スクリーン・フィールズ(Screen Fields)は、現在神楽坂のセッションハウスで開催中のグループ展だ。ベルリン在住のパワフルな5人の女性が東京で初めての作品展を行うというので見に行った。その中で特に気に入った作品を紹介したいと思う。
ザスキア・ヴェントラント(Saskia Wendland)
京都で数年間書道を学んだと言うザスキア。彼女の作品は「動き」についてで、作品を作る過程とその「方法」こそが、彼女の目指すものなのだ。「toward zero(ゼロにむかって)」ではシヤンヤン公園での体操、築地の魚市場で働く人達、屋根を塗装する職人、掃除するお坊さんなど、様々な作業を披露した。このカラフルな映像と対照的に、別のモニターでは白黒の映像が映し出されていた。鳥がどこからともなくやって来て、海岸沿いを歩いている。そしてまた、歩いてフレームからいなくなるというものだった。禅!
梶村昌世(Masayo Kajimura)
ベルリンで生まれ育ったという彼女。作品「the somnambulist(夢遊病者)」は彼女の日本の祖母についての物語だ。ずっと、ドイツに昌世を訪ねたいと言っていたおばあさん。長年の夢であったドイツへの旅が実現する直前に突然亡くなってしまった。このとても繊細な物語は、それぞれ「ghosts(幽霊たち)」「girls(少女たち)」「grandmother(おばあさん)」とタイトルがついた3つのスクリーンで同時に表されていた。
ニーネ・ブッデ(Nine Budde)
彼女のビデオ・インスタレーション作品「Citypoem (Nashmiri sain doyo)(街の詩)」では、ニーネは複雑に入り組んだ状況を強調してみせた。その状況とは、ドイツ人である彼女が日本で展示会を行っているが、その詩は友人の日本人アーティスト花代の為にドイツ語で書かれており、現在ドイツ在住の花代がその詩を日本語に翻訳し、また朗読している・・というものだ。花代はニーネのビデオ作品に出演もしていた。このドイツからやって来たアート作品を日本で眺めてみて、おとぎ話のような雰囲気と、魔法のような映像、そして優しい音にとても心を惹かれた。
この展示会は、「日本におけるドイツ年2005/2006」参加企画で、来週の月曜日まで開催中。
スクリーン・フィールズ展
2005年10月1日(土) - 10月10日(月)
12:00 - 20:00
会場:セッションハウス
電話: 03-3266-0461
作者:ウレシカ
訳:キョウコ

ザスキア・ヴェントラントの作品「toward zero(ゼロにむかって)」に出てくる小さな鳥

Xiangyang Park(シヤンヤン・パーク)

ザスキア・ヴェントラント

3つのスクリーンが使われたビデオ・インスタレーション。梶村昌世の「the somnambulist(夢遊病者)」

とても複雑なインスタレーション!ワォ!

梶村昌世

ニーネ・ブッデの「Citypoem(街の詩)」インスタレーション

ビデオ作品に出てくる花代

昆虫を演じる花代

ニーネ・ブッデ

作品の音が聞けるヘッドフォン

デボラ・リゴリオ(Deborah Ligorio)の作品「Donut to Spiral」

ラウラ・ホレリ(Laura Horelli)の映画は、かつて外交官の妻であった、彼女のフィンランド人の祖母についてであった

その上、体操選手として活躍するなど、とても興味深い女性であったらしい・・・
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