ぺちゃくちゃ旋風 オランダに吹く!

2006年3月22日 カテゴリー: イベント/展示会, インターナショナル

ぺちゃくちゃ旋風 オランダに吹く!

オレンジになった ぺちゃくちゃ

僕が「ぺちゃくちゃないと」に初めて出会ったのはまさにこのサイトで、しかもたったの7週間前の事。それでもここオランダではすっごいスピードで事が運び、勢い余ってこの2週間に2回も「ぺちゃくちゃないと」、やっちゃいました!

作:マーク・ホークストラ
訳:ナツミ

現地のTV放送の画像

現地のTV放送の画像

で、事の始まりはというと。僕の出身地であるここグローニンゲン(オランダ北部の小さな町)では、僕も参加しているニュー・ハーデという若いクリエイター向けのネットワークがあって、スーパーデラックスでの「ぺちゃくちゃないと」について読んだ時に、すぐにこっちでもやれるんじゃないか?ってひらめいた。東京やロンドンならまだしもグローニンゲン?と感じても当然だったんだけど、もたもたしてる気なんか一切なくて、即「ぺちゃくちゃないと」の企画に興味ある人を集め始めた。東京とグローニンゲンは何千キロもの距離を隔てているけど、「ぺちゃくちゃないと」成功の魔法はこっちでも健在。ニュー・ハーデの創始者であり、すごいネットワークと思いつく事を片っ端からやる気にさせる魅力の持ち主、友人のラトハー・ミデンドープに感謝!おかげで、彼に電話を1本入れた3日後にはもう、僕達流の「ぺちゃくちゃないと」の会場を探して、地元の教会の下見にまで漕ぎ着けた。(ウレシカより:すごい!これってオランダのクリエイターと教会に関係してない?またキリスト教信者になろうかしら?)

レモンストランセ・カーク教会(photo by Omke Oudeman)

町内の教会を多数管理してる方々は終始最高でした!最終的には、日本人建築家吉良森子の手で修復されたばかりの、中心街に位置するレモンストランセ・カーク教会が会場に選ばれた。

僕自身が編集を務めてる関係で、ブライトという、ハイテクとライフスタイル系の雑誌/ウェブサイトで「ぺちゃくちゃ」現象の記事を(オランダ語で)書く機会にも恵まれて、そのおかげでマーク・ダイサムやマックス・フレイザーらとも出会えたし、マックスを通じてロッテルダムでも「ぺちゃくちゃ」が企画されていることを発見。すっごい偶然!ロッテルダムでの「ぺちゃくちゃ」の企画者は、クライン・ダイサム・アーキテクツの元社員、バート・カーディナルで、2人ともロッテルダムとグローニンゲンなら両方やっても大丈夫だと合意。オランダみたいな小さな国だと、2つの町は両極に位置してるようなものだからね。最後にマーク・ダイサムの合意を得て、全ては準備完了!脳裏には、以前ここで読んだ「ぺちゃくちゃ」記事に『新たな東京人専用の奇抜なイベント現る!』みたいに書かれていたのがあって、僕達は「ぺちゃくちゃ」風はどこでだって吹くんだと立証するために動き始めた。

3月8日:ロッテルダム

ロッテルダムのお客さん([Archined](http://www.archined.nl/archined/5282.html)より)

オランダでの「ぺちゃくちゃ」の幕開けは、グローニンゲンよりも遥かに大きく、歴史的建築物にも恵まれたロッテルダムで、多分ベストチョイスだったと思う。会場も、ずっとナイトクラブとして使用されていた映画館の地下室で、僕の想像するところの東京のスーパー・デラックスに近かったと思う。

「ぺちゃくちゃ」会場となった映画館

今回のプレゼンは、OMAのフロリス・アルケマンデとスーパースダカのフェリックス・マドラッツォから建築、ヴリーハー&ヴァンダムによるハンドバッグ。

ヴリーハー&ヴァンダムの「ハンドバッグ」

忙しい司会者とスクリーンを食い入るように見つめる観客

HUBのロバート・デ・ヴリーゼからは都会探検、それにマーティン・プットによる着メロ、フェムケ・ビルスマのテレフォン・ボクシングなどなど。

フェムケ・ビルスマの「テレフォン・ボクシング」

(ウレシカより:これは、アラード・アンド・フェムケのプロジェクトね。よく覚えてるわ!トウキョウ・デザイナーズ・ブロック2003に出品されていて、確かコンセプトは電話すること。つまり、重さもなく、形もない日々の行動を、いかに大変な作業にするか、ということなの。大きな部屋のあちこちに番号のクッションを貼付けて、ダイヤルするだけなのに、こんな大変な作業になってしまう。(そういえば、ヒドい筋肉痛になったわ!)こんな苦労をして、愛する人のためにたった1本の電話をかける人を観客が見守っているのも、またその番号を携帯から書き写すのを見るのも、なかなか面白いのよね。)


全員参加(こちらはTDBで準備中にトライした女性)

アラード・アンド・フェムケは、このためにわざわざ本物のボクサーを呼んだ

番号を叩いて!#ボタンを押したら、深呼吸してから話しましょう

会場は満員で、雰囲気は一言で言って最高!客席は限界まで一杯だったから、100人近い人が残念な思いをしたようだけど、これだけで「ぺちゃくちゃ」がオランダでもウイルス並の広がりを見せてるのが分かるよね。

ロッテルダムの舞台裏

3月16日:グローニンゲン

我らが司会者、シモン・フロエン

修復を終わらせたばかりのレモンストランセ・カーク教会の美しい背景と、日本の現象を一目見ようとやってきた地元メディアでこっちも最高!たくさんの人達がコンセプトを確認した上で、この町初の「ぺちゃくちゃ」に来てくれました!!企画の段階から、スライド20枚と1枚20秒ルールさえ守れば誰でも何でもプレゼンできる事を強調したのだけど、この第一弾で遠巻きに独創性を垣間見た気が?プレゼンは、誰も知らない街の中心部にある鍾乳洞から…

サンダー・アルブラスによって発見された、街の中にある「鍾乳洞」(画像は現地のテレビ番組より)

ロッテルダムの鍾乳石

サンダー・アルブラスが鍾乳石を解説

ビヨーン・ウィヤースによるクリエイティブ・コモンズ、サブリナ・テイスの写真などなど。

サブリナ・テイスの写真

サブリナ・テイスの写真

僕的なグローニンゲンでの初回「ぺちゃくちゃないと」のハイライトは:
オランダの作家、トーン・テレヘンの作品を朗読したアカデミー・フォー・ポップカルチャー・リーウヴァーデンの学生エリエン・ヴィーンストラ。トーン・テレヘンは子供本の作家で、朗読された本は全て同じ大きさで似たような行動をする動物達が住む世界にまつわる話なんだ。ストーリーはやや哲学的なんだよね。エリエンは、自作の絵を見せながらこの物語を紹介したんだけど、どういう訳だか、この組合わせにはすごく心を癒された。

エリエン・ヴィーンストラと自作絵

僕自身が東京の「ぺちゃくちゃないと」に参加したことはないけれど、絶対にこっちのとは違う点がいくつかあったと思う。例えば、当日のプレゼン枠の内2つは、なんとUneというバンドによる、6分40秒(20×20秒)のミニコンサート2回!

Une 時計を気にしながら演奏するバンド

それから、各プレゼンの後には助手のグンターとウムチから、どことなくスタトラー・アンド・ワルドーフを連想させるような、させないような、「第一印象」コーナーを設けてみた。この二人は適当なドイツ語かなんかで話し始めて、最後には自分たちが80年代前半のノーデレン・ウェストファーレンのハウス・ミュージックのパイオニアだって観客に信じさせちゃったんだよ。

助手のグンターとウムチ 予期出来ない展開

そして着々とプレゼンが進行する中、スピーカーの1人が参加できないことが判明して、突然に助手2人が枠1つを埋めなければならなくなった時には、ただただ信じて賭けた!しかし、本来のプレゼンターのスライドを見せながら彼らが即興で語った6分40秒後には、観客の大半が爆笑しすぎて笑いの涙をこぼす始末!!

どちらの「ぺちゃくちゃないと」も今後の続報に乞うご期待。これからも本家の精神に敬意を表しつつも独自に実験して、有名無名を問わず演壇を提供し続けていくこと間違いなし!どちらにしろ、この独創的コンセプトは「東京人専用」のレッテルを返上して、今後とも話題を提供してくれるものと確信してます!「ぺちゃくちゃ」は世界を征服する。

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1 コメント

  1. aska daır hersey

    Posted by: goruntulu sohbet @ 7月22日2011年

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