
ウェブをやっている人なら聞いた事があると思うけど、今ちまたでアツい言葉は「Web 2.0」だ。簡単に言えば、いろんな人にいろんなサービスを提供する、という事になるのかな。JacascriptのビジュアルエフェクトやAJAXなどの人気の増加とサポートの充実に伴って、近年ウェブ制作の方法が変化してきた。そのへんのキャッチフレーズを全部ひっくるめたのが「Web 2.0」というわけだ。たしかに、これらの特長が、新しい概念であり、多くの新しいウェブサービスの機能進化の手助けになった事には異存はない。でも、Web2.0というのは、少なくとも僕にとってはもっとインターネットの人間的、社会的側面を指している言葉に思える。つまり、ユーザー同士のインタラクションをより必要とし、かつ交流を促す…。僕の目には、Web 2.0というのは、人々のウェブに対する姿勢のパラダイムシフトとしてうつる。この現象は、一つにはブログの圧倒的な流行によってもたらされたものだけど、新しいテクノロジーやサービスの適応は、これらの結果に過ぎない。長くなったけど僕にとってのWeb 2.0は、「ソーシャル・インターネーット」だ。
作者:ジョン
訳:キョウコ

一体このような変化はいつ頃からはじまったのだろう?恐らくこの動きを推進した代表的なものの一つに、コミュニティーウェブサイトと言われる存在がある。このウェブサイトでは、人と人をつなぎ、考えや写真を共有したり、自分のネットワークを作ったりできる。このようなジャンルは、現在の人気のWeb 2.0のサービス(例えば、del.icio.usやらflickrやら)のずーっと前から存在してけど、現在の「ソーシャル(つまり社交としての)」インターネットを道を開いたのは、やはりこのジャンルに間違いないだろう。しかも、今はもっとよりよいサービスが提供されていて、前述のdel.icio.usやflickrが華麗に花をさかせている。

この記事では、2つの最もポピュラーなコミュニティーウェブサイトを見て行きたいと思う。一つは日本発、もう一つは欧米発のものだ。PingMagは日本の読者と、海外の読者が両方いるから、まず、その両方のサイトについて、簡単な説明をしたいと思う。「そんなの知ってるよ!」なんて言わずに少々おつき合いいただきたい。それがすんだら、日本のコミュニティーウェブサイトについて僕なりの見解を加え、どうしたらよりよく改良できるか、という事について触れてみたい。

MySpaceのつつましい「ロゴ」

mixiのロゴ
「MySpace」は、英語圏ではもっとも人気のあるコミュニティウェブサービスだ。現在のところ、約5700万人 のユーザーが存在すると言われていて、特に10代の若者には定番のサイトだ。対して日本の「 mixi」は、270万人のユーザーを擁する。両方ともそれぞれ幅広い人気を誇り、非常に忠実なユーザーベースに支えられている。

「MySpace」 の始まりはとてもとてもつつましいものだった。それはその見た目からも感じ取る事が出来るかもしれない。たった一人によって開発された「MySpace」は、(しかも、CFMLというあまりみんなが使わないようなスクリプト言語を使って、だ)デザインやレイアウトに「アマチュア」っぽい雰囲気が漂う。でも、だからこそこのサービスが若者の人気を勝ち得たのかもしれない。つまり、どこかの巨大な企業が、金儲けのために作ったサイトではなく、一人の人が管理をしているフレンドリーなサイトだという印象を与えるからだ。(でも実際には、去年世界のメディア王ルパート・マードック率いるNews Corp.によって5億8000万ドル買収されているんだけど)

比べて「mixi」のホームページは、もう少し「デザインされている」という感じで、いかにも日本のウェブサービスの会社によって制作されたような雰囲気だ。いろんなセクションがパッと見られるという点では「mixi」のホームページの方が、「MySpace」に勝っているように思う。お友達の最新のブログエントリーから、参加している「クラブ」や「グループ」からのメッセージ、そして友達のフォトアルバムへの写真の追加までが一目で分かるし、友達のブログ、グループのサイトに簡単にアクセスも出来る。「MySpace」でも同じような機能はあるのだが、ビジュアル面でのヒエラルキーが分かりづらく、わざわざ使い方を調べないとならないのが難点だ。
これらのコミュニティーウェブサイトで共通の問題点は、ユーザーを満足させるために、どんどん機能を拡張していって、その結果、何が焦点なのか分からなくなってしまう点だ。アプリケーションの開発の世界では、この事を「bloat(膨張)」と呼ぶ。流行に追いつくため、そして他のサービスと競争するために新しいサービスやウィジェットを盲目的に付け加えて行く事は、サイトの中心となる機能から脱線する事を意味する。MySpaceとmixiを見ながらちょっと説明したい。

「Myspace」ホームページのビジュアルヒエラルキーは以下のようになっている。上から順に
- サーチ
- 広告
- ナビゲーション
(と、ここまではOKだ)
- My profile:プロフィール
- 広告
- 余分な統計:ここでは、このサイトが何人のユーザーに使われているか、なんて事が書かれている。でも、外部向けで、新しいユーザーを引きつけるためならまだしも、すでにメンバーの僕が、どうしてこんな情報を知らなくちゃいけないんだろう?だいたい、毎日数字を覚えて「わ、最近ユーザー増えたな」なんて喜んだりしないと思うんだけど。
- MySpace announcement:お知らせ
- Cool New People:ここでは、ランダムに選ばれた新しいユーザーの紹介がある。もし、僕と何らかの共通点があって選ばれているとか、そういう法則があれば便利なコーナーかもしれない。でも、ランダムに選ばれた人なんて、別に興味もないし。
- Featured Profile:今日のこの人。 手を変えた宣伝にしか見えない
- Tell People About MySpace:マイスペをお友達に伝えよう!
- My Mail:メール
- My Friends:お友達
- My School Homepage:学校のホームページ 「bloat!」
- My Bulletin Space:掲示板
「My Mail」や「My Friends」「My Bulletin space」こそが中心となるべき機能で、便利なツールなのに、それがページの一番下に追いやられているなんて…。レイアウトに問題があると思う。

「mixi」のホームページは、もっと機能的だ。上から順に
- 広告(このポジションがベストだと思う。邪魔にならない)
- ナビゲーション
- サブのナビゲーション
- サーチ
- お知らせ
- ユーザーのプロフィール写真
- ユーザーに関連したサイトのリスト:友達のブログの更新や、グループの最新のポスト、友達の新しい写真に、おすすめのレビュー(mixiのレビューは何のトピックについてでもいい)、自分のブログのエントリーなど。
- マイミクシィ一覧:お友達の中から9人を表示。どうやって選ばれているかは知らないけど…これってまったくのランダムに選ばれているのか、それとも新しいポスト順なのか、ちょっと分からない。もし、どんな風に選ばれているのかが分かれば、もっと便利かも。
- コミュニティ一覧:自分が参加しているグループ関連のサイトだけど、大体上とおなじ。
- 紹介文:紹介文を書いてくれた人のリスト(自分のブログで「彼って、素敵な人よ!とか、推薦文を書いてもらえる)
- ニュース:一番右端のこのセクションは、最近導入されたばかりだけど、「bloat」だと思う。最新のニュースに今日の天気などの一覧だけど、これなら、他のそれ専門のサイトで見た方がよほどいいと思う。(それか、窓の外を見て、雨だなぁ、とか。)たしかに、ホームページでニュース一覧が見れるのは便利ではあるけど、それより失うものの方が多いと思う。画面もゴチャゴチャして見えるし。
次は、「MySpace」の典型的なページを駆け足で見て行く事にしよう。

先ほど、「アマチュア」っぽさが人気の理由の一つと書いたけど、「MySpace」の人気の秘密は他にもある。簡単なhtmlを使って、ユーザーが好きにページをアレンジ出来るという点だ。(でもこれって、ユーザビリティの面から考えると鬱陶しさすら感じてしまうんだけど。)この事によって、アニメーションのバックグラウンドに、派手なピンクのフォント、そして変な音楽がBGMとして流れる、というような不協和音バリバリのページが出来上がってしまう場合がある。使い勝手が悪いことこの上ない。ただ、いい点を上げるとするならば、ユーザーが、本当の意味で自分の「スペース」を作り上げられるという所だろうか。機能的なブログや掲示板である事よりも、自分の延長としてこのスペースを使い、そして自分らしさを作り上げる、そういった楽しみ方もあるのかもしれない。
そういう意味では、「mixi」の典型的なページはちょっと味気ないかも。

すベてのmixiユーザーのページは、こんな風な見た目で、レイアウトを変更するというオプションはない。しかし、これはそう悪い事でもない。だって、自分のホームページから、友人のサイトや関連サイトへと、外のサイトに移動しようという気にさせられるからだ。大体、自分のページばかり眺めていてもしょうがない。本当のコンテンツはクリックして移動してから見つけるものなんだから。
「MySpace」が「僕/私のページを見にきてよ!」という考え方であるのに対し、「mixi」はユーザーに「外に出て、交流せよ」と促す。「MySpace」ではコミュニティに参加しなくても、フォーラムにコメントを書き込まなくても、全く問題ないし、自分のページをかわいくデザインする事に時間を費やして、他のサイトにリンクを残してみんなに「見に来てよ!」と宣伝して回る事の方が普通かもしれない。ただ、「mixi」でユーザーに与えられたオプションは、もっとコミュニティに根ざしている。一人で時間を費やす事よりも、外に出てコミュニティの中で活動しなさい、と働きかける。
ただし!「mixi」はコミュニティウェブサイトとしては良く出来ているけど、まだいくつか改良の余地があると思う。
ビジュアルのヒエラルキーについての改良点と、Web2.0で最近良く見られる流行を取り入れて、mixiのトップページに少し手を加えてみた。
あ、言っておくけど、新しくデザインをし直そうなんて気は全くない。彼らがすでに持っているものを活用して、どうやったらmixiをよりよく出来るかを考えてみただけだ。ここが欠点だと思う点を上げるとすれば、ナビゲーションで、自分が今どこにいるのか分かりにくい点、urlが全く読めない点だ(例えば、僕が、このリンクhttp://mixi.jp/view_community.pl?id=515を君に送ったとしよう。一体自分がどこにやってきたのか、分かる? http://mixi.jp/community/the_beatles/ とかの方がよくない?)。僕はmixiの社員じゃないから、ただアイデアを出しているだけなんだ。あんまり深く考えないでね!
これが、mixiのビフォー

そしてアフター(クリックして大きな画像を見る):
どこが違うのかって?簡単に言うと:
まず、フォントをサンセリフ体に変えた。前は、セリフ体だったけど(多分、Times New Romanかな)。このサイトだと、サンセリフ体の方が読みやすいと思う。
自分のプロフィール写真の下の2つのリンクを消去した。以前はここに、自分の写真を変更するためのリンクと、プロフィールを編集するためのリンクがついていたんだけど、これってそんなに何回も使わないもんな。その代わりに、何通新しいメールが着ているかと、自分のブログへの最新コメントを表示するようにした。この2つは、多分一番しょっちゅうチェックするものだろうし。
ひょっとして、違う意見の人もいるかもしれないけど、僕にとってmixiで一番大事なのは、友達のブログの更新状況をチェックしたり、コメントしたりする事だ。というわけで、この点に力を入れてみた。コミュニティのニュースとか、最新の写真は、もっと小さくていいと思う。(特に後者については、頻繁に更新されないし)-
ついでに、「ウェブサーチ」は消去した。だって、mixiを使って、ウェブのサーチする人っている?代わりに、レビューサーチを用意してみた。
サイドにあったいくつかの機能とパネルを消去した。あんまり便利だと思わなかったし。ニュースはギリギリって感じだけど、やっぱりmixiのユーザーにとって、最も必要だと思われるコンテンツを目立たせるために、今回は消去させてもらった。ニュースや天気が見たい人は、それ専門のサイトでチェックして欲しい。
もしmixiや他の日本のウェブのサービスを向上させるためのアイデアがある人は、この下のコメントに書き込んでね。みんなの意見もぜひ聞いてみたいからさ!
4 コメント
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友達一覧と、コミュニティ一覧は、左側の小さなスペースに収まっているべきでしょうか?
自分の日記や紹介文などが左側にあっても良いのではないかなど、いろいろ思うことはあります。
友達の最新アルバムも、タイトルの表示ではなくて、写真を評させるように素れば良いと思うし。
mixiって、「どんな点で第三者と繋がりたいか」という視点を持たないデザインを作りたがっているように見えます。
それと、日記の行間を空けてほしい。
Posted by: JEFF @ 2月23日2006年
>>友達の最新アルバムも、タイトルの表示ではなくて、写真を評させるように素れば良いと思うし。
確かそうならよいですね。Good idea.
Posted by: Administrator @ 2月23日2006年
mixiのweb2.0から来ました。
mixiとMySpaceの大きな違いと言えば、日本とアメリカの文化の違いでしょうか。あちらは個人のアイデンティティを重視しますし、日本では共有していることが重視される文化です。ですので、MySpaceでは当然のようにユーザー自身が自分のアイデンティティを主張できる仕様になっているのだと思います。
ただ日本もどんどん変わってきていますから、mixiのページレイアウトは仕方がないとしても、自分でYahooみたいに好きな色を選択できたりするような機能があっても良いと思います。とりあえずこれだけでも効果あるし。
まあMyspaceはユーザーの好き勝手になっているのでユーザビリティとかそんな概念がまったくないから読む気がうせるけどね・・・。(笑
Posted by: takuya @ 2月23日2006年
The old gentleman, in order to encounter pirates in the report of the ascent that lies above the cockney distinctions of eating and drinking; those who are as accurate as a matter of surprise, Miles, are well known to be ashamed of his early and most comprehensive of all classes, particularly at the turn-outs of London.
Posted by: www.moultrieobserver.com @ 1月1日2007年