外人殺し屋竜:ドローイングで日本語レッスン

2006年3月2日 カテゴリー: インターナショナル, グラフィック, 国内

外人殺し屋竜:ドローイングで日本語レッスン

Gaijin Dragon Slayer(外人殺し屋竜)シリーズ。サイトのトップイメージ

ピーター・ノーブル(Peter Noble)のウェブサイトに行き着いたのは、まったくの偶然だった。Gaijin Dragon Slayer(外人殺し屋竜)は、彼が日本語の文字を覚えるために始めた、全く個人的なドローイング・プロジェクトであるが、どうやらこの方法で、彼は日本語を日々上達させているらしい…?

作者:ウレシカ
訳:キョウコ

「ペンはここです」

ピーターの不思議なドローイング作品を眺めれば眺めるほど、PingMagは彼に興味をそそられた。そこで、現在ニューヨークに在住の英国人アーティストに、一度も日本を訪れた事のない彼が、なぜ突然日本語を勉強しようと思い立ったのか、そして漢字を覚えるためにどうしてこうも血まみれの絵にしなくてはいかなかったのか、話を聞いてみた。

「あやしいおとがしました。」

あなたが日本語のフレーズや文字を覚えるために作り出したイメージの数々を見て、すぐに大ファンになりました。でもピーター、あなたは日本に住んだ事もなければ、旅行で訪れた事もありませんよね。奥様も日本人じゃないみたいですし…。一体全体、何がきっかけで日本語なという難しい言葉を勉強しようと思ったんですか?

漢字の練習

うーん、難しい質問だね。

僕のアメリカ人の妻が…彼女もアーティストで名前はLiz Rosenblumっていうんだけど、彼女が日本映画と日本料理を僕に教え込んだんだ。スシとかサシミとかのアメリカでよく知られている日本料理だけじゃなくて、居酒屋で出されるお料理とか!(今、ニューヨークでは居酒屋の人気が出てきているんだよ。)そんなこんなで、日本の文化に興味を持ち始めたんだ。

「母はだいどころでりょうりをつくっています。」

でも、最初に講座を受けようと思ったきっかけは、アニメのクラスが定員オーバーで受講できなかったからなんだ。それで代わりに日本語をとったんだよ。

それから日本語を勉強するために、クラスで習ったフレーズを使って絵を描き始めた。最初の絵を描いて以来、作品を作ることに取り憑かれちゃったんだ。最初は、ひらがなとカタカナだけを使ってたんだけど、最近は漢字も取り入れているよ。日本語って僕のドローイングになんだかぴったりでね。だからますます勉強したくなっていくんだ。

「きのうじてんしゃのじこでけがをしました」「いちごのあじがしています。」

この名前「Gaijin Dragon Slayer」の由来はなんですか?

ある晩地元の居酒屋にいた時に、「Gaijin Dragon Slayer」って名前を思いついたんだ。それが日本語のクラスで習った言葉をつかったドローイン・シリーズの名前になったんだ。

「そのうちかのじょにはかれのせいかくがわかってきた。」

えーっと、そこで絵を描いているんですか?居酒屋で?

そう。いつも地元の居酒屋で作業する事が多いね。

ピーターのスケッチブック

ドローイングの道具

あなたにとって、この絵を描くという作業はどんな意味をもっていますか?ただ単に、日本語を覚える方法の一つに過ぎない?それとも…

僕にとっては、このドローイングたちは、2つの存在を表現する、もっとも直接的な方法だと思う。2つの文化がぶつかりあって、笑ったり、何かに気づかされてハッとさせられたり…そういう事を表現できる場だね。

アートがなければ、日本語にここまで夢中にはならなかっただろうし。

「こうらもさんぼんほどのみました。」コーラと甲羅?

「見にくい」と醜い?

あなたが描き続ける理由はなんですか?

絵を描く事は、日常の一部だよ。すべてが絵の題材になるし…。最近、自分の興味の対象と言語を組み合わせる方法を発見したんだ。言葉のために絵を描いたり、絵のために言葉を勉強したり…どっちが先に来てもいいんだ。絵を描くことで、いろんな事が理解出来るようになる。今では、ドローイングなしで日本語を学ぶ事が想像できないくらいだよ!完璧な組み合わせだね。

「過労う」

「私は飲みません。」

それにしても、残酷な絵が多いですよね〜。

あ、人を切りきざんだり、血が多い事?それは多分、日本のホラー映画をたくさん見すぎたせいだね。 ;-)

「軽犯罪」…絶対ちがう

僕のユーモアのセンスって、ちょっとダークなんだ。クラスで習うフレーズのいくつかは、あまりにも丁寧でさ。そんな事から僕の中の「悪魔」がイタズラ心を起こすんだよ。ちょっと残酷な絵を描いた方が、覚えが早いみたい。

「あくまたち」

そうなんですね!(笑)ところで、絵だけで生計を立てているんですか?

いや、残念な事にそうじゃないんだ。他の事でお金を稼がなくっちゃいけないんだよ。プリントものをギャラリーで採用してもらったり、いくつかのデジタルアート作品はブルックリンのミュージアムとかニューヨークの公立図書館のアートコレクションに加えてもらっているよ。でも作品を売って少しのお金を稼ぐ以外では、床のモップがけをしたり、トイレを掃除したり、イモの皮を向いたり、ウェブのデザインをしたり…。いろんなことをやってきたな。

別のプロジェクト。本のイラストレーション

別のプロジェクト。本のイラストレーション

ガンバッテクダサイ!近い将来日本に来るご予定は?それとも、「不思議の国、ニッポン」という想像上の国として留めておきたいですか?

今年の終わりか、2007年のはじめに日本に行く予定だよ。

日本人の多くが、西洋の空想上のイメージに影響を受けているように、僕も日本の「イメージ」から影響されているよ。これが「本物」の日本じゃないって事は分かっているけど 、今のところ日本という夢の海をただよっているよ…。

ピーター(Peter Noble)

…そしてこっちもピーター?

ありがとうございます、ピーター!日本語のレッスン法、とても興味深かったです。私も絵を描けばもっと早く上達できるのかもしれませんね…。

ピーターの違う作品を見てみたい方は、コチラで!

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3 コメント

  1. わお!凄い!
    私もこうやったら英語をもっと覚えられるかな。。
    でもこんなふうにユーモアたっぷりにかけない。
    ちょっとカルタみたい、と思ったよ。

    Posted by: dawn @ 3月2日2006年

  2. ピーターすんごい楽しいですね!
    いいなぁ、こんなふうに頭の中が自由自在な人。
    このドローイング、絶対cool! まるで鏡の中にある日本ですね。

    Posted by: YO-CO @ 3月3日2006年

  3. 外人殺し屋竜:ドローイングで日本語レッスン good post958

    Posted by: air multiplier @ 4月21日2012年

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