
渋谷の人ごみを歩いて疲れたので、ちょっと休憩する事に。そしたら、東京トーキョーワンダーサイト・渋谷でFuckin’ Brilliant!! マジヤバい!という名の面白そうな展示会をやっていたのでのぞいていく事にした。英国と日本のデザイナーを取り上げたこの展覧会で私がもっとも心を引かれたのは、4人のアーティストの作品だ。彼らの共通点は、作品に対する大いなる献身と、ほとんど自虐的と言っていいほどの手作業だった。

永岡 大輔, Tree

永岡 大輔, Tree, Detail
まず最初に、インクによるドローイングの大きな絵が印象的だった永岡 大輔の作品から見ていく事にしよう!このディテールを見て欲しい。彼のペンが作り出した一筆一筆のこまかい動きが、どこかミステリアスな生き物たちを作りあげている。

Kiera Bennettの手先の器用さにも、驚かされた。小さなコラージュ作品「Fountain」は、きれいに切り取られた色紙の小片が、何層にも何層にも重なって出来上がっていた。あまりにも細かくて正確なので、ペイント・バイ・ナンバー(50年代アメリカで流行した趣味で絵を描くための絵画キット。絵の具に番号がふられており、下絵には使用すべき絵の具が指定されている)を思い出した。


松本 力のインスタレーションは、木製の小部屋(車)の中で楽しむ事ができた。小さいテーブルの周りに配置されたこれまた小さいベンチに(注意深く)腰をかけて、小さいテレビから流れてくる彼女のアニメーション作品、「Heavy Metal」を見るのだ。

松本 力, Installation

松本 力, Installation
壁一面に、手書きのドローイングが展示されていたが、これは彼女の映像作品に登場する一つ一つのフレームのドローイングだ。テレビで見た絵を、今度は近づいて感じる事ができる。

しかしながら、さらにすごい人がいた。 佐原 和人だ。彼は、自身の映像作品「Phantom Train」の絵コンテを公表するにあたって、分厚いフォルダー4冊を使ってもまだ絵が収まりきらなかったという。(アクリル絵の具のペインティングが、なんと3000枚以上!)


さて、以上の作品をみて何を思った?
反復的な作業や、映像のレンダリング、そしてほとんど何をするにもコンピュータを使うのが当たり前になっている今日この頃、私の最初のリアクションと言えば、「なんで、これを手書きでやるのかなぁ?彼らってコンピュータ嫌い?それとも、マゾなの??」というものだった。
佐原和人さんにお話をきいて、自分が間違っている事に気がついた。
「松本力と永岡大輔と僕は、3年くらい一緒に仕事をしているんだ。それもあって同じようなスタイルを作り上げていったかもしれない。僕らはみんな手書きで映像作品を作っているし。でも、全員最終的に映像を仕上げる時にはコンピュータをつかっているよ。大輔は確かに自虐的なところがあるかもしれないけど、でも僕に関して言えば、僕はペインターで、僕の絵を今度は動かしてみたい、と単純に思うようになっただけだよ。手作業を続けている理由は、多分、自分の作品に愛と人間っぽさを保ちたいからだと思う。」
手作業 - 愛 - 人間らしさ…
いつの間にか、手作業の方をおかしいと思うようになっていた自分に気づかされた日だった。
作者:ウレシカ
訳:キョウコ
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こんにちは、トーキョーワンダーサイト来馬です。
急遽、永岡大輔さんがオーストラリアでのアーティスト・イン・レジデンスしてきた帰国報告会を行うこととなりました。
現地で行なったワークショップも開催します。ぜひお越しください。
会場:トーキョーワンダーサイト本郷
〒 113-0033 東京都文京区本郷2-4-16
TEL: 03-5689-5331 / FAX: 03-5689-7501
会期 : 2007年1月8日(月・祝)- 1月21日(日)
開館時間 : 14: 30 - 18: 30(最終入場18: 00)
休館日 :会期中無休
入場料 : 無料
主催 : トーキョーワンダーサイト
関連企画 :
[ワークショップとトーク] 1月8日(月・祝)14: 30~16: 30(終了予定)
[ワークショップとトーク]1月21日(日) 14: 30~16: 30 (終了予定)
ワークショップ申込み- FAXもしくはメールにて
内 容-年齢を問わず楽しんでいただける映像制作を予定しています。
アーティスト : 永岡大輔
2006年11月にトーキョーワンダーサイトとオーストラリアのパースにあるNPO団体AWESOME Arts Australia Ltd.により、レジデンス機能を活用したアーティストの交換プログラムが試みられました。日本から派遣されたのは、TWS開館当初より若手作家としてさまざまなプロジェクトに参加してきた永岡大輔氏です。AWESOME Arts Australia Ltd主催のアートフェスティバルに参加し、また現地の小学校で映像のワークショップを開催して帰国されました。今回、パースでの経験やレジデンスの情報を交換するため、トーキョーワンダーサイト本郷にて永岡氏による帰国報告のワークショップ+トークを行います。なお、会期中は滞在中のドキュメントなどの展示もご覧頂け、レジデンスに興味のある方はぜひご覧ください。
それでは、今年もよろしくお願いします。
Posted by: トーキョーワンダーサイト来馬 @ 1月4日2007年