
エリック・シュピーカーマン(Erik Spiekermann)は、自分自身を「情報建築家」と呼ぶ。ライターとしても、グラフィックとタイプフェイスのデザイナー(ff Meta, itc Officina, ff Info, ff Unit, LoType, Berliner Grotesk 等々)としても、等しく多産で十分な能力を発揮しつつ、しかしながらタイプは常にこの動き続ける発電機の震央だ。Meta Design(メタ・デザイン)を1979に設立後、1988年にはFontShop(フォントショップ)を開始、現在ATypIとGerman Design Council(ドイツ・デザイン審議会)の評議委員を務め、istd International Society of Typographic Designers社長。2000年7月には、メタ・デザインの役員を引退、すぐ近所に新しいスタジオUnited Designers Network(ユナイテッド・デザイナーズ・ネットワーク)を立ち上げ、ちょっとした混乱を引き起こした彼に、最新のプロジェクトDeutsche Bahn(ドイツの鉄道会社)やデザインに対する考えについて聞いた。
インタビュー:ウレシカ
訳:ジュンコ
70年代からタイポグラフィーの仕事をされて来て、いろんな時代の局面を体験されたと思います。活字を使っての、組版(活版印刷)から、FontShop の設立、それから現在では、デザインやタイポグラフィーの問題について執筆されている自身のブログの運営まで…。


ユナイテッド・デザイナーズ・ネットワーク”,”ユナイテッド

ユナイテッド・デザイナーズの彼のオフィフで作業中のエリック
時代と共に、働き方、つまり作品を仕上げるまでの全体的な工程はどう変わってきましたか?以前よりも創造性にかける時間が増えましたか?昔よりも、時間に対して得られるものは多くなりましたか?それとも少なく?
創造性にかけられる時間は、今は本当に少なくなりましたよ。制作全般に関する問題や、書類関係、テンプレート、そんな事全てに対応しなきゃいけなくなったのでね。昔は全部委任してたような事なんですが、今は、考える事からプリントするまで、全て僕ら自分たちでやらなきゃいけないんですよ。
つまり、技術が進歩し、誰もが全てにアクセスし易くなった事によって、逆に実際は色々と手間がかかる様になったという事ですか?
そうですね。つまり、そういう技術の進歩によって全てが身近で済ませられるようになったために、逆に締め切りが凄く縮まったんです。基本的にどんな事が起こってるかと言うと、生産性が上がったのと反対に、締め切りはどんどん短くなっているって事なんですよ。それで、僕らは技術の進歩と共にどんどん忙しくなっていっているってわけです。労働の分担性の喪失ですね。
では、デザインにかける時間が減ったんですか?
デザインを考える時間について言えば…イエス。今はもっとプロダクションそのものが重視されてて、何をするにも、素晴らしい出来栄えでなければならないんですよ。ラフ・スケッチなんて、もう有り得ない。今は、どの工程においても見た目が完全なカラーPDFで仕上がってなければならないんです。 まるで、「ほとんど出来上がり」みたいに。…実際はまだまだなのにね。
こんな風に、とても多くの時間を、各段階においてそれぞれ完璧な状態にするために使いますよ。本当は出来上がる段階でもないし、その後5回は作り直されるのに(笑)。

Deutsche Bahn

Deutsche Bahn

最近のプロジェクトでは、Deutsche Bahn(ドイツの鉄道会社)のために新しい書体をデザインしましたよね。ぶっきらぼうな質問ですが、第一いったい何故彼らは新しい書体を必要としたんでしょう?
それは凄く単純な事なんですよ。理論的には、以前彼らは書体の一種としてHelveticaを使っていたんです。「理論的には」というのは、つまり、公式上はパンフレットと広告にHelveticaを使っていましたが、実際はおよそ30の書体を使っていて、年次報告、雑誌それぞれ違うものを使っていたって事でね。元々Helveticaは、そういう異なる目的に適切ではないから、見た目が全然違っているにも関わらず、Garamondやその他の伝統的なありとあらゆるフォントを使っていたんですよ。
例えば大企業のためのデザインをするとき、僕は、少なくともテキスト・ファミリー(同一字体の活字群)、例えばsansファミリーやserifファミリーをあげるようにしているんですよ。なぜかっていうと、人は皆それぞれ読む習慣が異なっているでしょう?DB(Deutsche Bahn)についてのアイデアは、とにかくGaramontからHelveticaまで、人々全てを満足させつつ、でも見た目に若干の類似点が見られるファミリーを開発することだったんです。
まず僕らは、彼らの新聞と雑誌のためにserifの書体をデザインし始めて、それから、そのデザインを元にsansを開発しました。今では、長短どちらのコピーにも、広告にも、表作成にも…用途に応じて最適な書体を使うことが出来ますよ。凝縮、圧縮されたバージョンがありますが、それでも全てが関連してるように見えるから、ゴチャゴチャしてガラクタの集まりみたいだった昔と比べて、今はもっと「ファミリー」だって言えますね。

新しい作品は、どんな特徴があるんですか?例えば数字は全て同じ幅ですね…?
まず、それは言うまでも無く、文字間隔と文字幅が揃った美しい形ですね。その点は、Deutsche Bahnにとって、年次報告や予定表を作るのに重要なのでね。まぁ、どちらにせよ僕にとっては、それは当たり前の技術なんですが!
今回のプロジェクトによって、誰もが同じ書体を使っているっていう事が本当の意味で保証されることになりましたね。これって単にデザインだけでなく財政的な問題でもあるんですよ。例えば、彼らは過去沢山の人に大量のライセンス料を払っていましたが、今は固有のものを得たので、今後エージェンシーはそれを買わなければならないんですよ。多分DBは、今まで彼らが払ったくらいのお金を、ライセンスを逆に供給元に売ることによって取り戻せるだろうと思いますよ。
それから僕らは、Bosch(ボッシュ) のためにも同じ事をしましたね。彼らは、ここ数年間で凄く沢山のタイプのメーカーにライセンス料として40万ドル以上を払っていたんですが、実際は、固有の書体をその金額よりもずっと安く手に入れる事が出来るんですよ!


Boschのタイプフェース

Futuraとフォルクスワーゲンのフォント
書体は、個々の顧客のニーズに合わせて、どのように個人化し、仕立てることが出来るんですか?フォルクスワーゲンのプロジェクトでは、Futuraを、彼らのキャラクターにマッチさせるために最適化しましたよね?例えば、フォルクスワーゲンが自動車メーカーである事から、Oをタイヤのように完全に丸くしましたね。同じように、DBフォントは、特に何かを表しているんですか?
いいえ!サービス業に関しては、それは余り気にしていないんです。それでも、多少のパーソナリティを与えることは出来ると思ってますが。このプロジェクトの場合は、暖かくて私的な感じがするようにしたかった。特にドイツではBMWやTelecomのように固有の書体を持つ会社が多くありますが、彼らがした事は、ライセンス料を節約するために、Helveticaに手を加えて少しだけ異なるように見せることだったりしますね。でも、それでは全然新しいものが生まれてないでしょう?書体デザインにおける問題は、どう変化してもAはAでなければならない、そして、BはBでなければならないから、90%は必ず他のと同じように見えなければならないといってことなんです。だから、残り10%の自由を、それが異なって見えるよう効果的に使わなければならないんですよ。
例えばメルセデス・ベンツやマルボロのように、相当な数のブランドが個性的な書体を持ってますが、彼らは常に一貫して同じ書体を使っているから、見ればすぐに彼らの書体を認識出来るはずですよ。
新しいフォントをデジタル化して最適化するためにFontLabを使っていますが、まだ主に紙の上でデザインしてますね。鉛筆を使ってデザインすることは、スクリーンで直接デザインするよりも、どう優れているんでしょう?
それは、考える事と絵を描くことの違いですね。僕はアイデアや表現や精神…その他何と呼んでも良いですが、つまり、感覚や気持ちを紙の上に描くんです。それは、半ミリ広いか狭いか、そんな事で差が生じる事じゃ無く。スクリーン上でアートワークを始めるとすると、そういうものが、全部どうしてもちょっと機械的になりがちなんですよね。

Metaの最初のスケッチ。1985年1月15日

Meta ミディアムのスケッチ

Meta 作品

DB Font のスケッチ
僕が書体をデザインする時は、より厚い方がいいのか、それとも細い方がいいのか、より柔らかくすべきか、それとも硬くすべきか、そういう点を見るんですが、それは鉛筆で作業する方が全然楽ですよ。速いですしね!まず基本的な要素を掴むため、スケッチにおよそ2時間を費やして、“その後で”、技術的な作業に入っていく。どんなにスクリーン上の作業が早いとしても、僕が知っている良いデザイナーは皆、まず鉛筆作業から入ってますよ。
どれくらいの時間、フォントの異なるカットをデザインする事にかけますか?また、どれくらいの時間を、ソフトウェアが計算する作業のためにとっておきますか?
最初は、最も重要な部分、「レギュラー」とかそういうものをデザインして、多くの時間を費やしますね。一度それがだいたい整理出来たら、他のスケッチを作る。最も頻繁に使うもので進めて行くとすると、「レギュラー」、「ボールド」、それから出来るだけ軽いもの(たとえば「ウルトラ・ライト」)をデザインしなきゃならないんです。そういう作業が終わったら、ソフトウェアは、「ミディアム」のような中間を計算することが出来る。まぁその後も、それらのコンピュータが作ったものを少し手直ししなければならないんですが。
「ライト」から「ブラック」まで、単に差し込むことができるというわけでないので、必ずそれらの3本の柱が必要なんです。「レギュラー」に基づいて、切ったり、ペーストしたり、その他自動機能の一部を使って「ライト」と「ブラック」をスクリーンに描くことが出来ますよ。
このようなソフトウェアに関して何より素晴らしいことは、わずかに凝縮されたバージョンが欲しいと思えば、それぞれをやり直すことなく、凄く簡単に全てを変えることが出来るってことですよね。変えたいもの全てが、一瞬のうちに全ての例で変わるんですから!

FF Meta。太さが違うものと、カットが違うもの

FF Meta。太さが違うものと、カットが違うもの

国際的な書体はどうですか?多くの人が、日本語のカタカナや漢字にもトライしてますよね。あなたのMetaは、例えばギリシア語やキリル文字でも利用できると気付きましたが、その言語を話さず、慣れてもいないのに、どうやってフォントをデザインすることができるんですか?
それは本当に問題なんですよ。僕はギリシャ語は読むことが出来るから余り問題では無いんですが、キリル文字の方は嫌いなんです。だから、いつもロシア人かブルガリア人に頼んで、僕はほとんど、形やで美的な修正をするだけ。うーん…正直、これが実に大変でね。そう!正にあなたの言う通りで、こういうやり方は上手くいかないですね。実際、僕自身がその言語を学ぶべきなんです!
ノキア(Nokia)のスクリーンフォントは、あなたが作成した色々なピクセル・フォントのうちの1つですね。スクリーンのためにデザインする時は、普段とどんな所が異なりますか?


そうですね…。限られたスペースしかないから、デザインは明らかに制限されますよね。ノキアの仕事の場合は、勿論読みやすくする事っていうのはありましたが、同時に、コンセプトとして一種のノキアスタイルを持つようにっていうのがあったので、8と17ピクセルのフォントの間でさえ、なんらかの類似点が必要でしたよ。電話の電源を入れた瞬間、ノキアスクリーンだということをすぐに分かるようにね。例えば、アイコンとか書体とかね….。
多くのスクリーン会社は、彼らのフォントを1つの特定のサイズにおいてだけ良く見えるようにするので、それだと、サイズが大きくなったり小さくなっただけで、全く文字の特性が変わっちゃうんですよ。
僕の場合は、ノキアスタイルを作るため、最も小さなサイズでさえ十分なコントラストを与えるように凄く注意しましたよ。フォントの縦のラインは2ピクセル、横のラインは1ピクセルにするというコンセプトを出来る限り守りました・・・ だいたい9から10ピクセルまでは。そのサイズ以下では、もう二重のピクセルをキープすることは出来ないんです。それから僕らは丸い形を作らずに全て角張る様にしたんですが、結局それが特徴になりましたね。
制約がありながら、どのようにして、ビットマップとピクセル関係のためにスタイルを確立することが出来るんですか?
僕が常に小文字の「i」で小文字serifとして行ってるように、文字には常にノイズや余分なピクセルを加える事が出来るんです。それには尤もな理由があって、iが少し余分なスペースを持っている必要があるからなんですが。読めなくならない程度に、常に何か加えたり特別に見えるようにさせることが出来るってわけですよ。
いくつかの小さなフォントサイズにおいては、ノキアと同じビットマップを持つ会社が世界で一つはあるはずですよ。なぜなら、自由に変えられる遊びの部分がそれ程あるわけじゃないから。でも、大きな狙いは、全ての範囲に渡って同じ種類に見えさせる何かを見つけることなんです。

それでは、スクリーンフォントが上手く機能するためには、何が必要ですか?特定の規則などがあると思いますか?
まず重要なことは、実はデザインするのは、黒の部分ではなく、白の部分、つまり文字の内側のスペースと回りのスペースだって事ですね。それが非常に重要で、もしそれをスクリーンフォントに適用したら、本当に読みやすいものを作ることが出来るはずですよ。
実は、僕がビットマップにデザインする文字は、個々の文字を見た場合、少し醜く感じる事があるかもしれない。なぜならば、特徴を明白にするために、ちょっぴりピクセルを取り除いたり、加えたりしなければならないんでね。でも、全体として言葉(文章)が綺麗に見える限り、誰もスクリーンで個々の文字を見ることはないですからね。
問題は、僕らが、白と黒、内と外、上と下…そういうコントラストとかリズムとかを読もうとしている事とは反対に、スクリーンフォントを作る人たちの多くは、HelveticaやArialを真似しようとするエンジニアであるということなんです。彼らは、ベースにArialを描き、数ピクセル足してちょっと似たものに見えるようにするんですが、そんなのもちろん、ただのゴミですよ。

エリックがデザインしたフォントの一つ。ITC Officina

エリックがデザインしたフォントの一つ。LoType

エリックがデザインしたフォントの一つ。FF Unit

エリックがデザインしたフォントの一つ。FF Info
ウェブサイトとタイポグラフィについてどう思われますか?基本的には、誰もがアクセスし易いことから言って、ArialまたはVerdanaを使うことになると思うので、あまり多様性と個性がありませんよね。
そう、それは本当に残念なことですよ。でも同時に、どうしても何とか折り合いをつけていかなきゃいけない制約だと思いますね。同じ理由で、例えばPDFのためにFlashを使っているたくさんの人々もいますし。
明らかに、世の中には巧妙なタイポグラフィのニーズが存在してますよ。画面解像度もプリンターの性能もどんどん良くなっているし。6年後のスクリーンは、現在の600dpiのプリンターと同じくらい良くなるはずですね。
電話の小さなスクリーンを見てみると、だいたい200dpiで、インクジェット式のプリンター解像度くらいなんですね。それから、MacのスクリーンでPDFを見た場合、9ポイントのタイプも読むことが出来ますよね。今の品質は、本当に素晴らしいですよ!スクリーンの品質が本当に高いから、HelveticaとAkzidenz groteskの違いまで見分けられるほどですし。以前と比べて、今は2倍ものピクセルを文字の特性に加えられるお陰で、実はもうビットマップを必要としさえしないくらいなんですよ。
簡潔に言えば、これから常に新しい技術が生まれていくので、何をデザインするにしろ、そういう新しい技術によって、何でも世の中に発表出来るようになりそうです。技術の進歩は本当に驚く速さですね。システムフォントが一方にあって、でも、もっともっと個々のソリューションがもう一方にはあるんです。

Form Magazine

Form Magazine Special
Form Magazineのあなたの毎月の記事では、デザイン市場と価値について書かれている事が多いですよね。「自称」デザイナーや、ソフトウェアが人に代わってデザインしてくれるようになったことにより、「安いデザイン」を購入する可能性が増えていることについて、どう思われますか?
いいと思いますよ!僕は食べないけど、ファーストフード市場はあるし、それに何も問題はない。多くの人は、多分、とても良いサービスでそれを手に入れてたりすると思いますし。実際、そういう安価なものが増えれば、僕らはもっと上に押し上げられるんですよね。
ほとんどの物は、「デザインに手を抜いた」という事でさえなく、「デザインすらされていない」のが現状なんです。でも、もっと多くの物が実際にデザインされるようになれば、それはデザインへの要求を押し上げるでしょうね。ちょうど書体デザインの世界にも起こったことですが、以前は約1500だったのが、現在、我々は3万以上もある。要求は常に増加していて、そして、だからこそ品質もまた、常にアップしていくんですよ。
では、最終的には、最上位の2、3のエリートのデザイナーが勝ち、残りの人たちはソフトウェアを扱っていくだけのような状況に発展していくと思いますか?それとも…?
いいえ、人々の数は変わらず、単に品質だけが変化していくと思います。外部には多くの雑音があり、人々の要求はもっと高まり、自分自身を特徴づけるのは難しくなっていきますよ。なぜかといえば、「平均的」で、「普通」で、「すでに準備され」、「テンプレートされた」良いウェブサイトが与えられる中、異なるように見える良いデザイナーであるためには努力しなきゃいけない。新しい物を生むために、一生懸命、挑戦し続けなければならなくて、そして、顧客自身もまた、他の人と異なりたいならば、お金を投資しなければならないんです。
特定の「民主主義」が存在する現在、目立ったり好みの物が欲しければ、基本的に誰でもプロと同じような道具を手に入れ自分自身で作ることが出来ますよね。それはかつてはデザイナーの特権だったものですが。…ある意味、デザインは尊敬を失ったと思いますか?
いいえ!逆に尊敬を得たと思いますよ。僕も経験したことがありますが、例えば何かデザインを見て、「わぁ!こんなの簡単!私でもこういうのは作れる!」と実際に何かデザインした事がある人なら誰でも、最終的には、自分のデザインと元のデザインを比べて、何故僕らみたいなプロが学校や訓練に長い年月を費やしたかってことが分かったはずです。誰もが、こういった「自分自身で作るオプション」も選ぶことが出来ると思いますが、結局は、専門家とはどれだけ能力がなければならないかについて理解する事になるんですよね。

Farnham

Mercury
この20年でタイポグラフィがどんな風に変わったと思いますか?昔と比べて、より多くの革新がありますか?
90年代初期は、新しいツールに対して、まだまだ不安があり人々はテクノロジーと苦戦してました。余りにも必死に、それを最も効果的に使う方法を学ぼうとしていたので、とても難しく見えてました。でも、今ではツールを楽に使いこなすようになり、全ては、より自分自身を表現する手立ての一つとなりましたね。
良いタイプデザイナーは、僕らが必要とするものの条件や、latinアルファベットについて特定の一般的な合意がある事を理解していますが、それらのデザイナーは、とても洗練されていると言えますね。
私が好きな人たち、例えばタイプデザイナーのクリスチャン・シュワルツやNYのJonathan HoeflerとTobias Frere-Jonesなどは、みんな20代後半や30代半ばです。彼らが学生だった頃には、既に彼らの周りにMacが当たり前に存在してましたが、十分洗練され教養がある彼らに関しては、例えばただMacに慣れてるっていうんでなく、ちゃんと歴史についてもしっかり理解してるんですよ。古いサンプルや本を読み、博物館に行って、そして、自身でデザインし活躍するまでの10年間、じっくりと訓練を積んだんです。彼らの、とても流暢に自身を表現できる力は、その仕事に十分表れてますね。そこでは本当にカッコいいものが発生しているって感じますよ。
例えば彼らはMercuryとFarnhamと呼ばれるフォントをデザインしましたが、それは、互いにそんなに違いがないように見え、でも、実はどこか違いがあるんですよ。文字を見て(明らかに、今回は古いスコットランドの書体を見て)、彼ら自身の解釈をするんですね。それは全く新しくて、それこそ文化と呼ばれるものですよね。

エリックがもうすぐ東京にやってくる
今回は貴重な時間を、どうも有難うございました!2、3日中に日本に来られるんですよね?滞在中は何をする予定ですか?
約3つか4つの講義をする予定ですよ。10月31日に東京大学で、11月2日には神戸で行います。それから、3日には東京で東京ドイツ文化センターのドイツ・デザイン・ラボ(designLab)のための議論が行われます。…これで全部であって欲しい!正直ちょっとは観光客気分も味わいたいですから(笑)。
本当に有難うございました。3日にお会い出来るのを楽しみにしております!
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Posted by: ukqymfg @ 5月21日2006年