
確固とした地位を築き、世界的に有名な書体デザイナー小林 章(コバヤシ・アキラ)氏のデザインするタイプフェイスは、多彩な見出し書体、歴史的書体の改刻、そして正統派本文書体に及ぶ。過去20年間、数々のコンテストにて賞を獲得し、無数の書体を完成させ、デザインを学ぶ学生たちに書体デザインを教えて来た彼は、現在ドイツにて、ヨーロッパ・日本・アメリカ出身の巨匠達とのコラボレーションに取り組んでいる。
作:イアン・ライナム
訳:ジュンコ


僕は今回、海外在住の日本人である彼と、彼の歴史や豊富な作品、タイポグラフィーの文化の違いについて話す機会に恵まれ、本当にラッキーだった。
まず、日本の書体デザインから離れ、欧文書体をデザインしようと決心したのは、いつ、そしてどういう理由からですか?また、書道の字形への関心はからどこから来ているんでしょうか?
日本語は、数千の表意文字と、2種類の音声を表すスクリプトを使用します。 自分のキャリアに書体デザインを選んだ私は、まずは日本の写植機メーカー「写研」の書体デザイン部で働き始めたんですが、そこでは1日あたり何十ものキャラクターを描かなければなりませんでした。ある日、ちょっと一息ついた時に、デザイン部でこのヘルマン・ツァップの小さな本を見つけたんですよ。実はそれが私が英語で読んだ最初の本で、読み終わるまでには半年もかかったんですけど。でも、そのお陰で、ローマ字に強い興味を持つようになって、西洋のカリグラフィーを勉強し始めました。


日本の書体デザインとタイポグラフィーの教育は、あなたの学生時代と比べてどんな風に変わってきましたか?
80年代前半に武蔵野美術大学 でレタリングとタイポグラフィーを専攻しました。当然の事ながら、それは日本語にフォーカスした内容でしたよ。西洋のアルファベットに関する適切な教科書も無かったし。…例えば、ストロークの厚さと幅広ペンの角度との関係のようなことは日本のレタリング本には決して載っていなかったですし。「烏口とコンパス方式」(ルネッサンス期にヨーロッパの学者達によって行われていたもの)だけが、唯一の原則でしたね。

では、現在のあなたなら、西洋文字を理解するのにどんなものを薦めますか?
ローマ字の形は、幅広ペンやブラシを使用すると簡単に説明する事ができますよ。上手なカリグラファーになる必要はないですが、でもコントロールできるようになるまでちょっと時間をかけて練習してみてください。面白いですし、初心者が理解するには絶対分かりやすいです。そうでなければ、Aの左の対角線の斜め線が、右よりも細くあるべきという事や、Sの真ん中の斜め線はどうして文字の中で最も太くあるべきかなんて事が、理解できるようにはならないですよね。
あなたは、実際に東京のデザイン専門学校で、数年間レタリングを教えてらっしゃいましたよね。欧文のフォントを生徒に紹介するために、どんな例を使ったんですか?
彼らに欧文書体を教える時、私はまず、彼らに明朝書体の日本語の単語を見せる事から始めましたけど、いくつかの文字は、裏表逆に印刷されたものを使いました。もちろん何人かの学生がそれらの誤りを見つけるんですが、私は“どうやってその文字が鏡に映ったようになっていると気づいたか”を説明してもらいました。典型的な答えは、「水平のストロークから、それが逆向きだって分かる」です。その後で、私が、彼らがどのように誤りを見つけられたかを説明します。それは、彼らが漢字を書く方法を知っているからなんですよ。その小さな実験が、筆書きの特性を理解する大切さを教えるんです。

それから私は欧文書体を使用して、同様の例を彼らに示しました。例えば「A」が裏表になったものとか。生徒たちは、Aが間違っている事を指摘しますが、でもそれが“どうして”分かるかは説明できません。そこで、平筆を一定の角度に持って、欧文書体の形について説明すると、学生はAの左の斜めのストロークが右よりも細くあるべきであるのを理解するんですよ。その後は、彼ら自身にローマン体大文字をフリーハンドで書かせます。生徒たちは、ただ単に理論を頭で理解しようとするだけよりも、自分たちの手を使って何かをするのが好きなので、そういうエクササイズをとても楽しんでいたようでしたね。
ちなみにこれは、私の著書「欧文書体」 (美術出版社:ISBN4-568-50277-2)の中の第1章、「コンパスと定規でローマ字はできない」でも書いています。
ひょっとして、既に私が次にどんな質問をするか、見抜かれました?実はその本を読ませて頂いていて、それについて是非お聞きしたかったんですよ!発売直後に手に入れて、すごく興奮しました。まず最初に、どうしてそういうものを書くと決めたんですか?
「デザインの現場」の編集者の宮後さんから、欧文のタイポグラフィーに関する記事を頼まれていた2004年の初め頃、私は毎年行われるタイプ・ディレクターズ・クラブのコンテストの審査員としてニューヨークを訪れました。提出された作品は匿名制でしたが、日本語もあったので、いくつかは日本の作品だと分かったんですね。実はそれを見てすごくショックでした。全体的に見ると良く見えるんですが、細かな部分が、いわゆる「マヌケ引用符(垂直の ” )」や組版上の間違いなどで、かなり質が低かったんですよ。
結局、そのショックに背中を押され、「デザインの現場」の2004年4月号に12ページの記事を書くことを引き受けましたよ。記事は「どのように賢い引用文を使用するか」や「どのようにイタリックを使用するか」などを含めました。…つまり、欧文タイポグラフィーの基礎ですね!結局、この記事は4ページの記事シリーズとして続いたんですが、宮後さんが記事を集めて本として出版することを提案した時は喜んで受け入れました!…私は常々、日本のデザイナーのための、より良い欧文タイポグラフィーの本があればいいなと思っていたんですよ。
日本人が欧文書体を扱うのも難しいですが、日本語と欧文のフォントを“組み合わせる”ことも、本当に難しいですよね。両方の問題を含めて、お薦めのフォントはありますか?
「TypeBankゴシック」と「Axisフォント」を試してみて下さい。私は両方の欧文書体を設計しましたが、組み合わせても十分綺麗に見えますよ。


日本語の文字セットを使い始めたばかりのデザイナーとタイポグラファーにとって、知っておくとためになることはありますか?
日本では、フォントの価格は品質に反映してます。適切な日本語のフォントは、およそ1万の文字を必要とします。きちんとした日本語のフォントのファミリーを発展させるには、熟練したタイプデザイナーであっても数年かかるものです。本当にカッコイイという字体を必要とするなら、値段の安さを求めないで欲しいですね。相応の値段を払うことが、結果的に報酬を受ける事になるんです。
では、欧文の文字の組を使い始めたばかりのデザイナーとタイポグラファーのための助言は?
まず買う前に試すこと。現在、ほとんどのフォント会社のサイトでは、試し組の見本を自分で組んでみることができますからね。
欧文と和文の組み合わさった文字組で、何か好きな組み合わせはありますか? 例えば、Universとヒラギノ角とか?
それに関しては慎重に答えないといけないですね。本文書体のレシピは見出しのそれとは異なりますし、例外が沢山あるので、その質問に答えるのはとても難しいです。でも、Linotype Univers(新しい方)とAxisとの混植はけっこう良いんじゃないでしょうか。ウェイトがうまく合うんです。

2001年にLinotypeに参加する前、いくつかの会社で働いていらっしゃいましたね。その間、工芸的な面ではどんなところを強化されたと思います?
写研と字游工房の両方で沢山のことを学びましたね。それぞれの会社が生み出すフォントは本当に質の高いものだったから、私はとても幸せでしたよ。3番目の雇い主である、TypeBankでは、彼らの作成してる日本語のフォントに合わせて展開しているラテン語のglyphsに私が集中出来るような良いポジションを与えてくれました。それは結果としてTypeBankフォントシリーズを生む事になりましたが、そのシリーズには、形が良くって読みやすい欧文書体があって、 私も彼らもそれを誇りに思っていますね。ちなみに私の本はTypeBankゴシックで書かれているんですよ。

それらの会社以外に、日本でタイプを扱う会社でお気に入りはありますか?
字游工房とType Projectですね。両方とも非常に小さい書体メーカーですが、素晴らしいものを作っていますよ。彼らのフォントから文字を取り出して、300ポイントに拡大してもらえば分かると思います。どんなミスも、どんな厄介なカーブも見つからないはずですよ。
現在、Linotype GmbHの書体ディレクターとしてドイツで働いていらっしゃいますが、その会社の仕事がどんな風か、少しだけ教えてくれませんか?書体産業の外部の人間にとって、それらの会社ってかなりミステリアスなんですが…
Linotype GmbHは、大体50人のフルタイムとパートタイムの従業員がいて、そのうち約10人のフォント技術者が、私も所属する製品の品質管理部に属してます。他の40人は、販売、マーケティング、出荷、サポート、IT、電子商取引、および金融活動の業務をしていますね。私は唯一のフルタイムの書体デザイナーなんですよ。部長のブルーノ・シュタイナートによれば、以前はこの会社でも10人以上の書体デザイナーがコンピューターの前に座っていたそうなんですが、部長になった時、構造を変えたらしいです。彼は、私たちが出版社のようであるべきだと思い始めたんですね。本を出版するのと同じように、外部の書体デザイナーによって出されたフォントを生産するべきだと…それで、今の形になったというわけです。
Linotypeは、D.Stempel、Haas、Oliveといった有名な活字鋳造所を吸収してきましたね。それによって、Helvetica、Platino、Optima、Univers、Mistralなどを含む素晴らしい古典的な書体を発行する権利を得たという事ですね。

ライノタイプ・プラチナ・コレクションの目標は何ですか?
目標は、デジタル時代に順応するために、元々プレデジタルの時代に生まれた私たちの古典を蘇らせることです。私がLinotypeに加わったとき、Univers、Frutiger、Syntax、Sabonなどのフォントが、既に再ツール化されたり、まさにされているところでした。私はヘルマン・ツァップと共に、OptimaとPalatinoを、またアドリアン・フルティガーと共にAvenirを改刻しましたよ。

そういった古典的な書体は、かつても、そして今もなお、私たちのベストセラーです。オリジナルのデザインは業界のニーズに応じて何度か変更を余儀なくされましたし、その都度、字形の細部は技術的な制約に合わせなければなりませんでした。デジタル化の波で多忙な中、描き直したり見直す時間がなかったために、写植タイプの図面は、初期デジタルフォントのベースとなりました。という事は、実は1980年代に生まれた初期のデジタルフォントは、過去の妥協を全部引きずっているっていう事なんですよ。
私たちのメッセージは、「常により良いバージョンを試してみて欲しい」ということです。1980年代からのコンピュータ・ハードウェアとソフトウェアは、現代の環境ではほとんど機能しないでしょうね。古いフォントは機能すると思いますが、専門家にとって十分とは言えませんよ。今ではフォントは256以上のキャラクターをカバーする事が出来ますし、ほとんど無制限な数のカーニングの組などを持つことが出来るんです。そんな中で、どうしてこんな利点を利用しない手がありますか。デジタル時代の新たな必要性の中で、古典を蘇らせるのに絶好のチャンスですよね。

書体デザインの分野における巨匠であるヘルマン・ツァップとアドリアン・フルティガーの両者とコラボレーションされましたが、フルティガーとAvenirを再設計した中で、どんな変更をしましたか?

古いAvenirのフォントファミリーはウェイトが 6 段階ありましたが、ローマンとミディアムのウェイトを見分けるのが書体デザイナーでさえ容易でないほどウェイト間の差が微妙でした。それに、極太のウェイトもありませんでした。本文で使用するウェイトとボールド体とのコントラストがいくらか弱かったので、その欠点も直す必要がありましたね。それから、古いAvenirにはイタリック体がありませんでしたが、Avenir Nextには、本来の「イタリック」というか、「適切にデザインされた斜体文字」がありますよ。

それから、古いAvenirにはイタリック体がありませんでしたが、Avenir Nextには、本来の「イタリック」か、「適切にデザインされた斜文字」がありますよ。
ヘルマン・ツァップと取り組んだOptimaについては?

以前のデジタル版 OptimaとOptima novaを比較すると、Optima novaには、始筆部終筆部の尖りが少し緩くなった事と、形が改良された文字があるのが分かると思います。特に Optimaがやっかいだったのは、縦画の線がわずかに反りを持っていた事ですね。写植時代には、写真処理の過程で角が丸みを帯びてしまうのを考慮に入れ、わざと角を尖らせておく必要がありました。そのような作業はデジタル環境では不要です。金属活字時代にそうだったように、Optima は見出しのサイズでエレガントに見えるべきなんです。

ヘルマンと私は、いくつかのイタリック体の小文字の本物の草書フォームを設計しようという点で意見が合いましたよ。 そうそう、a、e、g、fの本当の草書書式に注意してくださいね。これで、読者がイタリック体で単語を区別するのは、はるかに簡単です。

自身のタイプフェイスの中では、特に好きなものってありますか?
Cliffordですね。タイプの会議などでは、「Cliffordのデザイナー」として知られているようですよ。

あなたのタイプフェイスは、micro-foundry(TypeBox)や Fontshop、ITCなど多くの会社から配布されていますね。そんな風に多くの会社を利用したのは何故ですか?
私は、ディスプレイ・デザインはITCに、きちんとしたテキストのフェイスはFontShopへ送ったんです。まぁ、そういう風に色々なデザインを各社に送ったり、コンテストに送る事で、言ってみれば、ちょっと自分の“宣伝”をしたんですよ。そして、ラッキーな事に賞を勝ち取ったというわけです。

TX LithiumがTypeBoxから出版されるのは、私がそのタイプの早い段階のモデルを、Typeboxの共同設立者であり、私の仲の良い友人であるヨアヒム・ミュラー・ランセイに見せたら、彼がとても気に入ってくれたからですよ。


Font Magnifico制作まで、どんな事がありましたか?
ITC Magnifico DaytimeとITC Magnifico Nighttimeは、19世紀に印刷されたビラの飾り文字から刺激を受けました。本当に小さいものもありましたけど、そこには確実に、ある魅力がありましたね。通常は、立体的な飾り文字は大きなポスターの巨大な見出しで採用されてるんですが、私は、そういった装飾的なタイプが、小さいサイズ、例えば12ポイントとかで使用されても面白いんじゃないかなと思ったんです。それで、私はITC Magnificoのアウトラインを、小さいサイズでも耐えられるほど強化しました。時には、文字の形が出来るだけシンプルに見えるように、影の角度や形をほんの少し変更したり、または論理的でない事さえやらなければなりませんでしたけど。

実は最近、Magnificoが「The Dead 60s」というイギリスのロックバンドのCDカバーに使われているのを見たんですよ。勿論すぐに買いました。音楽も悪くなかったですよ。
近い将来世に出る予定のデザインがありますか?
最近、Linotypeの発明の120周年記念に、一連のタイプ・ファミリーを作り終えたんですよ。数カ月後に発表されると思います。それから今、アドリアン・フルティガーと一緒に、新しいサンセリフ体のタイプフェイスに取り組んでいますが、それに関しては凄くワクワクしてますね。きっと、彼のデザインでは最もヒューマニスティックな書体になるはずですよ! それから、イギリス人の書家と共同で、scriptのタイプフェイスを設計し始めてます。2つの異なったタイプフェイスに取り組むのは、1つのものに集中するより良いですね。scriptに取り組んでいる間は、完全にsansは忘れることができるし、他のものに取り組んでからscriptに戻ると、新鮮な目でそれを見る事が出来ますからね。

私のタイポグラフィーの教授は、アメリカはタイポグラフィーの誤用がひどくて、タイポグラフィーにおける悪夢だと言っていました。メチャクチャな区切りで、ガタガタした基線の道路標識などから察するに、それを作っている人達にはタイポグラフィーの知識が全くないようです。日本はどうですか? 同じように感じますか?
もし欧米でのタイポグラフィーの誤用によってうんざりされているとしたら、多分日本ではもっとうんざりすると思いますよ。

日本では、私たちの書記体系が、垂直と水平に並んでいるために、その問題は倍になるんです。それからテキストには常に欧文書体が含まれますが、それは問題を4倍悪くしますし。さらに、公共のサインが英語で書かれなければならないという規則が、芸術やタイポグラフィーの問題の他に、スペルと文法の問題を起こすんですね…。
さらに、そのサインを“改良”しようとする人が沢山います。たいてい手書きで何か付け足してある。日本に行ったら、素人のレタリングがそこら中にあふれています。でも、そこには懸命に善意を込めた跡が見え隠れします。だから、大好きでもあるんですね。
ドイツでの暮らしと仕事はどうですか?日本のもので、恋しいものはありますか?
ドイツでの暮らしは穏やかで、とても幸せです。日本では、真夜中に大音量のスピーカや道路工事の雑音から逃れることができませんから。ドイツは子供を育てるのに良い場所ですが、そうですね、日本を恋しく思うものが何かあるとすれば、一生懸命作られた手作りのサインと、その裏にある善意でしょうかね。
今回は本当にありがとうございました。これからも素晴らしいお仕事を続けてください!
11 コメント
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字游工房なのでは?
Posted by: ah @ 3月25日2006年
大変興味深く読ませていただきました。
画像もたくさんあり、勉強になりました。
小林氏のことは勿論知っていたのですが
結構若いんですね。驚きました。
日本人でありながら、その作品が海外でも高く評価されている
いわば『書体会の大御所』的な方だと思っていたので
漠然ともっとお年を召した方なのかと思っていました。
Posted by: みつとし @ 3月29日2006年
書体って、奥が深いんですね。
もしかしたら自分も大変な誤用ばかりしていたかも
しれないと、焦りました。すこし研究してみよう
Posted by: dtmgn @ 12月10日2006年
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Posted by: Helvetica / 書体って、すごい • Blog Archive • giantstep @ 12月29日2008年
[...] 関連記事: 小林 章:タイポグラフィーの境界を超えて – PingMag [...]
Posted by: Linotype Office Alliance | fixture.jp/blog @ 6月1日2010年
[...] それから、小林 章:タイポグラフィーの境界を超えてという、タイポ史上重要なエントリーも関連するのでリンク。さすがPingmag。 This entry was posted in Typo/Font. Bookmark the permalink. ← Picasa Web Albumsスクリーンショットレビュー カナル型イヤホン考:Sennheiser CX300 → [...]
Posted by: タイポグラフィー考:フォントブログ | fixture.jp/blog @ 6月1日2010年
[...] 別の話: コンパスと定規でローマ字はできない(小林 章:タイポグラフィーの境界を超えて) [...]
Posted by: 角の三等分 | inquisitor @ 8月7日2010年