同様に、中心部分にも目がいくようになっているよね。そして、左上の最小のスペースにやたら大きな登録ボタンを置いて、僕たちの気を引こうとしている。
ココログのトップページは、このサービスが盛り上がっていることをうまく表現している。でも、一体何のために?それに、これって僕に何か関係あるのかな?じゃあ、僕はどうすればこれらのブログに目を通す気になるだろう?テキストが羅列しただけのびっくりするほど長いリストを懸命に読むか、それともシンプルにGoogleでサイト内検索するか…
登録の手順
おそらく、ウェブのサービスにおいて、最もセンシティブな部分であるのが、この“見る者”が、“ユーザー”になる箇所だと思う。最初の印象って大切だよね…
Bloggerは、登録の手順を三段階に分けている。
アカウントの作成(個人情報):

ブログに名前をつける(自分のブログの情報):

テンプレートを選択(自分のブログをどのようにしたいのか):

手順はとてもシンプルで、ユーザー名、ブログ名、メールアドレスなどの不可欠な情報だけを聞いてくる。Bloggerのテンプレートは、優秀なウェブデザイナーとブログデザイナーによってデザインされているんだよ。とにかく、Bloggerに登録するのには、僕は1分もかからなかったね。
ココログもまた、簡単3ステップで登録できることになっている。でも、実際はそんなに簡単じゃないんだけどね。

残念ながら、ココログの新規登録システムは、Niftyによって運営されている全サイト用のパスポート・システムみたいなもの(“PLEASY”と呼ばれている)と連動しているんだ。ということはつまり、ココログに登録するためには、まずPLEASYに登録しないといけないってこと。

これがココログ内にあるならまだいいけど、そうじゃないんだよね。まったく違うデザインのサイトに飛ばされ、おびただしいページ数の、しかも余分な情報の記入(郵便番号とか!)を強制的にさせられ、やっと終わったかと思えば、僕が最初に訪ねたページとは違うページに連れて行かれていた。という訳で、とにかくこれがステップ1。

ありがたいことに、ステップ1の後は結構普通になるんだよ。自分のブログの名前を付けて、その後はブログのデザインを選べるようになっている(ほとんどのデザインがキャッチーな感じで、僕はインベーダーのデザインを選んだ)。デザインの選択が終わると、「これでよろしいですか?」という確認画面が出て、これが最後でありますようにと祈りつつ「はい」を押して、やっと僕のブログの完成。付け加えて言うと、ココログの方がBloggerよりも変わったブログのデザインが多い。たとえば、マンガのキャラクターとかね。おそらく日本のユーザーは、ブログを自分自身の延長として受け入れていると思うんだ。
記事の制作ページ


僕が思うに、この機能の大部分はどのブログも同じように作られている。どこの国のブロガーでも、ポストを立てて、そしてその後、編集…という作業があるので、ブログのバックエンドについては、他と違ったことができるチャンスはあまりない。でも、僕の趣味で言わせてもらうと、この二つのサービスの機能はほとんど同じなんだけど、Bloggerの記事制作ページの方がずっと合理的に思えるんだよね。
例えばBloggerは、コメントを受け付けるかどうかなどのユーザーが使う必要のない機能は隠してあるんだ。一方、ココログは同じページに全てのオプションを表示している。
マイ・ページ
最後に、「みんな、こんにちは!」というポストを立てたブログの完成品を見てみよう。ちなみに、このページは初期設定で下のようになっているんだ。僕はまだひとつのポストを立てただけなんだよ。

僕のBloggerのページは、とても滑らかな感じがするよね。ちゃんとデザインされたテンプレートに感謝!でもちょっと、何もない感じがするなぁ。一方…

たとえ立てられたポストが一つでも、僕のココログのページは活気づいてる感じする。ページの周りに置かれた情報は、コミュニティーっぽさを演出しているよね。左下の部分には、僕と同じインベーダーのテンプレートを使用している他のブログのリストもある。右にはココログからのお知らせ。これとココログのトップページを見ると、ココログは単なるブログというよりも、いちコミュニティーという気がしてならない。例えば、ココログのトップページの下には、ココログ内での人気ブログ・ランキングがある(おそらくアクセス数計算)。だから、今誰のブログが面白くて、盛り上がっているかがすぐに分かるんだ。
でも、ココログにはひとつマイナス点がある。ページ中央のテキストを見てみてよ。あれが僕の立てたポストなんだ。でもその真下に、なんと広告…。ブログ・ポストの真下に広告ってどうだろう。なんともやりきれない感じだよね。
まとめ
この二つのウェブ・サービスは、同じような機能性を持ちながらも、違ったアプローチをしている。
Bloggerとは、Googleの経済的援助と機能的なサポートを得た、実にシンプルでベーシックなブログ。これはつまり、Bloggerユーザーは、高機能サーチエンジンを楽しみながら、広告バナーも無いページで、ストレスなくブログを楽しめるってことなんだ。でも同時に、Bloggerはブログのコミュニティー性には焦点を当てていないし、無理に新しいユーザーを確保しようともしていない。おそらくBloggerは、そんなことをしなくてもすでに知られているんだよね。
ココログとは、ブロガーの為のポータルサイトの役割をはたしている。広告も多いし、有名人によるブログのプロモーションなんかもある。ブロガー達自身が、コミュニティーっぽさを演出するための必需品になっているんだね。ブログ・デザインの一般的なスタイルではなく、ランキングとか、関連リンクとか、変わったブログのデザインがある。こうやって考えてみると、僕はココログがBloggerよりも自分達と社会生活の延長線上にある“ブログ”を始めるきっかけとして、とても成功していると思うんだよね。
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