
all images are from "Immune" © 2005 Die Gestalten Verlag, Berlin
except "Bom Bom Bom" by Living Things
フローリア・シジスモンディ(Floria Sigismondi) は、ビョーク、マリリン・マンソン、ザ・キュアー 、ホワイト・ストライプス などのユニークなスタイルをもつ多くのアーティスト達のミュージック・ビデオを監督して来た。映像だけではなくて、写真やスカルプチャーなど、多方面で活躍するフローリア。先頃2冊目写真集「Immune」をゲシュタルテン出版社から出版した彼女に、PingMagは、10の質問を投げかけてみた。
インタビュー:ウレシカ&キョウコ
訳:ジュンコ

Floriaの2冊目の写真集 「Immune」表紙

Floriaの作品 - 美しいセルフポートレート
1) ゴシックオペラドレスや工業都市、宗教イメージなど、ビデオ作品の多くが、ご自身の幼少時代のイメージと関係しているようですね。 ミュージックビデオは、あなたの人生における経験をどのように映し出しているんでしょうか?
作品には、怒りや愛、それから私の心を奪ったり、元気付けたりするものが表れるんだけど、そういうのは無意識に入り込むみたい。


2) オンタリオ美術大学の写真学科を卒業された後、ファッション・カメラマンとして働いて、それからミュージックビデオの監督を始められましたよね。 そういう変化は、どのように起こったんでしょう?
写真家として活動していて、ある時、自分の撮った写真たちが何枚もの連続写真の一部になってきている事に気づいたの。それくらいから、動画を撮る事に興味を持ち出したわ。モデルの回りでカメラを360度動かして、どのアングルからもきれいに見えるよう、撮影する対象を照らしてみたり。思えばそれが飛躍の時だったのね。

3) 写真、ミュージックビデオ、インスタレーション…、どの分野においても、他の誰の物とも間違われることの無い、独自の“フローリア・シジスモンディの世界”を作り上げて来られましたが、写真家、ディレクター、彫刻家、もしくはシンプルにビジュアル・アーティスト…、あなたにとって一番しっくり来るのはどれでしょう?
自分ではビジュアル・アーティストだと思うわ。…もしカメラと材料を持ち去られたとしたら、私は砂に絵を描くと思う。


4) 自分のスタイルについてどんな説明がぴったりだと思いますか?
多分、夢の通訳かな…この世ではなく、他の世界から信号を受けてるのかも。
5) ミュージックビデオに関してお伺いしたいのですが、どのようにミュージックビデオ制作を始めるんですか?
まず、音楽を何度も何度も繰り返し聞くことから始めるの。それが聞こえなくなるまで、もしくは聞くだけで気持ちがおかしくなるようになるくらいまで。そうすると、それが記憶に深く染み込んで、イメージたちが現れ始めるのよ。最初のうちに浮かんだアイディアに関しては、特に深く掘り下げず、評価したりしないわ。ただそれが自然に変化していき、私をどこかへ連れて行ってくれるのを待つだけ。願わくば、これまで行った事のないどこかへ…。通常、出来上がる前には、私はちょっと尋常じゃない状態みたいになるわよ。


6) だいたい、一つのビデオ作品に、どのくらいの時間をかけるんですか?
準備から最終的な編集まで、およそ1カ月。特殊効果があれば、それよりもう少し時間がかかるかもしれないわ。
7) あなたの作品では、人体があなたにとってどれだけ大きな意味を持つのかが、良く分かります。 体を修飾する事は、あなたにとってどんな意味を持っているんですか? (例えば、マリリン・マンソンの「Beautiful People」のビデオでの補綴(ホテイ)や、変形している彫刻のように。) 身体の、どこに美を感じるんでしょう?
長い間、私は自分の身体から切り離されているように感じてきたの。…私は自分の頭の中で生きているもので、身体的なものから遠かったように感じてた。これが私の身体との関わり方であり、見方なの。…エイリアンの視点ね。 私は、それを試したり理解してみるために、それぞれを引き離したり、くっつけてみるのよ。

8) あなたの最初の写真集「Redemption」は、日本人の少女たちにとって、ゴシックのバイブルとなりました。 あなたは日本のゴシックについてどう思われますか?
それは凄いわ! 本当に嬉しい事ね。私は、世界で一番、日本のゴスドレスが創造性に富んでると思っているし、本当に、一つ一つのアイテムの合わせ方において、個性があると思うわ。路上で見られる舞台の様よね。私がどれだけそれに興味を持っているか、想像がつくでしょう?いつか是非日本に行ってみたいと思っているのよ。
9) あなたの作るイメージには、環境や未来に対しての恐怖や警告、怒り、そして時に諦めの気持ちなどが見られます。あなたはご自身を悲観的な人間か楽観的な人間のどちらであると考えていらっしゃるんでしょう?

私はもちろん楽天家だけど、と同時に現実主義者でもあるの。 未来の粗雑さは、私たちが現在楽しんでいるものとは全く違うものになっている事は確実であり、私は、作品を通して、自然の成り行きとして世界が失敗に終わるのを表現しているの。残念だけど、私たち人間の性ね。…戦争や、環境やゲノム操作のように、私たちが神のように振る舞っている限り、至る所に崩壊する余地があり、必ずそうなると思うわ。

10) 最新のプロジェクトと将来のプランについて教えて下さい。
夫のバンドであるLiving Thingsの「Bom Bom Bom」のビデオと、フィオナ・アップル(Fiona Apple)の新作ビデオ「O Sailor」を丁度完成させたところよ。 来年には、映画の台本を書き終えて、実際に撮影にかかる予定。内容は、Behind Ballyhoo Bluesと呼ばれる、人々が、自分自身が本当に誰なのかを見つけ出す場所についてのお話よ。残念ながら今の所それしか言えないけど。まだまだ書いている最中なのよ。もしかしたら、フィルムのために2、3の歌を録音するかもしれないわ…これは本当に実現出来たら良いなと思ってるの。最近は、覚えていられる限り沢山の音楽を録音したいと思っているんだけど、 私の両親は二人とも歌手だし、彼らもきっと喜んでくれると思うのよね。

ありがとうございました!新しいプロジェクトを楽しみにしています!
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わくわくするアイデアですね
パーツを組みかえて、オリジナルデザインがつくれたらもっとワクワクできるな~
Posted by: 山本 @ 3月22日2011年