
日本は地震大国だ。特に関東地方で大地震が起こるのはもうすぐだってずーっと言われ続けているし、今度東京地方に直下型地震が来たら、季節、時間帯によって数は変わってくるが、死者1万3000人。避難者は500〜700万人。そして、一ヶ月を超える長期の避難所生活を余儀なくされる人が200万人以上出るという調査報告がある。怖いよ〜。しかし怖がってばかりもいられない。備えあれば憂いなしだ。そう、そんなみんなの不安な気持ちを象徴するかのごとく、日本には地震/災害対策のマーケットというものが確実に存在する。
作者:キョウコ
まず、地震対策の本。「…月が危ない!」とか「…日がXデー」なんて雑誌の見出しをみるたびに、「無責任に怖がらせるんじゃねぇ!」と気が小さい私は逆ギレ気味に腹を立てているが、ここで紹介するのは、災害時にどう行動するかという事で手助けになる本だ。まず、昨年出版された旺文社の「災害時帰宅支援マップ(首都圏版)」。災害が起こった際に、出先から歩いて家までたどり着くため、安全だと予測されるルート、途中で立ち寄る事が公衆トイレ、水の出る公園、病院、ブロック塀がある場所などが紹介されている。(ちなみに、実際にこの地図を片手に避難訓練をおこなった方のレポートを発見。面白いです。)他にも、地震が起こった時の行動を、ユニークなアプローチで紹介した「彼女を守る51の方法ー都会で地震が起こった日」なども。これは、彼女と繁華街でデート中に地震にあったら、という設定で大事な彼女を守るには?そして震災時に必要な知識は?などを分かりやすくケースバイケースで説明した本。

(左)彼女を守る51の方法ー都会で地震が起こった日(右)災害時帰宅支援マップ(首都圏版)

免震や耐震の本
本だけではない、地震対策グッズも大々的に売り出されている。例えば、日本のある地域で地震があると、翌日には東京のDIYストアで地震対策グッズがあふれかえる。特に目を引くのが、災害時持ち出しバック、だ。いろんなメーカーからいろんな種類が出ているが、中に入っているものは、だいたい「非常食、自家発電ラジオ/懐中電灯、ローソク、ライター、軍手、ゴミ袋、粘着テープ、マスク、ホイッスル、タオル、救急セット、ラップ、ブランケット」などが主流で、値段によって中身が違う。ケース自体も利用できるバケツ型のもの。無印が販売しているシックなもの。女の子向けのオシャレなものまで、さまざま。もちろん自分でも用意できるものばかりだが、私のような怠け者にはすべてそろっているのはありがたいかも。

無印の防災セット

ガールズ エマージェンシーキット
そして、災害時に食料と同じくらい大切なもの。それは、トイレの確保だ。お店でも簡易トイレは多く販売されていたが、最近話題になっているのが、マンホールの上にトイレを設置するという方法だ。下水道と直結しているので、水を流すなどの心配がなくとても便利だ。私の知らないところで地震対策グッズはどんどん進化を遂げていた。

簡易トイレ。トイレの問題は重要

バッテリーのいらない商品が人気。これは、ライト付きラジオ。しかも逆に手回しで携帯に充電もできる

でも、どんなにたくさんの商品をみても、実際に家庭できちんと対策をしている所を私は見た事がなかった。それが、つい先日、じっくりと観察する機会に恵まれた。「ひょっとしてコレ、地震用じゃないっすか」千葉に住む友人S宅は、地震対策グッズでいっぱいだった。

聞くところによると、地震関連の死因のうち80%以上が家具の転倒による圧死だという。知らなかった。というわけで、これ。突っ張り棒だ。

突っ張り棒。お店でもいろんな種類を見かけた

これは上から家具を引っ張ってとめている。
キッチンに移動すると、こんどはこんなものを発見。

冷蔵庫に設置してあるドアロック

留め金と、棒!
右側の写真は、観音開きの食器棚が地震で開いて、食器の散乱、けがを防ぐものだ。そして冷蔵庫にもロックが!友人曰く、「野菜が散乱したところで、別にいいと思うんだけど…」律儀で器用なお父さんをもって、うらやましいと思う私の横でそうつぶやいていた。なるほど、確かに毎日料理をする人間にとっては結構面倒かも。でも冒頭に書いたように備えあれば憂いなし!みなさん、用意はできていますか?今回いろんなものをみて、道具はともかく、心の準備をするのは大事だなと思った私でした。

こんな工夫も。上から箱が降ってこないように、ひもで固定してある

そして床には滑らないシート。完璧。
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