
愛より甘いものってな~んだ? そう、チョコレート!! そしてそれが、格別素敵に包まれた「本物の」チョコレートであるなら尚更! ただ1つ注意しなきゃならないのは、正しいタイミングを逃さないことだけ…
作:ウレシカ
訳:ジュンコ
バレンタインは、明らかに日本が起源ではないけれど、すでに独特のアレンジで「日本化」されて、今ではしっかり日本文化の一つとなっている。たった数日間で、日本のチョコレートの販売数に、もの凄い上昇カーブを引き起こしちゃうという、年に1度の大イベント。

ドイツにいる私の父は、バレンタイン・デーなるものが大キライだ。なぜかっていうと、“いつ”“どうやって”バレンタインというものがドイツ文化に入り込んで来たのかをしっかり覚えているから。…正直なところ、それは花の販売促進のための洒落た演出に過ぎなかった。ただし、日本では、それが花では無くてチョコレートだし、“誰が”買うのかってことが特定されてることがドイツとは違う。“女性限定!”なんて、ドイツとは大違いだ。
不公平?…大丈夫、ちょっと待てば、ホワイト・デーに、男性がお菓子を返してくれる。少なくとも一部の男性は!…なんと面白い“役割分担システム”なんだろうか!

今、渋谷のマーク・シティでは、「マーク・バレンタイン・アベニュー」なるものがあって、チョコレートを販売するスタンドが並び大通りを作っている。 そこでは、史上最高に綺麗なチョコレートたちが眩いくらい(…と言っても、私はまだ銀座をチェックしていないんだけど…)!
日本のバレンタインで一般的な物の一つに、Nama-Choco…“生のチョコレート”がある。 それに出会う度、本当に上品だなぁと、うっとりする。 ココアがまぶされた黒いこってりしたチョコレートは、まるで雫の様で、滑らかで、濃くて、口の中で瞬間に溶けてしまう。なんてゴージャス!

うっとり、生チョコレート

PUISSANCEからは生チョコのケーキ。おいしいのなんのって、口では表せないくらい!
素晴らしい味以外にも、それぞれ異なった顧客をターゲットとしたデザインを見るのもまた興味深い。
「RICHART」は、面白い方法でチョコレートにモチーフを印刷することで目を引いている。このフランスのメーカーは、上品で、和風のパターンを選んだようだ。

それから、「THEOBROMA–Musee du Chocolat」、これもフランスのお店。 「キャビア」と名づけられた黒いチョコレートは、最も高価で独占的なチョコレートだってことを言っているのだろう。 “個人的には”、それを食べたいかは微妙(笑)。

ベルギーの「ゴディバ」はハート型プラリネが一押しの様子。(最近ではチョコレートの上の印刷がすっかりポピュラーになって、これまで定番だった、ブラックチョコにホワイトチョコで彩る…なんてシンプルなやり方は、ほとんど押しのけられた感じね)。

同じようなハート型でも、誰をターゲットとしてデザインされたかで完璧異なるなぁと感じるのは、日本のメーカーの「O2」。 ピンクのラッピングで、若いグラフィックデザインと可愛らしいスタンド…明らかに、若い、学生などの女の子をターゲットにしている。

「デカダンス ドュ ショコラ」は日本のお店。 マーク・シティの中のその店は、まるでチョコレートで作られてるみたいだ。 チョコレート・ドリンク、チョコレート・タルト、チョコレート・クッキー…。そのお店の広告は、一歩足を踏み入れればチョコレートのプールに飛び込めるんだって本当に感じさせるから、 毎日強い誘惑と戦う私…。 今までのところ、怖すぎて試みてないけど。…1度行ったら2度と帰れない(帰らない?)かもしれないから。
彼らのプラリネのディスプレイ!なんと箱までチョコで出来ているのだ。う~ん、おいしそう☆

最後に紹介するのは、再びフランスのメーカー、 「Chocolat BEL AMER」。 ここは他とは少し異なったスタイルを持つ。「チョコレート・パレット」の上の、ドライフルーツ、ナッツ、そしてハーブ。こちらは、やや「大人の」男性向け、…そう、例えば居心地の良い晩に暖炉の側でカミュを読んでいる夫。 妻は、後ろから近づき、チョコレートのパレットで彼を驚かす。「ダーリン!こんなに歳月がたっても、まだこんなにあなたを愛しているのよ!」…と、失礼。これは少々妄想が過ぎたみたいだ…。

ほとんどの店員さん(魅力的なお嬢さんばかり)は、本当に感じが良く、気軽に一押し製品を味見させてくれる。それを乱用して、気持ちが悪くならないよう要注意!

他に、ショッピング・バッグまでが、マークシティ・チョコレートアベニューのカタログに特集されているは面白い。どのバッグもバレンタイン用に素敵にデザインされたものばかり。なぜって?だって、パッケージも大事な日を彩る仕掛けの一つだから。日本のパッケージは本当に細部まで計算されていて、美しい。チョコレートとそのパッケージを見ているだけで、そのブランドが、どのくらいデザイン戦略に意識的かという事が分かる。

ファンキーなO2バッグを見れば、若い少女を対象にしてると分かる(明るいピンクに比較的安っぽく見えるグラフィックデザイン) 。逆に、上品で保守的なDemelのバッグを見れば、誰に販売したがっているか一目瞭然だ。 でも、それって顧客が知りたがってる事?

O2 のスタンドと…

…PUISSANCEのスタンドを比較してみる
なんだか面白い。

ともあれ、これはバレンタイン・チョコレート戦争の、始まりのほんの一部分。 これから数日間、至る所で、自由に「生チョコ」を楽しんで頂きたい!
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