イサムノグチと言えば、私の中では、長生きして晩年まで精力的に制作活動を続けたことや、さまざまなジャンル・素材を縦横無尽に行き来したこと、華やかな女性遍歴、外見でも鋭い眼光、存在感のある高い鼻など、なんだかイメージがピカソとだぶる。
ピカソしかり、イサムしかり、なんだけど、精力的なアーティストや作家、ロックスターの女性関係に関する豪快な伝説を聞くたびに、性欲と創作意欲は正比例するのかな、と考えてしまう。(KISSのジーン・シモンズの4000人斬りとか!でも、ここまで行くと、性欲とかいうより、マネージメント能力に長けてるように思うけど・・・後腐れがないように、とかさ)クリエイティブでエネルギッシュで魅力的だから、異性が(同性も)放っておかないんだろうな。
私の下らない想像は置いておいて、本題のイサム・ノグチ展である。20代の抽象的な彫刻作品から、晩年の作品までを広く集めている本展であるが、なんといっても目玉は、「エナジー・ヴォイド(Energy Void)」の公開だろう!
晩年をすごした香川県の牟礼町にあるイサム・ノグチ庭園美術館から、門外不出といわれたこの「エナジー・ヴォイド」。高さ3.6メートル、重さ約17トンという巨大な石彫だが、今回東京都美術館地下にある、吹き抜けの広い展示室に、この作品一点のみで展示されている。他の展示室でもそうだったのだけど、一つ一つの作品にひろーいスペースが与えられていて、とても心地よかった。
いろんな角度から、さまざまな表情をみせるこの巨大彫刻。でかい作品を見ると、いつも「さ、触ってみたい」という衝動に駆られる。いいじゃん、触らしてくれても。イサムが生きてたら、「いいよ」って絶対言ったよな〜、なんて本当に勝手な事を思いつつ、周りをぐるぐるまわる私って、美術館側からしたら、要注意人物だよな。あの表面は、やっぱりツルツル、スベスベなのかな、とか、ひんやりしてるのかな、くぐってみたいな、登ってみたいな、と・・・。でも安全面からも、保管の面からも、許可するわけにはいかないという、美術館側の見解も、よ〜く理解できるんだけど。
そんなフラストレーションを発散させる場所が美術館中庭にあった。イサムがつくった、子どものための遊具の展示。ここでは思いっきり寝そべってみたり、中に入ってみたりと、鬱憤をはらした。彫刻作品と体感してみたいというそんな私が行くべき場所、それは、モエレ沼公園でしょう!
イサムが最晩年に手掛けた仕事、それが北海道にある大地の彫刻「モエレ沼公園」だ。イサムがマスタープランを発表してから、死後17年の歳月を年の月日を費やして2005年7月1日にグランド・オープンを迎えたこの公園。今回の展示でも、公園の美しい写真と、模型が展示してあったが、とにかく広い!思う存分坂をころがってみたり、林を駆け抜けてみたり、水をあびてみたり・・・。ああ、イサムの彫刻を肌で感じる事が出来るんだろうな。モエレ沼公園ぜひ行かねば!ですよ。
作者:キョウコ
イサム・ノグチ展
東京都現代美術館
9月16日(金) - 11月27日(日) - 月曜休館
10:00 - 18:00開館

イサム・ノグチ展のポスター。東京都現代美術館前で

モエレ沼公園にある遊具が屋外で展示中

遊具の一つ「オクテトラ(Octetra)」

遊具の中に潜り込んで遊ぶ
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