「ぺちゃくちゃないと」トリロジー Part 3

2005年11月1日 カテゴリー: イベント/展示会, グラフィック, プロダクト, 国内, 建築, 特集

「ぺちゃくちゃないと」トリロジー Part 3

まったく、なんて夜なの!もし、東京デザイナーズウィークが、昨夜ぺちゃくちゃUKスペシャルで見せたような盛り上がりを、そのまま体現してるとしたら、今週は素敵な一週間になる事間違いない!!

作者:ウレシカ
訳:キョウコ

期待で待ちきれない東京のデザイン・ファン達は、昨夜、ものすごく早い時間からスーパーデラックス(SuperDeluxe)に集まり始めた。でも、今宵のテーマ「イギリス」が、時間の面でもきっちり表現されている事に気がつくのに、そう時間はかからなかった。つまり、イギリスの列車やバスのように、みんな遅れて顔を出すっていうことを思い知らされたってワケ!「まだかまだか」とイライラしながら、奇妙なトーキョースタイルのDJ mayutan (まゆたん)の曲を聞く。そして、みんなが神経質に椅子をぎしぎし言わせだした頃に、やっとイギリスの超大型デザイナー達が出現し、バーの近くに陣取りはじめた(いったい、今までどこに居たっていうんだろう・・・?)


DJ mayutanとDaDaKingzの映像

待たされる観客たち


とうとう、クライン・ダイサム・アーキテクツ(KDa)のマークとアストリッドが現れて、第1部の(今夜は3部構成)のぺちゃくちゃをスタートさせた。(もちろん、今後予定されている様々なイベントや、フリードリンクについてもコメントする事も忘れなかった!)最初のプレゼンは英国大使館のRhydian Phillipsが、デザイナーズウィークのイギリス関連のイベントについての紹介を行なった。


UK デザイナー

英国デザイナー達の作品を紹介


どうやったら昨夜プレゼンした素晴らしいデザイナー達について、なるべく正確にみんなに伝える事が出来るだろう?要約するって?絶対無理!だけど、とにかくトライしてみる。みんなが、雰囲気だけでも感じ取ってくれるといいな。それと、東京デザイナーズウィークは明日から開催だから、行ける人は、ぜひ体験してみて!

TKOのAndy Daveyは、いつか宇宙へ行って地球を見下ろしてみたいという夢を話してくれた。また、それと同じぐらい彼が情熱を注ぐ事は、ロボットとサイエンスフィクションで、映画のキャラクターや、彼が感動したという現代のテクノロジーなどをスライドでプレゼンした。


月に行ってみたいという憧れ

Andyが選んだキャラクターの一つ


「ぺちゃくちゃないと」でいつも思う事なんだけれど、みんながこの夜のために「何を選んだか」を見るのは、とても面白い。きっと、「デザイナーなら自分たちの作品を見せたいに違いない」と思うかもしれないが、多くのクリエイター達は、自分たちの作品や人生に「関連」している事を話す方が好きらしい。Plan B StudioのSteven Priceに至っては、「関連」しているどころではなく、そのものズバリ「自己紹介」のプレゼンだった。正直ちょっとトゥマッチだったかも・・・。


朝起き抜けのSteven

お風呂に入るSteven


今日、デザイナーズウィークの一環として、丸の内のブルームバーグで開催されるクリエイティブ・フォーラムでスピーチする トム・ディクソン(Tom Dixon)とちょっとおしゃべりする機会があった。(彼は、すでにぺちゃくちゃ ロンドンVol.2で作品のプレゼンを行なった。)彼は、この「スライド20枚、20秒」というコンセプトをとても興味深いと言っていた。理由は、自由なフォーマットだから、デザイナーが「ぺちゃくちゃ」の題材としていろんなテーマを選べるし、彼ら自身のキャラクターが浮き彫りにされるから、との事。ただ、そのせいで、時々とても怖くなる、とも話していた。


Conranに刺激を与えるもの

冗談抜きで、コンランショップで、一番売れているアイテムがコレらしい


セバスチャン・コンラン(Sebastian Conran)は、家族の写真、初めてのデザイン、彼の車、彼に刺激を与えるもの、また、コンランショップ(CONRAN shop)で一番売れているアイテムなど、様々な映像を交えて、プレゼンを行なった。


会場に話しかけるセバスチャン・コンラン

セバスチャンは、彼らがデザインした「オーガニック」な外見の秤と重りのセットについて、とても面白い話をしてくれた。これをデザインした時の話だが、コンピュータのソフトフェアによって、実際にプロダクトを作る前に、その重さを決定でき、しかもこの重さをベースにして形を決める事が出来るということに、デザイナー達が大喜びしたのを覚えていると言っていた。テクロノジーの進化って奇跡的!


有機的な形をした重り

秤のデザイン


トーマス・ヘザウィック(Thomas Heatherwick)のプレゼンには、本当に度肝を抜かれた。昨日まで、彼の作品は、ロンドンの北西にある折りたたみ式の歩道橋—自動的にくるくるっと巻き上がって、水車のような形になる橋で、多くの賞を獲得している—しか知らなかった。(イベントが終わって彼と話していた時、私が「勃起した橋」という表現を使ったら、彼は全く純粋なかわいらしいクスクス笑いをもらし、今までそんな風に考えた事は全くなかったと言った。私は、彼を信じる)


Thomas Heatherwick

パブリック・アート

Thomas Heatherwickによる折りたたみ式の歩道橋

Thomas Heatherwickによる折りたたみ式の歩道橋


他の作品で、私がすでに知っていたものは、マンチェスターにある彼の巨大なスカルプチャーだ。理由は、これを新聞で見つけた時ものすごくショックを受けたから。ピサの斜塔と同じ高さで、その10倍は横に傾いているこの建物は、でっかいウニのようにも見える。見た感じちょっと怖いけど、同時に驚くほど美しい!


マンチェスターにある、都会のアート

鹿児島にある真言宗の寺


彼の「ぺちゃくちゃ」でのプレゼンは、他の人と同じように20枚のスライドで構成されていたけれど、 その1枚1枚が、本当に素晴らしいプロジェクトで、次から次に驚かされた。彼の作品は、プロダクトや都市デザインから、土木工学やパブリック・アートまで多岐にわたっていた。彼は、アイデアを練る事や、新しい素材を考案したりする事に多くの時間を費やし、今までに見た事もないような作品—例えばすべてガラスで出来た橋など—を作り出している。本当に本当に参りました!


この地面は、素材の開発だけで4年かかったという

実際に作られようとしているガラスの橋


休憩が終わってまたプレゼンが始まったのだが、みんなは英国デザイナー達に時間とともに何が起こるか想像がつく?そう、夜がふければふけるほど、プレゼンテーションも愉快な(テンションの高い)ものになるのだ。

Pearson Lloyd Design LtdのLuke Pearsonは、彼らにとって「変な」もの、刺激的なもののセレクションを発表した。(ヴァージン・アトランティック航空のビジネスクラス用「アッパークラス・スイート」など、山のように賞を獲得したプロジェクトについては、ちょっとしかプレゼンしなかった。)中には、世界のいろんな地域、いろんな時代のブラシのコレクションの写真や、私達は見慣れているが、温泉や居酒屋などでよく見かける木で出来た鍵の写真もあった。


Pearson Lloydのブラシのコレクション

日本の木のロッカーの鍵


次に非常に「熱い」プレゼンを見せてくれたのは、Silas Hickey(ビデオ・クリエイターであり、デザイナー)と、Teruo Kurosaki(東京デザイナーズブロックのプロデューサー黒崎 輝男氏。彼は、観客に隠れてしまったので、Sailasが「ぺちゃくちゃ」を担当)だった。

Silasは、サーフィンに情熱を注いでいて、サーフィンの歴史、ボードの作り方などなど、サーフィンに関係するをあれこれ話してくれた。彼の情熱にみんな感化され、とても楽しいプレゼンだった。


サーフボードの発展

サーフィン、情熱


カーブ(Kerb Ltd.)のJim McNivenは、シンプルに彼らの作品をスライドでプレゼンし、それに合わせてクライアントとの裏話や、ゲーム作りの楽しさなど、もろもろを披露した。写真で彼らのイラストを見てもらえれば、なんとなく彼らのキャラクターが分かってもらえると思う。


カーブの、マスターベーションゲームのイラスト

フィンランドでヒットしたという作品


FormのPaul Westと、これもまた今年100% Design Tokyoのパネルメンバーの一人であるMichael Youngと、そして、そして、そして・・・、言葉がありません!とにかくみんながこの場にいて、プレゼンテーションをして・・・。デザイン、アイデア、面白い事、人生など、いろんな「ぺちゃくちゃ」に時間を忘れた。まだデザイナーズウィークは正式には始まっていないというのに!


ぺちゃくちゃを楽しむ、Paul Westとその仲間たち

今週お楽しみがある場所は?


最後にマークとアストリッドは、「今週面白い事と出会える場所は?」というプレゼンで、お楽しみにありつきたい人達にヒントをくれた。私が思うに、答えは「毎晩スーパーデラックスに行くこと!」だ。そして、本物のデザイナー達と会って、彼らについて、次のパーティ会場まで行っちゃうことだ!手はじめとして、今晩 100% Design Week、そしてその後スーパーデラックスであるCHIVAS Regal パーティ(free drinks)に行ってみたらどうだろう。

それでは、会場で会いましょう!

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