「ぺちゃくちゃないと」でプレゼンするための5か条

2006年3月3日 カテゴリー: イベント/展示会, グラフィック, 国内

「ぺちゃくちゃないと」でプレゼンするための5か条

ぺちゃくちゃないとのVol.30でプレゼンをするPingMagのジョン・Yongfook・コックル

ぺちゃくちゃないと」は、ユニークなデザイン・イベントで、今では世界の10都市で毎月開催されている。そして昨晩、東京のスーパーデラックスでは30回目のぺちゃくちゃが催された。PingMagチームはいつも通り、この楽しいイベントに参加したのだが、今回はジョン・”Yongfook”・コックル(つまり、僕)がプレゼンターの一人として、「日常のクリエイティビティ」についてステージで発表した。そんなわけで、僕のプレゼンについてのレポートと、ぺちゃくちゃないとで今後プレゼンしてみたい人に向けて、ちょっとしたアドバイスも書いてみた。

作者:ジョン
訳:キョウコ

「ぺちゃくちゃないと Vol.30 」を熱心に聞き入る観客たち

「ぺちゃくちゃないと」と他のデザイン・イベントの違いは、なんといってもプレゼンテーションのフォーマットだろう。20枚のスライドを見ながら、1枚につき20秒間話をする。そう、これ以上ないくらいにシンプルなフォーマットだ。ところで、はじめてのぺちゃくちゃプレゼンは、「初体験(…つまり、アレ)」に似ているかもしれない。とーってもナーバスなるし、タイミングは間違えるしで、一体いつ終わりがくるのやら頭がまっしろになる。

昨日の事にしても、あんなに念入りに準備を重ねていったのに(ものすごく早口にしゃべれるように、何度も練習したのに)何ヵ所かでトチったり、数秒間言葉が全く出てこない事があった。これって、僕にしたら珍しい事だ。だって、前の職場にいた時、何百人という聴衆の前で話す事を何度も練習させられたんだから…。きっと、このぺちゃくちゃの20秒の壁が予想外の展開を招いて、「ぺちゃくちゃ」独特の雰囲気をつくりしているんだろう。だからこそ、プレゼンターも観客も、忘れがたい体験をする事ができる。昨日の「ぺちゃくちゃないとVol.30」では、学生のデザインプロジェクトもあれば、建築作品、グラフィック作品にフォトグラフィーと、いつも通り幅広くて興味深いプレゼンを楽しむ事が出来た。例えば…

単にその場の状況を切り取るのではなく、その「瞬間」と捉えようとした、面白い写真の作品(鏡のエフェクトをつかったもの)や、

鏡のエフェクトをつかったシュールな写真 by Pallalink

ぺちゃくちゃのオーガナイザーであるマーク・ダイサムからは、最近訪れた南アフリカで見つけたという素晴らしい建築物の数々の紹介があった。


シャープなライン

それとミニマルなインテリア

南アフリカ

遠くから撮られた写真

僕はというと、”A Disturbing Foray Into The World Of Everyday Creativity(日常のクリエイティビティへの奇襲)”というタイトルでプレゼンを行った。これは、僕が去年始めた個人的なプロジェクトを通して発見したいくつかの事を、おもしろおかしく紹介していこうという内容だった。ウェブ開発/デザインに携わる一員として、僕はいつもウェブサイトや、ウェブサービスについて、なにか新しいアイデアはないかと考え続けている。まぁ、そのうちの99%はダメなアイデアだったり、実現出来ないものだったりで、「ムムッ、これって良い考えかも!……イヤイヤそうでもないか」とおもむろに中断していたGame Boyに戻る事の方が多いけど、残りの1%はこのステージを通過する。そんなわけで、この1%のうちの一つから、去年実際にウェブサイトを作った。


プレゼン中のジョン

マーク・ダイサムとおしゃべりする

「完璧に出来上がったように見える」ウェブサイトよりも、実際にアイデアを形にする事の方に注意を払ったこのサイトでは、みんなにマウスを使ってお絵描きしてもらって、それをサイト上で展示している。もう一つ大事な事は、描いた絵にFlickrみたいにタグ(キーワード)をつけてもらっているので、キーワード別に絵を検索して楽しむ事が出来る点だ。

ピンクで囲われた部分に絵を描く

このサイトを通して「同じ単語からみんながどのくらい違った解釈をするのか」という事を知る事が出来たのはすごく面白かった!そういった実験的な要素だけなじゃなく、純粋に絵だけ見ていてももちろん楽しめる。愉快な絵もあれば、グロテスクだったり、どうしてここまで!というくらい緻密なものもあったりしていろんな個性がある。

そんなわけで、このプレゼンでは人気のタグといくつかの絵を紹介した。

目の作品のクローズアップ

白いキャンバスに向かって、描きたいものがなんにも思いつかないとき、多くの人がいくつかのイメージに行き着くようだ。顔、ネコ、そして目…こういうアイコンはは僕のサイトでたくさん見る事ができる。中でもいくつかの絵は、本当に細部まで神経が行き届いていて驚かされる。133 x 74 pixelの小さなスペースに、ほとんどの場合がマウスを使って描かれている事を考えたら、本当に良く描けていると思う。

ネコ

いろんな体型のネコたち

アニメ

アニメの作品のクローズアップ

そして、たくさんのアニメファンからの作品…

ゲームのキャラクター

そして、ゲームファンも…

拳銃…

物騒なタグもいくつかある。例えば、「拳銃」がその一つだ。それと、もっと物騒な事は、このタグの中に展示されている多くの絵が、同じ人物によって描かれていることだ…

スター・ウォーズ!

スター・ウォーズの作品のクローズアップ

ワー、才能あるな、と思わされるスケッチに出会う事もある。例えば、スター・ウォーズのタグで見かける絵の中には、すごくディテールまで気を使って描かれているものがある。

そんなこんなで昨日のプレゼンはとても楽しかった。僕のプレゼンは他の人に比べて、あまりデザイン中心のものではなかったが、観客をそれなりに楽しませる事ができたんじゃないかと思う。(エッチな絵を見せた時は、安っぽい笑い声が聞こえてたけど)。でも、今回の経験を通していくつか気がついた事がある。もしまた「ぺちゃくちゃ」でプレゼンすることになるとしたら、次はこの事を心に留めて置きたい。ぺちゃくちゃないとは、僕が思うに、他のスライドをつかったプレゼンとはかなり異なっているから、準備するにも前例がなくてなかなか大変だ。それに、僕は今までに何度もぺちゃくちゃないとに足を運んで、たくさんのプレゼンを見てきた。だから、「いつかぺちゃくちゃでプレゼンしたい!」という人にちょっとしたヒントをあげられるんじゃないかと思う。まったく違う意見の人もいるかもしれないけど、これはあくまで僕の個人的な意見なので、参考にしたい人はしてみて欲しい。

ぺちゃくちゃないとでプレゼンする人のための5か条

ぺちゃくちゃでプレゼンする人のための5か条

1) 自分が言いたいことを伝えるために、とにかく練習に練習を重ねる。「えーっと」とか「それで〜」とかを無意味な間投詞を退治する。いいかい、スライド1枚につき20秒しかないんだから!「あ〜」とか「え〜」とか言ってる内に、時間はどんどん流れて行っちゃうよ!

2) みんなに見せているスライドと、話の内容を合致させる。人によっていろんなプレゼンの仕方があると思うけど、今まで見てきて「うまいな」と思ったプレゼンターの発表スタイルは、スライドを見ながら一枚一枚に対して順番に解説を加えて行くというものだった。スライドをバックグラウンドに流しながら、その前でスライドの進行とまったく関係なく延々話し続けるスタイルだと、僕は集中できなかった。

3) 観客が共感できるような内容にする。自分の作品を実現するためには欠かせなかった大事な技術的な説明や、精巧なグラフィック作品の奥の隠れた意味やメタファー。自分には大切な事でも、観客のすべてが難しい理論に興味があるわけじゃないし、理解してもらえない場合もあるだろう。だから、みんなが楽しめるようなアプローチの方法を考える事が大事だ。例えば、身近なものと比較してみたり、(例えば、重さの話をするなら、”トン”で説明せずに、車が何台とか、象が何匹って言いかえてみたり…。)この事によって、正確さは失われるかもしれないけど、みんなの頭の中で、イメージがはっきりしてくるし、特にいろんな業界の人が観客にいる場合には、こういうちょっとしたサービスが、とっても貴重なものになってくる。

4) 笑顔。プレゼンターとして、作品を表現するのは君だし、その場の雰囲気を作り上げる事も君の役目だ。これは逆じゃない。作品は君の代わりを演じてくれないから、自分から進んで作品の説明を行おう。君が退屈そうに作品の発表をするなら、作品がどんなに素晴らしくても、観客も退屈してしまうものだ。

5) 明確なテーマを一つ定めて、最初からそれを打ち出して行こう。このプレゼンはいったい何についてで、いまからどんな物を見る事になるのか、観客にはっきりと知らせる事が大事だ。1つの作品について詳しく話を聞けるのか、それとも5つの作品についてなのか?又は、仕事を探しているから、自分のポートフォリオを見せたいのか?プレゼンの最後じゃなくて、最初に聞かせてほしい。だって、プレゼンの終わり頃には、「カウンターにビールを注文に行こうかな」なんてそわそわしている客もいるからね(僕だ)。

この5か条が、少しでも参考になるといいな。他にも良いアイデアがある人は、下のコメント欄に書き込んでね!

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2 コメント

  1. moi aussi

               _
              ray  sat
              ○-○ー
               U
                ん。

     
                 Love & Creat
    
    どうぞ宜しく 
    さとうち 玲です 
    my favorite old string
    http://mixi.jp/viewdiary.pl?id=94&ownerid=1

    Posted by: ray_sat @ 10月12日2006年

  2. bu kalp sneı unuturmu

    Posted by: goruntulu sohbet @ 7月22日2011年

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